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Storage Foundation Cluster File System High Availability 7.4 管理者ガイド - Linux

Last Published: 2018-07-05

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.4)

Platform: Linux

vxtune コマンドラインを使った Veritas Volume Manager チューニングパラメータの値の変更

vxtune コマンドを使って、VxVM チューニングパラメータの値を表示または変更します。この変更は永続的であるため、値は以降の再ブート後も保持されます。新しい値を設定する前に、VxVM は値を検証して、そのチューニングパラメータの許容範囲内であることを確認します。値が有効であれば、VxVM はチューニングパラメータを更新します。一部のチューニングパラメータでは、変更した値を有効にする前に再ブートが必要です。VxVM は必要に応じてシステムの再ブートを要求します。

デフォルトでは、vxtuneコマンドは clusterwide チューニングパラメータを除いた、コマンドを実行しているホストのチューニングパラメータの値にのみ有効です。clusterwide 属性は、クラスタのすべてのノード上のチューニングパラメータの値を vxtune コマンドで設定することを指定します。チューニングパラメータが clusterwide でない場合、クラスタのすべてのノードのチューニングパラメータの値は -C オプションを使って変更します。-C オプションをスタンドアロンシステムで使用すると、操作は失敗します。

VxVM はチューニングパラメータの値を /etc/vx/vxtunables ファイルに格納します。

注意:

vxtune コマンドを使ってチューニングパラメータの値を変更することをお勧めします。チューニングパラメータの値は、vxtunables ファイルで直接編集しないでください。

ほとんどのチューニングパラメータでは、K、M、G という単位を示す接尾辞を付けてチューニングパラメータの値を指定します。単位を指定しない場合、vxtune はその値がバイト単位であると想定します。

メモ:

値を入力する場合のデフォルトの単位は、デフォルトの表示単位と異なる場合があります。

VxVM チューニングパラメータの値を変更するには

変更するチューニングパラメータの名前と現在の値を検索します。説明を表示するには、-l オプションを使います。

# vxtune -l

次の例は、切り捨てられた出力を示していて、形式を示しています。

Tunable             Current Value Default Value Reboot Clusterwide  Description
------------------- ------------- ------------- ------ -----------  -----------
vol_checkpt_default         20480         20480      Y           N  Size of VxVM 
																																																																				checkpoints (sectors)
vol_cmpres_enabled              0             0      N           Y  Allow enabling 
																																																																				compression for VERITAS 
																																																																				Volume Replicator
vol_cmpres_threads             10            10      N           N  Maximum number of 
																								                                            compression threads 
																																																																				for VERITAS 
																																																																				Volume Replicator
vol_default_iodelay            50            50      Y           N  Time to pause between
																																																																			 I/O requests from VxVM 
                                                                    utilities (10ms units)
vol_fmr_logsz                   4             4      Y           N  Maximum size of bitmap
                                                                    Fast Mirror Resync 
																																																																				uses to track changed 
                                                                    blocks (KBytes)
vol_max_adminio_poolsz   67108864      67108864      Y           N  Maximum amount of 
																																																																				memory used by
                                                                    VxVM admin IO's (bytes)
.
.
.

出力には、デフォルト値と現在の値が表示されます。再ブートフィールドは、チューニングパラメータの値が有効になる前に再ブートが必要かどうかを示します。Clusterwide フィールドは vxtune がクラスタのすべてのノードに値をデフォルトで適用するかどうかを示します。

vxtune（1M）のマニュアルページを参照してください。

それぞれのチューニングパラメータに新しい値を設定します。 K、M、G という単位を示す接尾辞を付けて値を指定します。単位を指定しない場合、vxtune コマンドはチューニングパラメータのデフォルトの単位を使います。ほとんどのチューニングパラメータでは、デフォルト値はバイトです。 vxtune 出力の説明には、各チューニングパラメータのデフォルトの単位が表示されます。
```
# vxtune [-C] tunable_nametunable_value
```
たとえば、vol_cmpres_enabled の値を 1 に変更するには、次のコマンドを使います。
```
# vxtune vol_cmpres_enabled 1
```
指定したチューニングパラメータが clusterwide でない場合、クラスタのすべてのノードのチューニングパラメータの値は -C オプションを使って設定します。
新しい値を確認します。
```
# vxtune tunable_name
```
たとえば、vol_cmpres_enabled について変更された値を表示するには、次のコマンドを使います。
```
# vxtune vol_cmpres_enabled
Tunable              Current Value Default Value Reboot
-------------------- ------------- ------------- ------
vol_cmpres_enabled   1             0             N
```
vol_cmpres_enabled チューニングパラメータが clusterwide のため、vxtune コマンドはクラスタのすべてのノードの値を変更しました。