Backup Exec 23 管理者ガイド

仮想マシンのマルチストリームバックアップ

Backup Exec は、仮想マシン内のディスクのマルチストリームバックアップをサポートするようになりました。仮想ディスクは並列でバックアップされるため、仮想マシンのバックアップを高速化できます。

この機能には、次の利点があります。

Backup Exec には、必要に応じてバックアップストリームを変更するためのオプションが用意されています。各ストリームは仮想ディスクのバックアップを同時に実行します。仮想マシンのバックアップに使用するストリームの最小数と最大数を構成できます。

VMware 仮想マシンのバックアップを参照してください。

Microsoft Hyper-V 仮想マシンのバックアップを参照してください。

また、異なる仮想マシンをバックアップするように構成されたすべてのジョブで並列して実行できるストリームの数を制御する柔軟性もあります。これを行うには、ターゲットストレージ構成で利用可能な書き込みセッションの数を使用します。書き込みセッションの数が、同時に実行されるようにスケジュールされている複数のジョブにわたって構成されているストリームの数に基づいて構成されていることを確認します。

Hyper-V 仮想マシンでマルチストリームを使用するには、Backup Exec Remote Agent (RAWS) を Hyper-V ホストで更新する必要があります。

次の要素は重要であり、複数のストリームを使うときのバックアップのパフォーマンスに影響します。

ストリームの最大数と最小数を設定するときは、これらの要因が考慮されていることを確認します。いずれかの要因にスロットルがみられる場合、バックアップパフォーマンスに影響する可能性があります。ソースおよびターゲットディスク、CPU、ネットワークなどのすべてのリソースで十分なスループットが必要です。

この機能は、バックアップ操作でのみ複数のストリームをサポートします。検証、複製、リストア操作はサポートされず、単一ストリームで引き続き動作します。

マルチストリームは、ディスクへのバックアップおよび重複排除用ディスクストレージに対してのみ構成できます。

次のターゲットストレージデバイスは、マルチストリームバックアップではサポートされません。

これらのデバイスでは、バックアップに単一ストリームが使用されます。