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Veritas NetBackup™ Snapshot Client 管理者ガイド
Last Published:
2020-09-18
Product(s):
NetBackup (8.3)
Platform: Linux,UNIX,Windows
- 概要
- インストール
- ポリシーの構成
- スナップショット方式の選択
- Snapshot Client の構成パラメータ
- 代替クライアントバックアップの使用について
- 代替クライアントによるバックアップの構成
- ポリシーの構成のヒント
- スナップショットの無効化について
- FlashBackup の構成
- インスタントリカバリの構成
- ネットワーク接続ストレージ (NAS) スナップショットの構成
- ソフトウェアベースのスナップショット方式の構成
- Cluster Volume Manager 環境 (CVM) のためのサポート
- ディスクアレイ用のスナップショット方式の構成
- 新しいディスクアレイスナップショット方式について
- ディスクアレイの構成作業
- OS 固有の構成作業
- VSS の構成について (Windows)
- EMC 社の CLARiiON アレイについて
- CLARiiON アレイにアクセスするための NetBackup の構成
- CLARiiON アレイ方式用の NetBackup ポリシーの構成
- EMC 社の Symmetrix アレイについて
- EMC_TimeFinder_Mirror 用の構成について
- EMC_TimeFinder_Clone 用の構成について
- HP 社の EVA アレイについて
- IBM DS6000 アレイと DS8000 アレイについて
- IBM DS4000 アレイについて
- Hitachi SMS/WMS/AMS、USP/NSC、USP-V/VM について
- HP-XP アレイについて
- アレイのトラブルシューティングについて
- メディアサーバーおよびサードパーティコピー方式に関する注意事項
- バックアップおよびリストアの手順
- FlashBackup バックアップからのリストアについて
- インスタントリカバリリストア機能
- リストアの構成について
- ディスクスナップショットからのリストアについて
- トラブルシューティング
- UNIX プラットフォームのログディレクトリ
- Windows プラットフォームのログフォルダ
- FlashBackup と状態コード 13
- 付録 A. nbu_snap の管理 (Solaris)
- 付録 B. スナップショット操作の概要
- 付録 C. スナップショット管理用の NetBackup と CloudPoint の統合
システムの静止について
有効なスナップショットを作成するには、バックアップの対象となるデータで、トランザクションに一貫性がある (トランザクションが完了している) 必要があります。たとえば、医療データベースでの患者の記録の更新や、新しい患者の記録の作成などです。1 つのトランザクションは、複数の I/O 要求 (検索、コピー、送信、書き込みなど) で構成されます。トランザクションの I/O 要求が完了するまでデータには一貫性がないため、バックアップには適していない場合があります。
トランザクションは、ストレージ管理スタック (ファイルシステムやボリューム管理システムなど) のすべてのレベルに影響します。要求がスタックの次のレベルに渡されると、さらにトランザクションが生成されます。たとえば、ファイルシステムでは、トランザクションはデータベースアプリケーションからの I/O 要求によって構成されますが、この I/O 要求が多数のディスク参照に分割されている場合があります。元の要求を満たすには、これらのすべてのディスク参照を完了する必要があります。そのため、スナップショットを作成するには、データのトランザクションの一貫性に影響を与える可能性があるすべてのアプリケーションまたはプロセスとの調整が必要となります。
調整の方法を静止と呼びます (静止状態または休息状態にすることを意味します)。静止では、データがトランザクションの一貫性を得るまで、データベースアプリケーションまたは処理が一時的に停止されます。有効なスナップショットを作成するには、すべてのアプリケーションおよびストレージ管理スタックを静止する必要があります。