Backup Exec 23 管理者ガイド

クラウド重複排除ストレージデバイスは、256 ビット AES (PBKDF2) 共通暗号化キーのみをサポートします。

クラウド重複排除ストレージデバイスで一度有効にした暗号化を無効ににすることはできませんが、キーは変更できます。クラウド重複排除ストレージデバイスの作成時に暗号化キーを設定しなかった場合は、デバイスのプロパティページから有効にできます。

クラウドに送信されるデータはすべて暗号化されます。暗号化を有効にした後は、無効にすることはできませんが、クラウド重複排除ストレージデバイスのプロパティから暗号化キーを変更できます。

メディアサーバーで作成されるクラウド重複排除ストレージデバイスはすべて、同じ暗号化キーを使用します。

複数のクラウド重複排除ストレージデバイスを作成した場合は、暗号化キーを変更できません。新しいデバイスは最初のデバイスを作成するために使った暗号化キーを使います。Backup Exec ユーザーインターフェイスで、［暗号化キー］オプションはグレー表示されます。

クラウド重複排除ストレージデバイスで異なる暗号化キーを使う場合は、［ストレージ］タブに移動してデバイスを選択し、［プロパティ］をクリックします。［暗号化キー］オプション で、新しい暗号化キーを選択するか、新しいキーを追加できます。使用するキーのすべての Backup Exec サービスを再起動します。

クラウド重複排除ストレージデバイスの各キーを変更する必要はありません。デバイスプロパティの 1 つでキーを変更すると、そのキーはメディアサーバーで構成済みのすべてのデバイスに対して変更されます。

暗号化キーを変更する場合は、デバイスが使用していたすべてのキーをメディアサーバーで利用できるようにする必要があります。Backup Execでは、次の条件に基づいて暗号化キーを削除することはできません。

CAS (Central Administration Server) サーバーから管理対象 Backup Exec サーバー (MBES) でクラウド重複排除ストレージデバイスを構成することはできません。クラウド重複排除ストレージを構成するには、管理対象 Backup Exec サーバーにアクセスし、クラウド重複排除ストレージデバイスを構成する必要があります。

クラウド重複排除ストレージデバイスに複製ジョブを実行すると、ジョブのバイト数に不整合が生じる可能性があります。この場合、宛先のバイト数がソースより少し多くなります。ヘッダーにはメディアごとに約 4 MB から 6 MB の追加メタデータが必要です。ヘッダーはクラウドの複製に必要です。

改ざん不可能なストレージオプションまたはオブジェクトロックが有効になっているコンテナでは、クラウド重複排除ストレージを構成できません。