Backup Exec 23 管理者ガイド

VMware 仮想マシンまたは VMDK ファイルをバックアップ元と同じ場所にリストアする方法

1. ［バックアップとリストア］タブで、次のいずれかを実行します。

   GRT 対応バックアップから個々のファイルとフォルダをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［GRT 対応データのリストア］を選択します。 リストアウィザードで［ファイル、フォルダ、ボリューム］を選択し、［次へ］をクリックします。
   仮想マシン全体または仮想ディスクをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［ホストから仮想マシンをリストア］を選択します。 リストアウィザードで［VMware データ］を選択し、［次へ］をクリックします。

2. ［リソースビュー］タブで、仮想ホストサーバー名または仮想マシン名を展開し、リストアする項目を選択して［次へ］をクリックします。
3. ［データのリストア元を指定してください］パネルが表示されたら、選択したストレージからリストアすることを確認するか、別のストレージをリストア元に選択して、［次へ］をクリックします。
4. ［元の場所］を選択します。
5. ［リストアの前にバックアップセットのマルウェアをスキャン］を選択すると、リストアを実行する前に選択したバックアップセットでマルウェアのスキャンを実行します。

   増分バックアップの場合、リカバリチェーンの以前のバックアップセットも使用されます。マルウェアスキャンが失敗した場合もバックアップセットをリストアするには、［スキャンに失敗した場合もリストアを続行］チェックボックスにチェックマークを付けます。

   マルウェアスキャン操作は CPU に高い負荷がかかり、仮想マシンのバックアップに大量のデータがある場合は長時間かかることがあります。このシナリオでは、リストアジョブに必要な時間が増加する場合があり、スキャンをスケジュールできます。スキャン操作は、ディスクデバイスおよび重複排除デバイス上の GRT 対応セットでのみサポートされます。

   GRT リストアで、リストアジョブまたはアドホックスキャンの一部としてバックアップセットでマルウェアスキャンを実行している場合、仮想マシンのバックアップセット全体がスキャンされます。スキャン操作は、Windows 2016 以降の Backup Exec サーバーでのみサポートされます。

   マルウェアスキャンジョブの設定を変更するには、［Backup Exec 設定］、［マルウェアスキャン］タブの順に移動します。

   メモ:

   Backup Exec は、マルウェアのバックアップセットチェーンをスキャンするため、Microsoft Defender を使用します。Microsoft Defender を有効にしており、更新されたウイルス対策定義があることを確認します。

   リストア前の仮想マシンバックアップセットに対するマルウェアスキャンの構成を参照してください。

   マルウェアスキャンオプションの変更を参照してください。

6. ［次へ］をクリックします。
7. ホストに VMDK ファイルを転送するために 1 つ以上の転送モードを選択します。

   転送モードオプションの少なくとも 1 つを選択する必要があります。複数のオプションを選択した場合、方式は優先度と利用可能であるリソースによって判断されます。転送モードを使う優先度順に並び替えるには、［上に移動］か［下に移動］をクリックします。

   NBD - 仮想ディスクデータを暗号化せずにネットワーク経由で転送する	セキュリティのために SSL を使わず、次のいずれかの条件がある場合にこのオプションを使います。 仮想マシンは SAN にありません。 Backup Exec サーバーには SAN へのアクセス権がありません。
   NBDSSL - 仮想ディスクデータを暗号化してネットワーク経由で転送する	セキュリティのために SSL を使い、次のいずれかの条件がある場合にこのオプションを使います。 仮想マシンは SAN にありません。 Backup Exec サーバーには SAN へのアクセス権がありません。
   Hotadd - 仮想マシン上の Backup Exec サーバーの仮想ディスクファイルを使用する	このオプションは、ESX または ESXi のホットアド機能を使う場合に使います。ホットアド機能を使用すると、仮想マシンをプロキシサーバーとして使用できます。ホットアドについて詳しくは VMware のマニュアルを参照してください。
   SAN - 仮想ディスクデータの移動に SAN を使用する	このオプションを選択する場合、仮想マシンにはリストアターゲットをホストする VMware データストアに対する SAN 読み書き権限が必要です。この転送モードによって、ESX または ESXi サーバーが影響されないように、データは Backup Exec サーバーにオフロードされます。 メモ: NBD 転送モードよりもパフォーマンスが遅くなる可能性があるため、SAN の転送モードは、シンプロビジョニングされたディスクのリストアにはお勧めしません。

8. 環境に適用する次の省略可能フィールドに入力し、［次へ］をクリックします。

   リストア前に既存の仮想マシンまたは選択したディスクを削除する	仮想マシン全体または仮想マシンのすべてのディスクを選択した場合は、既存の仮想マシンが削除されます。仮想マシンはリストアジョブが失敗しても削除される場合があります。このオプションを選択しなければ、仮想マシンが仮想サーバーにすでに存在する場合に仮想マシンをリストアできません。 仮想マシンバックアップ内からディスクを選択した場合、選択したディスクが削除されます。仮想マシンを削除するのではなく、選択したディスクのみがリストアされ、仮想マシンの残りのディスクのデータは保持されます。
   リストア後に仮想マシンの電源をオン	Backup Exec でリストアジョブの完了後にリストアされた仮想マシンをオンにするには、このオプションを選択します。

9. リストアやこのリストアジョブに有効にされた通知の前、または後にコマンドを実行する場合は、［リストアの前後に実行する追加タスクを指定してください］パネルのフィールドに入力し、［次へ］をクリックします。
10. このリストアジョブの名前を入力し、ジョブのスケジュールを選択して、［次へ］をクリックします。
11. ジョブの概略を確認し、［完了］をクリックします。

VMware 仮想マシンまたは VMDK ファイルのリストア先を別のホストに変更する方法

1. ［バックアップとリストア］タブで、次のいずれかを実行します。

   GRT 対応バックアップから個々のファイルとフォルダをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［GRT 対応データのリストア］を選択します。 リストアウィザードで［ファイル、フォルダ、ボリューム］を選択し、［次へ］をクリックします。
   仮想マシン全体または仮想ディスクをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［ホストから仮想マシンをリストア］を選択します。 リストアウィザードで［VMware データ］を選択し、［次へ］をクリックします。

2. ［リソースビュー］タブで、仮想ホストサーバー名または仮想マシン名を展開し、リストアする項目を選択して［次へ］をクリックします。
3. ［別の vCenter または ESX サーバー］を選択します。
4. ［リストアの前にバックアップセットのマルウェアをスキャン］を選択すると、リストアを実行する前に選択したバックアップセットでマルウェアのスキャンを実行します。

   増分バックアップの場合、リカバリチェーンの以前のバックアップセットも使用されます。マルウェアスキャンが失敗した場合もバックアップセットをリストアするには、［スキャンに失敗した場合もリストアを続行］チェックボックスにチェックマークを付けます。

   マルウェアスキャン操作は CPU に高い負荷がかかり、仮想マシンのバックアップに大量のデータがある場合は長時間かかることがあります。このシナリオでは、リストアジョブに必要な時間が増加する場合があり、スキャンをスケジュールできます。スキャン操作は、ディスクデバイスおよび重複排除デバイス上の GRT 対応セットでのみサポートされます。

   GRT リストアで、リストアジョブまたはアドホックスキャンの一部としてバックアップセットでマルウェアスキャンを実行している場合、仮想マシンのバックアップセット全体がスキャンされます。スキャン操作は、Windows 2016 以降の Backup Exec サーバーでのみサポートされます。

   マルウェアスキャンジョブの設定を変更するには、［Backup Exec 設定］、［マルウェアスキャン］タブの順に移動します。

   メモ:

   Backup Exec は、マルウェアのバックアップセットチェーンをスキャンするため、Microsoft Defender を使用します。Microsoft Defender を有効にしており、更新されたウイルス対策定義があることを確認します。

   リストア前の仮想マシンバックアップセットに対するマルウェアスキャンの構成を参照してください。

   マルウェアスキャンオプションの変更を参照してください。

5. ［次へ］をクリックします。
6. リストア先の vCenter サーバーや ESX または ESXi ホストの名前を入力するか、［参照］をクリックしてサーバーを検索します。
7. データのリストア先のサーバーの適切なログオンアカウントを選択します。
8. ［仮想マシンフォルダ］の隣にある［参照］をクリックしてリストア先のフォルダを選択します。
9. ［リソースプール］の隣にある［参照］をクリックしてリストア先のリソースプールを選択します。
10. 仮想マシンの新しい名前を作成する場合は、［仮想マシン名］フィールドに新しい名前を入力します。同じ名前の仮想マシンがサーバーにすでにある場合は、新しい名前を入力できます。
11. リストアジョブが完了した後に使う新しい仮想マシンのためのネットワークを選択します。
12. 環境に適用する次の省略可能フィールドに入力し、［次へ］をクリックします。

    選択したホストで利用可能な場合、オリジナルディスクのデータストア選択を使用する	仮想サーバーの元のデータストアの選択項目を使うには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。元のデータストア選択がない場合は、バックアップデータからのデータストア選択が使われます。
    ターゲットの環境でサポートされている最新のハードウェアバージョンに仮想マシンをリストアする	仮想マシンのオリジナルのハードウェアバージョンを使用するかわりにリストア先の環境で利用可能である最新の VMware のハードウェアバージョンを使用して仮想マシンをリストアするには、このチェックボックスを選択してください。 このチェックボックスを選択しない場合、復元時に仮想マシンのオリジナルのハードウェアバージョンが保持されます。
    シンプロビジョニングによって仮想クライアントをリストアする	シンプロビジョニングを用いて仮想マシンをリストアするには、このチェックボックスにチェックマークを付けます。シンプロビジョニングは、VMware ESX Server 環境のストレージ容量を効率的に使うのに役立ちます。

13. ホストに VMDK ファイルを転送するために 1 つ以上の転送モードを選択します。

    転送モードオプションの少なくとも 1 つを選択する必要があります。複数のオプションを選択した場合、方式は優先度と利用可能であるリソースによって判断されます。転送モードを使う優先度順に並び替えるには、［上に移動］か［下に移動］をクリックします。

    NBD - 仮想ディスクデータを暗号化せずにネットワーク経由で転送する	セキュリティのために SSL を使わず、次のいずれかの条件がある場合にこのオプションを使います。 仮想マシンは SAN にありません。 Backup Exec サーバーには SAN へのアクセス権がありません。
    NBDSSL - 仮想ディスクデータを暗号化してネットワーク経由で転送する	セキュリティのために SSL を使い、次のいずれかの条件がある場合にこのオプションを使います。 仮想マシンは SAN にありません。 Backup Exec サーバーには SAN へのアクセス権がありません。
    Hotadd - 仮想マシン上の Backup Exec サーバーの仮想ディスクファイルを使用する	このオプションは、ESX または ESXi のホットアド機能を使う場合に使います。ホットアド機能を使用すると、仮想マシンをプロキシサーバーとして使用できます。ホットアドについて詳しくは VMware のマニュアルを参照してください。
    SAN - 仮想ディスクデータの移動に SAN を使用する	このオプションを選択する場合、仮想マシンにはリストアターゲットをホストする VMware データストアに対する SAN 読み書き権限が必要です。この転送モードによって、ESX または ESXi サーバーが影響されないように、データは Backup Exec サーバーにオフロードされます。 メモ: NBD 転送モードよりもパフォーマンスが遅くなる可能性があるため、SAN の転送モードは、シンプロビジョニングされたディスクのリストアにはお勧めしません。

14. 環境に適用する次の省略可能フィールドに入力し、［次へ］をクリックします。

    リストア前に既存の仮想マシンを削除する	リストアしている仮想マシンがすでにサーバー上に存在する場合、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、仮想マシンはリストアジョブが失敗しても削除されます。このオプションを選択しなければ、仮想マシンが仮想サーバーにすでに存在する場合に仮想マシンをリストアできません。
    リストア後に仮想マシンの電源をオン	Backup Exec でリストアジョブの完了後にリストアされた仮想マシンをオンにするには、このオプションを選択します。

15. リストアやこのリストアジョブに有効にされた通知の前、または後にコマンドを実行する場合は、［リストアの前後に実行する追加タスクを指定してください］パネルのフィールドに入力し、［次へ］をクリックします。
16. このリストアジョブの名前を入力し、ジョブのスケジュールを選択して、［次へ］をクリックします。
17. ジョブの概略を確認し、［完了］をクリックします。

別のパスにリストアする方法

1. ［バックアップとリストア］タブで、次のいずれかを実行します。

   GRT 対応バックアップから個々のファイルとフォルダをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［GRT 対応データのリストア］を選択します。 リストアウィザードで［ファイル、フォルダ、ボリューム］を選択し、［次へ］をクリックします。
   仮想マシン全体または仮想ディスクをリストアする	以下の操作を記載されている順序で行ってください。 画面の下にある［詳細］ペインで、仮想マシンを選択します。 ［リストア］をクリックし、［ホストから仮想マシンをリストア］を選択します。 リストアウィザードで［VMware データ］を選択し、［次へ］をクリックします。

2. ［リソースビュー］タブで、仮想ホストサーバー名または仮想マシン名を展開し、リストアする項目を選択して［次へ］をクリックします。
3. ［別のパス］を選択します。
4. リストア先のドライブとパスを入力します。
5. ［リストアの前にバックアップセットのマルウェアをスキャン］を選択すると、リストアを実行する前に選択したバックアップセットでマルウェアのスキャンを実行します。

   増分バックアップの場合、リカバリチェーンの以前のバックアップセットも使用されます。マルウェアスキャンが失敗した場合もバックアップセットをリストアするには、［スキャンに失敗した場合もリストアを続行］チェックボックスにチェックマークを付けます。

   マルウェアスキャン操作は CPU に高い負荷がかかり、仮想マシンのバックアップに大量のデータがある場合は長時間かかることがあります。このシナリオでは、リストアジョブに必要な時間が増加する場合があり、スキャンをスケジュールできます。スキャン操作は、ディスクデバイスおよび重複排除デバイス上の GRT 対応セットでのみサポートされます。

   GRT リストアで、リストアジョブまたはアドホックスキャンの一部としてバックアップセットでマルウェアスキャンを実行している場合、仮想マシンのバックアップセット全体がスキャンされます。スキャン操作は、Windows 2016 以降の Backup Exec サーバーでのみサポートされます。

   マルウェアスキャンジョブの設定を変更するには、［Backup Exec 設定］、［マルウェアスキャン］タブの順に移動します。

   メモ:

   Backup Exec は、マルウェアのバックアップセットチェーンをスキャンするため、Microsoft Defender を使用します。Microsoft Defender を有効にしており、更新されたウイルス対策定義があることを確認します。

   リストア前の仮想マシンバックアップセットに対するマルウェアスキャンの構成を参照してください。

   マルウェアスキャンオプションの変更を参照してください。

6. ［次へ］をクリックします。
7. リストアやこのリストアジョブに有効にされた通知の前、または後にコマンドを実行する場合は、［リストアの前後に実行する追加タスクを指定してください］パネルのフィールドに入力し、［次へ］をクリックします。
8. このリストアジョブの名前を入力し、ジョブのスケジュールを選択して、［次へ］をクリックします。
9. ジョブの概略を確認し、［完了］をクリックします。