Storage Foundation and High Availability 8.0.2 設定およびアップグレードガイド - Linux

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Product(s): InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)
Platform: Linux
  1. 第 I 部 SFHA の概要
    1. Storage Foundation and High Availability の概要
      1. Storage Foundation High Availability について
        1.  
          Veritas Replicator Option について
      2.  
        Veritas InfoScale Operations Manager について
      3. Storage Foundation and High-Availability の機能について
        1.  
          LLT と GAB について
        2.  
          I/O フェンシングについて
        3.  
          グローバルクラスタについて
      4.  
        Veritas SORT (Services and Operations Readiness Tools) について
      5. データ整合性のための SFHA クラスタの設定について
        1.  
          SCSI-3 PR をサポートしない仮想マシンでの SFHA 用 I/O フェンシングについて
        2. I/O フェンシングのコンポーネントについて
          1.  
            データディスクについて
          2.  
            コーディネーションポイントについて
          3.  
            優先フェンシングについて
  2. 第 II 部 SFHA の設定
    1. 設定の準備
      1. I/O フェンシングの必要条件
        1.  
          I/O フェンシングに必要なコーディネータディスクの条件
        2.  
          CP サーバーの必要条件
        3.  
          非 SCSI-3 I/O フェンシングの必要条件
    2. データ整合性のための SFHA クラスタ設定の準備
      1. I/O フェンシング設定の計画について
        1.  
          サーバーベースの I/O フェンシングを使った標準的な SFHA クラスタ設定
        2.  
          推奨される CP サーバーの設定
      2. CP サーバーの設定
        1.  
          CP サーバー設定の計画
        2.  
          インストーラを使った CP サーバーのインストール
        3.  
          セキュアモードでの CP サーバークラスタの設定
        4.  
          CP サーバーデータベースの共有ストレージの設定
        5.  
          インストーラプログラムを使った CP サーバーの設定
        6. CP サーバーの手動設定
          1.  
            HTTPS ベースの通信のための手動による CP サーバーの設定
          2.  
            CP サーバーのための手動によるキーと証明書の生成
          3.  
            CP サーバーの設定の完了
        7. 応答ファイルを使用した CP サーバーの設定
          1.  
            CP サーバーを設定するための応答ファイル変数
          2.  
            シングルノード VCS クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
          3.  
            SFHA クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
        8.  
          CP サーバーの設定の確認
    3. SFHA の設定
      1. インストーラを使った Storage Foundation High Availability の設定
        1.  
          製品インストーラを使って SFHA を設定するタスクの概要
        2.  
          Storage Foundation and High Availability Solutions の設定に必要な情報
        3.  
          ソフトウェアの設定の開始
        4.  
          設定するシステムの指定
        5.  
          クラスタ名の設定
        6.  
          プライベートハートビートリンクの設定
        7.  
          クラスタの仮想 IP の設定
        8.  
          セキュアモードでの SFHA の設定
        9. ノード別のセキュアクラスタノードの設定
          1.  
            最初のノードの設定
          2.  
            残りのノードの設定
          3.  
            セキュアクラスタ設定の完了
        10.  
          VCS ユーザーの追加
        11.  
          SMTP 電子メール通知の設定
        12.  
          SNMP トラップ通知の設定
        13.  
          グローバルクラスタの設定
        14. SFHA 設定の完了
          1.  
            NIC 設定の確認
        15.  
          Veritas ライセンス監査ツールについて
        16. システム上のライセンスの確認と更新
          1.  
            ライセンス情報の確認方法
          2.  
            SFHA キーレスライセンスから別のキーレスライセンスへの更新
          3.  
            SFHA キーレスライセンスから永続ライセンスへの更新
      2.  
        SFDB の設定
    4. データ整合性のための SFHA クラスタの設定
      1. インストーラ を使ったディスクベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          VxVM ディスクとしてのディスクの初期化
        2. I/O フェンシング用の共有ディスクの確認
          1.  
            ASL(Array Support Library)の確認
          2.  
            ノードに同じディスクへのアクセス権限があることを確認する
          3.  
            vxfentsthdw ユーティリティを使ったディスクのテスト
        3.  
          インストーラ を使ったディスクベースの I/O フェンシングの設定
        4.  
          インストーラ を使ってディスクベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
      2. インストーラを使ったサーバーベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          インストーラ を使ってサーバーベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
        2. インストーラ を使ったサーバーベースのフェンシングに対する既存のコーディネーションポイントの順序の設定
          1.  
            既存のコーディネーションポイントの順序の決定について
          2.  
            インストーラ を使って既存のコーディネーションポイントの順序を設定する
      3.  
        インストーラ を使った仮想環境における非 SCSI-3 I/O フェンシングの設定
      4.  
        インストーラ を使ったマジョリティベース I/O フェンシングの設定
      5.  
        優先フェンシングポリシーの有効化と無効化
    5. データ整合性のための SFHA クラスタの手動設定
      1. ディスクベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          通信用の権限の削除
        2.  
          コーディネータディスクとして使うディスクの特定
        3.  
          コーディネータディスクグループの設定
        4.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        5.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        6.  
          I/O フェンシング設定の確認
      2. サーバーベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          CP サーバーを SFHA クラスタ で使用するための手動による準備
        2.  
          クライアントノードにおけるクライアントキーと証明書の手動による生成
        3. SFHA クラスタ上での手動によるサーバーベースのフェンシングの設定
          1.  
            サーバーベースのフェンシング用に出力される vxfenmode ファイルのサンプル
        4.  
          コーディネーションポイントを監視するための CoordPoint エージェントの設定
        5.  
          サーバーベースの I/O フェンシングの設定の検証
      3. 仮想環境での非 SCSI-3 フェンシングの手動設定
        1.  
          非 SCSI-3 フェンシングのサンプル /etc/vxfenmode ファイル
      4. マジョリティベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        2.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        3.  
          I/O フェンシング設定の確認
    6. 応答ファイルを使用した SFHA 自動設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA の設定
      2.  
        SFHA を設定するための応答ファイル変数
      3.  
        SFHA 設定の応答ファイルサンプル
    7. 応答ファイルを使用した自動 I/O フェンシング設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った I/O フェンシングの設定
      2.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      3.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      4.  
        サーバーベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      5.  
        サーバーベースの I/O フェンシングを設定するためのサンプル応答ファイル
      6.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      7.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      8.  
        マジョリティベース I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      9.  
        過半数ベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
  3. 第 III 部 SFHA のアップグレード
    1. SFHA のアップグレード計画
      1.  
        アップグレードについて
      2.  
        サポート対象のアップグレードパス
      3.  
        Oracle リソースを使って設定されたシステムで SFHA を 8.0.2 にアップグレードする場合の注意事項
      4. SFHA のアップグレードの準備
        1.  
          アップグレードの準備
        2.  
          バックアップの作成
        3.  
          ルートディスクがカプセル化されているかどうかの確認
        4. VVR が設定されている場合のアップグレード前の計画
          1.  
            レプリケーションが進行中または一時停止しているシステムで SFHA を 7.4 以降にアップグレードする場合の考慮点
          2. 以前の VVR バージョンからのアップグレードの計画
            1.  
              接続プロトコルとして IPv6 を使うための VVR の計画とアップグレード
        5. VCS エージェントが設定されている場合の VVR アップグレードの準備
          1. サービスグループのフリーズとすべてのアプリケーションの停止
            1.  
              ディスクグループがオンラインになっているノードの確認
          2.  
            VCS エージェントが設定されている場合のアップグレードの準備
        6.  
          アレイサポートのアップグレード
      5.  
        REST サーバーのアップグレードに関する注意事項
      6.  
        インストールバンドルを使ったフルリリース (ベース、メンテナンス、ローリングパッチ) と個々のパッチの同時インストールまたは同時アップグレード
    2. Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      1. 以前のバージョンから 8.0.2 への Storage Foundation and High Availability のアップグレード
        1.  
          製品インストーラを使った Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      2. Volume Replicator のアップグレード
        1. レプリケーションを中断しない VVR のアップグレード
          1.  
            InfoScale 7.3.1 の VVR サイトのアップグレード
          2.  
            InfoScale 7.4 以降での VVR サイトのアップグレード
          3.  
            InfoScale 7.3.1 の VCS 制御での VVR サイトのアップグレード
          4.  
            InfoScale 7.4 以降の VCS 制御での VVR サイトのアップグレード
          5.  
            VVR サイトのアップグレード後のタスク
      3.  
        SFDB のアップグレード
    3. SFHA のローリングアップグレードの実行
      1.  
        ローリングアップグレードについて
      2.  
        製品インストーラを使った SFHA のローリングアップグレードの実行
      3.  
        SFHA の 7.4.2 以降から 8.0.2 へのローリングアップグレードの実行
    4. SFHA の段階的アップグレードの実行
      1. 段階的アップグレードについて
        1.  
          段階的アップグレードの前提条件
        2.  
          段階的アップグレードの計画
        3.  
          段階的アップグレードの制限事項
        4.  
          段階的アップグレードの例
        5.  
          段階的アップグレードの例についての概要
      2. 製品インストーラを使った段階的アップグレードの実行
        1.  
          2 番目のサブクラスタへのサービスグループの移動
        2.  
          1 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        3.  
          1 番目のサブクラスタのアップグレード
        4.  
          2 番目のサブクラスタの準備
        5.  
          1 番目のサブクラスタのアクティブ化
        6.  
          2 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        7.  
          2 番目のサブクラスタのアップグレード
        8.  
          段階的アップグレードの終了
    5. 応答ファイルを使用した SFHA 自動アップグレードの実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA のアップグレード
      2.  
        SFHA をアップグレードするための応答ファイルの変数
      3.  
        SFHA の完全アップグレードの応答ファイルサンプル
      4.  
        SFHA のローリングアップグレードのためのサンプル応答ファイル
      5.  
        SFHA を 7.4.2 以降から 8.0.2 にローリングアップグレードするためのサンプル応答ファイル
    6. アップグレード後のタスクの実行
      1.  
        オプションの設定手順
      2.  
        現在のディスクグループへのバックアップブートディスクグループの再結合
      3.  
        アップグレードに失敗した場合にバックアップブートディスクグループに戻す
      4.  
        自動アップグレードが失敗した場合の VVR のリカバリ
      5. VCS Agents for VVR が設定されている場合のアップグレード後のタスク
        1.  
          サービスグループのアンフリーズ
        2.  
          VCS エージェントが設定されている場合の元の設定の復元
        3.  
          CVM マスターノードは VCS で管理される VVR リソースのログ所有者の役割を引き受ける必要がある
      6.  
        DAS ディスク名をリセットして FSS 環境のホスト名を含める
      7.  
        ディスクレイアウトバージョンのアップグレード
      8.  
        VxVM ディスクグループのバージョンのアップグレード
      9.  
        変数の更新
      10.  
        デフォルトディスクグループの設定
      11. セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化について
        1.  
          セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化
      12.  
        Storage Foundation and High Availability のアップグレードの確認
  4. 第 IV 部 インストール後の作業
    1. インストール後のタスクの実行
      1.  
        クォータの切り替え
      2. SFDB ツールの認証の設定について
        1.  
          SFDB ツール認証のための vxdbd の設定
  5. 第 V 部 ノードの追加と削除
    1. SFHA クラスタへのノードの追加
      1.  
        クラスタへのノードの追加について
      2.  
        クラスタにノードを追加する前に
      3.  
        Veritas InfoScale インストーラを使ったクラスタへのノードの追加
      4. 手動によるクラスタへのノードの追加
        1.  
          新しいノードの VxVM の起動
        2.  
          新しいノードのクラスタプロセスの設定
        3. セキュアモードで動作するノードの設定
          1.  
            SFHA に関連するセキュリティの設定
        4.  
          新しいノードでのフェンシングの起動
        5.  
          新しいノードへの ClusterService グループの設定
      5. 応答ファイルを使ったノードの追加
        1.  
          SFHA クラスタにノードを追加するための応答ファイルの変数
        2.  
          ノードを SFHA クラスタに追加するための応答ファイルの例
      6. 新しいノードでのサーバーベースのフェンシングの設定
        1.  
          vxfen サービスグループへの新しいノードの追加
      7.  
        新しいノードの追加後
      8.  
        SFDB ツールに対して認証を使っているクラスタへのノードの追加
      9.  
        ノード追加後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
    2. SFHA クラスタからのノードの削除
      1. SFHA クラスタからのノードの削除
        1.  
          ノードとサービスグループの状態の確認
        2.  
          SFHA 設定から切り離されるノードの削除
        3.  
          残りの各ノードでの設定ファイルの修正
        4.  
          CP サーバーからのノード設定の削除
        5.  
          削除するノードからセキュリティのクレデンシャルを削除する
        6.  
          切り離されるノードでの LLT と GAB のアンロードと Veritas InfoScale Availability または Enterprise の削除
        7.  
          ノード削除後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
  6. 第 VI 部 設定およびアップグレードの参照
    1. 付録 A. インストールスクリプト
      1.  
        インストールスクリプトオプション
      2.  
        postcheck オプションの使用について
    2. 付録 B. SFHA サービスとポート
      1.  
        InfoScale Enterprise サービスとポートについて
    3. 付録 C. 設定ファイル
      1.  
        LLT と GAB の設定ファイルについて
      2.  
        AMF 設定ファイルについて
      3. VCS 設定ファイルについて
        1.  
          VCS クラスタの main.cf ファイルの例
        2.  
          グローバルクラスタのためのサンプル main.cf ファイル
      4.  
        I/O フェンシングの設定ファイルについて
      5. CP サーバーの設定ファイルの例
        1.  
          VCS を実行するシングルノードでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        2.  
          2 ノード SFHA クラスタでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        3.  
          CP サーバーの設定(/etc/vxcps.conf)ファイル出力のサンプル
    4. 付録 D. セキュアシェルまたはリモートシェルの通信用の設定
      1.  
        製品インストール前のセキュアシェルまたはリモートシェル通信モードの設定について
      2.  
        パスワードなし ssh の手動設定
      3.  
        installer -comsetup コマンドを使用した ssh および rsh 接続の設定
      4.  
        pwdutil.pl ユーティリティを使用した ssh および rsh 接続の設定
      5.  
        ssh セッションの再起動
      6.  
        Linux の rsh の有効化
    5. 付録 E. CP サーバーベースの I/O フェンシングのためのサンプル SFHA クラスタ設定図
      1. サーバーベース I/O フェンシングを設定する場合の構成図
        1.  
          3 台の CP サーバーによって機能する 2 つの一意なクライアントクラスタ
        2.  
          高可用性 CPS と 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能するクライアントクラスタ
        3.  
          リモート CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する 2 ノードキャンパスクラスタ
        4.  
          高可用性 CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する複数のクライアントクラスタ
    6. 付録 F. UDP 上での LLT の設定
      1. LLT での UDP 層の使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      2. IPv4 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          /etc/llttab ファイルのブロードキャストアドレス
        2.  
          /etc/llttab ファイルの link コマンド
        3.  
          /etc/llttab ファイルの set-addr コマンド
        4.  
          UDP ポートの選択
        5.  
          LLT でのサブネットマスクの設定
        6.  
          LLT 用ブロードキャストアドレスの設定
        7.  
          設定例: 直接接続リンク
        8.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク
      3. LLT 用の IPv6 の UDP レイヤーの使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      4. IPv6 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          設定例: 直接接続リンク
        2.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク
      5. UDP マルチポート上での LLT の設定について
        1.  
          UDP マルチポートを介した LLT の手動設定
        2.  
          ファイアウォールで LLT ポートを有効にする
        3.  
          UDP マルチポート機能の無効化
    7. 付録 G. RDMA 上での LLT の使用
      1.  
        RDMA 上での LLT の使用
      2.  
        クラスタ環境の RoCE または InfiniBand ネットワーク上の RDMA について
      3.  
        アプリケーション間のより高速の相互接続のための LLT での RDMA 機能のサポートについて
      4.  
        RDMA 上の LLT の使用: サポート対象の使用例
      5. RDMA 上の LLT の設定
        1.  
          RDMA 上の LLT に対するサポート対象ハードウェアの選択
        2.  
          RDMA、InfiniBand またはイーサネットドライバおよびユーティリティのインストール
        3. イーサネットネットワーク上の RDMA の設定
          1.  
            RoCE(RDMA over Converged Ethernet)の有効化
          2.  
            RDMA と Ethernet ドライバの設定
          3.  
            Ethernet インターフェースでの IP アドレスの設定
        4. InfiniBand ネットワーク上の RDMA の設定
          1.  
            RDMA と InfiniBand ドライバの設定
          2.  
            OpenSM サービスの設定
          3.  
            InfiniBand インターフェース上の IP アドレスの設定
        5. システムパフォーマンスのチューニング
          1.  
            CPU 周波数のチューニング
          2.  
            ブートパラメータ設定のチューニング
        6. RDMA 上の LLT の手動設定
          1.  
            /etc/llttab ファイルのブロードキャストアドレス
          2.  
            /etc/llttab ファイルの link コマンド
          3.  
            UDP ポートの選択
          4.  
            LLT でのサブネットマスクの設定
          5.  
            設定例: 直接接続リンク
        7.  
          /etc/llttab 内の RDMA 上の LLT の例
        8.  
          LLT 設定の確認
      6. RDMA 上の LLT のトラブルシューティング
        1.  
          RDMA NIC に関連付けられた IP アドレスがノード再起動時に自動的に設定されない
        2.  
          Ping テストが InfiniBand インターフェース上で設定されている IP アドレスに対し失敗する
        3.  
          ノード再起動後、デフォルトでは Virtual Protocol Interconnect(VPI)を持つ Mellanox カードが InfiniBand モードで設定される
        4.  
          LLT モジュールが開始しない

プライベートハートビートリンクの設定

LLT (Low Latency Transport) が使うプライベートハートビートリンクを設定します。

???を参照してください。

VCS では、イーサネット上での LLT、UDP (User Datagram Protocol) 上での LLT、RDMA 上での LLT、TCP 上での LLT を使うことができます。ハードウェア必要条件のために UDP 上での LLT を使う必要がある場合以外は、処理効率を高めるためイーサネット上での LLT または RDMA 上での LLT を使うようにハートビートリンクを設定することをお勧めします。UDP 上での LLT を設定する場合は、必ず前提条件を満たしてください。

集約リンクの一部であるリンクを使って LLT ハートビートを設定しないでください。たとえば、link1、link2 を集約して集約リンク aggr1 を作成できます。ハートビートリンクとして aggr1 を使うことはできますが、link1 または link2 は使わないでください。

プライベートリンクを使用して作成された VLAN を介して設定された IP アドレス間で効果的な通信を確立するため、LLT (Low Latency Transport) は VLAN 構成をサポートします。InfoScale クラスタを設定する場合は、VLAN 経由の LLT を有効にするために VLAN インターフェース名を指定する必要があります。この設定により、VLAN 内で割り当てられた IP 間でシームレスな通信が行われます。

LLT での UDP 層の使用を参照してください。

???を参照してください。

RDMA 上の LLT の使用: サポート対象の使用例 を参照してください。

次の手順は、LLT ハートビートリンクの設定に役立ちます。

プライベートハートビートリンクを設定するには

  1. イーサネット上での LLT、UDP 上での LLT、TCP 上での UDP、RDMA 上での LLT のどれを設定するかに応じて、インストーラプロンプトで次のいずれかのオプションを選択します。

    • オプション 1: イーサネット上での LLT を使ってハートビートリンクを設定する (インストーラの質問に答えます)

      インストーラプロンプトでハートビートリンクの詳細を入力して、イーサネット上での LLT を設定します。

      手順 2 へ進みます。

    • オプション 2: UDP 上での LLT を使ってハートビートリンクを設定する (インストーラの質問に答えます)

      ハートビートリンクとして使う各 NIC に IP アドレスが設定されていることを確認します。インストーラプロンプトで UDP 上での LLT を設定するためのハートビートリンク詳細を入力します。NIC の IP アドレスをまだ設定していない場合は、インストーラは特定の NIC の IP アドレスを検出するオプションを提供します。

      メモ:

      LLT リンクによって使用されるインターフェースに同じサブネット内の他の IP が設定されていないことを確認します。確認ないと、クラスタが予期しない動作をする可能性があります。

      手順 3 へ進みます。

    • オプション 3: TCP 上での LLT を使ってハートビートリンクを設定する (インストーラの質問に答えます)

      ハートビートリンクとして使う NIC に IP アドレスが設定されていることを確認します。インストーラプロンプトでハートビートリンク詳細を入力して、TCP 上での LLT を設定します。NIC の IP アドレスをまだ設定していない場合は、インストーラは特定の NIC の IP アドレスを検出するオプションを提供します。

      手順 4 へ進みます。

    • オプション 4: RDMA 上での LLT を使ってハートビートリンクを設定する (インストーラの質問に答えます)

      ハートビートリンクとして使用する各 RDMA 対応 NIC (RNIC) に IP アドレスが設定されていることを確認します。インストーラプロンプトで RDMA 上での LLT を設定するためのハートビートリンク詳細を入力します。RNIC の IP アドレスをまだ設定していない場合は、RNIC の IP アドレスを検出することもできます。

      手順 5 へ進みます。

    • オプション 5: イーサネット上での LLT の設定を自動的に検出する

      インストーラがハートビートリンク詳細を自動的に検出し、イーサネット上での LLT を設定できるようにします。インストーラは、すべてのシステム間のすべての接続リンクを検出しようとします。

      インストーラがハートビートリンクの検出と設定を自動的に実行できるように、NIC がアクティブになっていることを確認してください。

      手順 8 へ進みます。

      メモ:

      オプション 5 は、設定がシングルノード設定のときは該当しません。

  2. オプション 1 を選択した場合、プライベートハートビートリンクのネットワークインターフェースカード詳細を入力します。

    ネットワークインターフェースカードが自動的に検出されて、一覧表示されます。

    パブリックネットワークに使われているネットワークインターフェースカード (通常は eth0) は入力しないでください。

    Enter the NIC for the first private heartbeat link on sys1:
    [b,q,?] eth1
    eth1 has an IP address configured on it. It could be a 
    public NIC on sys1.
    Are you sure you want to use eth1 for the first private 
    heartbeat link? [y,n,q,b,?] (n) y
    Would you like to configure a second private heartbeat link?
    [y,n,q,b,?] (y)   
    Enter the NIC for the second private heartbeat link on sys1:
    [b,q,?] eth2
    eth2 has an IP address configured on it. It could be a 
    public NIC on sys1.
    Are you sure you want to use eth2 for the second private 
    heartbeat link? [y,n,q,b,?] (n) y
    Would you like to configure a third private heartbeat link?
    [y,n,q,b,?](n) 
    Do you want to configure an additional low priority heartbeat 
    link? [y,n,q,b,?] (n)
  3. オプション 2 を選択した場合、プライベートハートビートリンクの NIC 詳細を入力します。この手順では、NIC の名前として private_NIC1private_NIC2 などを使っています。
    Enter the NIC for the first private heartbeat link on sys1: [b,q,?]
    private_NIC1
    Some configured IP addresses have been found on 
    the NIC private_NIC1 in sys1,
    Do you want to choose one for the first private heartbeat link? [y,n,q,?] (y)
    Please select one IP address:
         1)  192.168.0.1/24
         2)  192.168.1.233/24
         b)  Back to previous menu
    
    Please select one IP address: [1-2,b,q,?] (1)
    Enter the UDP port for the first private heartbeat link on sys1:
    [b,q,?] (50000)
    
    Enter the NIC for the second private heartbeat link on sys1: [b,q,?]
    private_NIC2
    Some configured IP addresses have been found on the 
    NIC private_NIC2 in sys1,
    Do you want to choose one for the second 
    private heartbeat link? [y,n,q,?] (y)
    Please select one IP address:
         1)  192.168.1.1/24
         2)  192.168.2.233/24
         b)  Back to previous menu
    
    Please select one IP address: [1-2,b,q,?] (1) 1
    Enter the UDP port for the second private heartbeat link on sys1:
    [b,q,?] (50001)
    
    Would you like to configure a third private heartbeat
    link? [y,n,q,b,?] (n)
    
    Do you want to configure an additional low-priority heartbeat
    link? [y,n,q,b,?] (n) y
    
    Enter the NIC for the low-priority heartbeat link on sys1: [b,q,?]
    private_NIC0
    Some configured IP addresses have been found on 
    the NIC private_NIC0 in sys1,
    Do you want to choose one for the low-priority 
    heartbeat link? [y,n,q,?] (y)
    Please select one IP address:
         1)  10.200.59.233/22
         2)  192.168.3.1/22
         b)  Back to previous menu
    
    Please select one IP address: [1-2,b,q,?] (1) 2
    Enter the UDP port for the low-priority heartbeat link on sys1: 
    [b,q,?] (50010)
  4. オプション 3 を選択した場合、プライベートハートビートリンクの NIC 詳細を入力します。

    この手順では、利用可能な NIC の名前として private_NIC1 などを使っています。

    Enter the NIC for the private heartbeat link on sys1: [b,q,?] (eth1)
    private_NIC1
    Some configured IP addresses have been found on
    the NIC private_NIC1 in sys1,
    Do you want to choose one for the private
    heartbeat link? [y,n,q,?] (y) y
    Please select one IP address:
    1) 192.168.1.1/24
    2) 192.168.2.1/24
    b) Back to previous menu
    
    Please select one IP address: [1-2,b,q,?] (1)
    Enter the TCP port for the first private heartbeat link on sys1:
    [b,q,?] (50000)
    
  5. オプション 4 を選択した場合、RDMA を設定するための相互接続のタイプを選択します。
    1)  Converged Ethernet (RoCE)
    2)  InfiniBand
    b)  Back to previous menu
    
    Choose the RDMA interconnect type [1-2,b,q,?] (1) 2
    

    必要な OS ファイル、RDMA に必要なドライバ、NIC の IP アドレスなどの詳細が表示されます。

    InfiniBand ネットワークを使って RDMA の有効な NIC に割り当てられた IP アドレスのサンプル出力です。RoCE では、RDMA NIC の値が eth0、eth1 のように表されることに注意してください。

    System    				RDMA NIC          IP Address
    =================================================================
    sys1           ib0               192.168.0.1
    sys1           ib1               192.168.3.1
    sys2           ib0               192.168.0.2
    sys2           ib1               192.168.3.2
    
  6. オプション 4 を選択した場合、プライベートハートビートリンクの NIC 詳細を入力します。この手順では、InfiniBand ネットワーク上の RDMA を使います。相互接続のタイプとして RoCE を選択すると、RDMA NIC はイーサネット (eth) として表されます。

    Enter the NIC for the first private heartbeat 
    link (RDMA) on sys1: [b,q,?] <ib0>
    
    Do you want to use address 192.168.0.1 for the 
    first private heartbeat link on sys1: [y,n,q,b,?] (y)
    
    Enter the port for the first private heartbeat 
    link (RDMA) on sys1: [b,q,?] (50000) ?
    
    Would you like to configure a second private 
    heartbeat link? [y,n,q,b,?] (y)   
    Enter the NIC for the second private heartbeat link (RDMA) on sys1: 
    [b,q,?] (ib1) 
    
    Do you want to use the address 192.168.3.1 for the second  
    private heartbeat link on sys1: [y,n,q,b,?] (y) 
    Enter the port for the second private heartbeat link (RDMA) on sys1: 
    [b,q,?] (50001)
    
    Do you want to configure an additional low-priority heartbeat link?
    [y,n,q,b,?] (n)
  7. 同じ NIC の詳細を他のシステムでプライベートハートビートリンクを設定するために使うかどうかを選択します。
    Are you using the same NICs for private heartbeat links on all 
    systems? [y,n,q,b,?] (y)

    入力した NIC の詳細を sys1 で使用する場合は、同じ NIC が各システムで利用可能であることを確かめます。次に、プロンプトで y を入力します。

    一部のシステムで NIC のデバイス名が異なっていたら、n を入力します。プログラムのプロンプトに従って、各システムに NIC の詳細を入力します。

    UDP 上での LLT と RDMA 上での LLT の場合は、他のシステムで同じ NIC を使う場合にも、他のシステムの NIC ごとに一意の IP アドレスを入力する必要があります。

  8. オプション 5 を選択した場合は、各システムの NIC とネットワークリンクの検出とリンク優先度の設定が自動的に行われます。

    ハートビートリンクの検出に失敗するか、高優先度リンクの検出に失敗した場合は、オプション 1 またはオプション 2 を選択し、ハートビートリンクを手動で設定してください。

    オプション 1 の場合は手順 2、オプション 2 の場合は手順 3、オプション 3 の場合は手順 4、オプション 4 の場合は手順 5 を参照してください。

  9. 一意のクラスタ ID を入力します。
    Enter a unique cluster ID number between 0-65535: [b,q,?] (60842)

    クラスタ ID 60842 が別のクラスタによって使用されている場合、クラスタを設定することはできません。インストーラはクラスタ ID が重複していないことを判断するために検査を実行します。検査処理が 1 分かからずに終了します。

    Would you like to check if the cluster ID is in use by another 
    cluster? [y,n,q] (y)
  10. インストーラが表示する要約された情報を確認します。