Backup Exec 23 管理者ガイド

Hyper-V 仮想マシンをリストアする方法

1. ［バックアップとリストア］タブで、次のいずれかを実行します。

   GRT 対応バックアップから個々のファイルとフォルダをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［GRT 対応バックアップのリストア］を選択します。 リストアウィザードで［ファイル、フォルダ、ボリューム］を選択し、［次へ］をクリックします。
   仮想マシン全体または仮想ディスクをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［ホストから仮想マシンをリストア］を選択します。 リストアウィザードで［Hyper-V データ］を選択し、［次へ］をクリックします。

2. リストアするデータを選択して、［次へ］をクリックします。

   メモ:

   システム予約済みパーティションを持つ仮想マシンと、Granular Recovery Technology を使ってバックアップされた仮想マシンの場合、Backup Exec はドライブ文字の代わりにボリューム GUID の下に仮想マシンを表示します。これらの仮想マシンからデータをリストアするには、いずれかのオプションを選択して別の場所にリストアします。

3. データをリストアする場所を選択します。

   元の場所	仮想マシンをバックアップ元と同じ場所にリストアするには、このオプションを選択します。
   ドライブとパスの場所は同じままで別のサーバー	仮想マシンを別のサーバーにリストアしても元のものと同じドライブおよびパス名を使うには、このオプションを選択します。リストアの変更先となるサーバーの名前を入力し、そのサーバーのログオンアカウントを入力する必要があります。 例: 元の仮想マシンの場所は \\ServerA\D:\VMs\1.vhd で、リストア先を \\ServerB\D:\VMs\1.vhd にする
   ドライブを変更し、パスは同じままで別のサーバー	仮想マシンを別のサーバーにリストアしてドライブを変更しても元と同じパス名を使うには、このオプションを選択します。リストアの変更先となるサーバーの名前とドライブを入力する必要があります。また、そのサーバーのログオンアカウントを入力する必要があります。 例: 元の仮想マシンの場所は \\ServerA\D:\VMs\1.vhd で、リストア先を \\ServerV\E:\VMs\1.vhd にする
   別のサーバー: ソースドライブとパスに新しいドライブとパスの接頭辞を付ける	仮想マシンを別のサーバーにリストアしてドライブを変更し、元のドライブおよびパス名を新しいパスに含めるには、このオプションを選択します。リストアの変更先となるサーバーの名前、ドライブ、パスを入力する必要があります。また、そのサーバーのログオンアカウントを入力する必要があります。 例: 元の仮想マシンの場所は \\ServerA\D:\VMs\1.vhd と \\ServerA\E:\VMs\2.vhd で、この仮想マシンを \\ServerB\Z:\ReplicatedVMs\D\VMs\1.vhd と \\ServerB\Z:\ReplicatedVMs\E\VMs\2.vhd にリストアする

4. 新しい場所にリストアされた後に Hyper-V Server に仮想マシンを登録するには、登録関連のチェックボックスにチェックマークを付けます。
5. ［リストアの前にバックアップセットのマルウェアをスキャン］を選択すると、リストアを実行する前に選択したバックアップセットでマルウェアのスキャンを実行します。

   増分バックアップの場合、リカバリチェーンの以前のバックアップセットも使用されます。マルウェアスキャンが失敗した場合もバックアップセットをリストアするには、［スキャンに失敗した場合もリストアを続行］チェックボックスにチェックマークを付けます。

   マルウェアスキャン操作は CPU に高い負荷がかかり、仮想マシンのバックアップに大量のデータがある場合は長時間かかることがあります。このシナリオでは、リストアジョブに必要な時間が増加する場合があり、スキャンをスケジュールできます。スキャン操作は、ディスクデバイスおよび重複排除デバイス上の GRT 対応セットでのみサポートされます。

   GRT リストアで、リストアジョブまたはアドホックスキャンの一部としてバックアップセットでマルウェアスキャンを実行している場合、仮想マシンのバックアップセット全体がスキャンされます。スキャン操作は、Windows 2016 以降の Backup Exec サーバーでのみサポートされます。

   マルウェアスキャンジョブの設定を変更するには、［Backup Exec 設定］、［マルウェアスキャン］タブの順に移動します。

   メモ:

   Backup Exec は、マルウェアのバックアップセットチェーンをスキャンするため、Microsoft Defender を使用します。Microsoft Defender を有効にしており、更新されたウイルス対策定義があることを確認します。

   リストア前の仮想マシンバックアップセットに対するマルウェアスキャンの構成を参照してください。

   マルウェアスキャンオプションの変更を参照してください。

6. ［次へ］をクリックします。
7. このリストアジョブに使う追加オプションを選択して、［次へ］をクリックします。

   電源をオンにした仮想マシンを上書きする	電源がオンになっている仮想マシンの上書きとリストアを有効にするには、このオプションを選択します。デフォルトでは、仮想マシンはリストアジョブの処理が行われて上書きされる前に電源をオフにする必要があります。仮想マシンがリストアジョブ中に実行されていて、このオプションが選択されていない場合は、ジョブは失敗します。リストアジョブを再び実行しようとする前に手動で仮想マシンの電源をオフにする必要があります。
   電源をオンにした仮想マシンを上書きしない	電源がオンになっている仮想マシンが上書きおよびリストアされないようにするには、このオプションを選択します。デフォルトでは、仮想マシンはリストアジョブの処理が行われて上書きされる前に電源がオフになります。仮想マシンがリストアジョブ中に実行されていて、このオプションが選択されている場合は、ジョブは失敗します。リストアジョブを再び実行しようとする前に手動で仮想マシンの電源をオフにする必要があります。
   リストア後に仮想マシンの電源をオンにして、利用可能な保存状態から再開する	リストアジョブが完了した後に仮想マシンの電源を自動的にオンにするには、このオプションを選択します。仮想マシンはバックアップ時からの保存状態から操作を再開します。 メモ: このオプションは、保存状態を使用してバックアップされる仮想マシンにのみ適用します。オンラインバックアップされる仮想マシンには保存状態はありません。
   リストア後に仮想マシンの電源をオンにして、利用可能な保存状態を破棄する	リストアジョブが完了した後に仮想マシンの電源を自動的にオンにするには、このオプションを選択します。仮想マシンは利用可能な保存状態を破棄します。 メモ: このオプションは、保存状態を使用してバックアップされる仮想マシンにのみ適用します。オンラインバックアップされる仮想マシンには保存状態はありません。

8. このリストアジョブの名前を入力し、ジョブのスケジュールを選択して、［次へ］をクリックします。
9. ジョブの概略を確認し、［完了］をクリックします。