Backup Exec 23 管理者ガイド

ブロックされた項目を CSV ファイルでインポート用に指定するとき、「*」に関連するワイルドカードを使用して、フォルダ内の一連の項目を指定します。たとえば、H:\Folder1\*.txt や E:\* です。* は、CSV ファイル内でブロックされた項目のパスに使用して、H:\Folder1 の下のすべてのテキストファイル、または E: ディレクトリのすべてのファイルをブロックできます。

Windows 以外のコンピュータに属しているブロックされた項目の場合、ファイルパスは大文字と小文字が区別されます。ファイルパスでは大文字と小文字を正しく指定してください。

CSV ファイルのブロックされた項目エントリに指定されているサーバー名が、メディアサーバーの［サーバー］リスト (［バックアップとリストア］タブ > ［サーバー］列) に表示される名前と一致するようにしてください。完全修飾ドメイン (FQDN) サーバー名が CSV ファイルのブロックされた項目エントリに使用され、サーバーが［サーバー］リストで異なる名前で表示されている場合、そのサーバーのリモートエージェントが自身をメディアサーバー上で公開していることを確認します。サーバー名が一致しない場合、エントリはスキップされます。

インポート操作が完了したら、エクスポート用の BEMCLI コマンドを実行します。エクスポート済みのファイルは、インポートしたすべてのブロックされた項目のバックアップです。

［ブロックされた項目のリストアを許可する］オプションでリストアジョブを作成するときに、ブロックされた項目をリストアする理由を入力します。理由は監査ログに記録され、監査レポートに表示されます。レポートは、コンプライアンスおよび監査目的で参照できます。

メディアが新しいメディアサーバーに移動され、このメディアにブロックされた項目を含むバックアップセットがある場合、インポートコマンドを再度実行します。インポートコマンドを再度実行しない場合、ブロックされた項目はリストア可能になります。

CASO 環境で、すべてのメディアサーバーで項目をブロックするには、Backup Exec 20.3 以降のバージョンで CAS とすべての MBES を実行します。CAS サーバーでインポートコマンドを実行すると、情報が MBES サーバーで自動的に同期されます。

監査ログレポートを定期的に実行して、ブロックされた項目に関連するすべての操作の記録を保持します。

インポート操作中にブロックされた項目の指定に使用される CSV で次の文字エンコードのいずれかが使用されていることを確認します。

入力 CSV ファイルに複数のロケールの文字列が含まれている場合、インポートコマンドは正しく機能しません。

仮想マシンをリストアしている、または Simplified Disaster Recovery を使用してコンピュータのローカルリストアを行っている場合、リストアの完了後に手動または後処理スクリプトを使用してブロックされた項目を削除してください。削除しないと、そのような場合にブロックされた項目がリストアされます。