Storage Foundation and High Availability 8.0.2 設定およびアップグレードガイド - Linux

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Product(s): InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)
Platform: Linux
  1. 第 I 部 SFHA の概要
    1. Storage Foundation and High Availability の概要
      1. Storage Foundation High Availability について
        1.  
          Veritas Replicator Option について
      2.  
        Veritas InfoScale Operations Manager について
      3. Storage Foundation and High-Availability の機能について
        1.  
          LLT と GAB について
        2.  
          I/O フェンシングについて
        3.  
          グローバルクラスタについて
      4.  
        Veritas SORT (Services and Operations Readiness Tools) について
      5. データ整合性のための SFHA クラスタの設定について
        1.  
          SCSI-3 PR をサポートしない仮想マシンでの SFHA 用 I/O フェンシングについて
        2. I/O フェンシングのコンポーネントについて
          1.  
            データディスクについて
          2.  
            コーディネーションポイントについて
          3.  
            優先フェンシングについて
  2. 第 II 部 SFHA の設定
    1. 設定の準備
      1. I/O フェンシングの必要条件
        1.  
          I/O フェンシングに必要なコーディネータディスクの条件
        2.  
          CP サーバーの必要条件
        3.  
          非 SCSI-3 I/O フェンシングの必要条件
    2. データ整合性のための SFHA クラスタ設定の準備
      1. I/O フェンシング設定の計画について
        1.  
          サーバーベースの I/O フェンシングを使った標準的な SFHA クラスタ設定
        2.  
          推奨される CP サーバーの設定
      2. CP サーバーの設定
        1.  
          CP サーバー設定の計画
        2.  
          インストーラを使った CP サーバーのインストール
        3.  
          セキュアモードでの CP サーバークラスタの設定
        4.  
          CP サーバーデータベースの共有ストレージの設定
        5.  
          インストーラプログラムを使った CP サーバーの設定
        6. CP サーバーの手動設定
          1.  
            HTTPS ベースの通信のための手動による CP サーバーの設定
          2.  
            CP サーバーのための手動によるキーと証明書の生成
          3.  
            CP サーバーの設定の完了
        7. 応答ファイルを使用した CP サーバーの設定
          1.  
            CP サーバーを設定するための応答ファイル変数
          2.  
            シングルノード VCS クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
          3.  
            SFHA クラスタで CP サーバーを設定するためのサンプル応答ファイル
        8.  
          CP サーバーの設定の確認
    3. SFHA の設定
      1. インストーラを使った Storage Foundation High Availability の設定
        1.  
          製品インストーラを使って SFHA を設定するタスクの概要
        2.  
          Storage Foundation and High Availability Solutions の設定に必要な情報
        3.  
          ソフトウェアの設定の開始
        4.  
          設定するシステムの指定
        5.  
          クラスタ名の設定
        6.  
          プライベートハートビートリンクの設定
        7.  
          クラスタの仮想 IP の設定
        8.  
          セキュアモードでの SFHA の設定
        9. ノード別のセキュアクラスタノードの設定
          1.  
            最初のノードの設定
          2.  
            残りのノードの設定
          3.  
            セキュアクラスタ設定の完了
        10.  
          VCS ユーザーの追加
        11.  
          SMTP 電子メール通知の設定
        12.  
          SNMP トラップ通知の設定
        13.  
          グローバルクラスタの設定
        14. SFHA 設定の完了
          1.  
            NIC 設定の確認
        15.  
          Veritas ライセンス監査ツールについて
        16. システム上のライセンスの確認と更新
          1.  
            ライセンス情報の確認方法
          2.  
            SFHA キーレスライセンスから別のキーレスライセンスへの更新
          3.  
            SFHA キーレスライセンスから永続ライセンスへの更新
      2.  
        SFDB の設定
    4. データ整合性のための SFHA クラスタの設定
      1. インストーラ を使ったディスクベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          VxVM ディスクとしてのディスクの初期化
        2. I/O フェンシング用の共有ディスクの確認
          1.  
            ASL(Array Support Library)の確認
          2.  
            ノードに同じディスクへのアクセス権限があることを確認する
          3.  
            vxfentsthdw ユーティリティを使ったディスクのテスト
        3.  
          インストーラ を使ったディスクベースの I/O フェンシングの設定
        4.  
          インストーラ を使ってディスクベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
      2. インストーラを使ったサーバーベース I/O フェンシングの設定
        1.  
          インストーラ を使ってサーバーベースのフェンシングの既存のコーディネーションポイント上のキーまたは登録を更新する
        2. インストーラ を使ったサーバーベースのフェンシングに対する既存のコーディネーションポイントの順序の設定
          1.  
            既存のコーディネーションポイントの順序の決定について
          2.  
            インストーラ を使って既存のコーディネーションポイントの順序を設定する
      3.  
        インストーラ を使った仮想環境における非 SCSI-3 I/O フェンシングの設定
      4.  
        インストーラ を使ったマジョリティベース I/O フェンシングの設定
      5.  
        優先フェンシングポリシーの有効化と無効化
    5. データ整合性のための SFHA クラスタの手動設定
      1. ディスクベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          通信用の権限の削除
        2.  
          コーディネータディスクとして使うディスクの特定
        3.  
          コーディネータディスクグループの設定
        4.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        5.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        6.  
          I/O フェンシング設定の確認
      2. サーバーベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          CP サーバーを SFHA クラスタ で使用するための手動による準備
        2.  
          クライアントノードにおけるクライアントキーと証明書の手動による生成
        3. SFHA クラスタ上での手動によるサーバーベースのフェンシングの設定
          1.  
            サーバーベースのフェンシング用に出力される vxfenmode ファイルのサンプル
        4.  
          コーディネーションポイントを監視するための CoordPoint エージェントの設定
        5.  
          サーバーベースの I/O フェンシングの設定の検証
      3. 仮想環境での非 SCSI-3 フェンシングの手動設定
        1.  
          非 SCSI-3 フェンシングのサンプル /etc/vxfenmode ファイル
      4. マジョリティベースの I/O フェンシングの手動設定
        1.  
          I/O フェンシングの設定ファイルの作成
        2.  
          I/O フェンシングを使うための VCS 設定の修正
        3.  
          I/O フェンシング設定の確認
    6. 応答ファイルを使用した SFHA 自動設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA の設定
      2.  
        SFHA を設定するための応答ファイル変数
      3.  
        SFHA 設定の応答ファイルサンプル
    7. 応答ファイルを使用した自動 I/O フェンシング設定の実行
      1.  
        応答ファイルを使った I/O フェンシングの設定
      2.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      3.  
        ディスクベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      4.  
        サーバーベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      5.  
        サーバーベースの I/O フェンシングを設定するためのサンプル応答ファイル
      6.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      7.  
        非 SCSI-3 I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
      8.  
        マジョリティベース I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの変数
      9.  
        過半数ベースの I/O フェンシングを設定するための応答ファイルの例
  3. 第 III 部 SFHA のアップグレード
    1. SFHA のアップグレード計画
      1.  
        アップグレードについて
      2.  
        サポート対象のアップグレードパス
      3.  
        Oracle リソースを使って設定されたシステムで SFHA を 8.0.2 にアップグレードする場合の注意事項
      4. SFHA のアップグレードの準備
        1.  
          アップグレードの準備
        2.  
          バックアップの作成
        3.  
          ルートディスクがカプセル化されているかどうかの確認
        4. VVR が設定されている場合のアップグレード前の計画
          1.  
            レプリケーションが進行中または一時停止しているシステムで SFHA を 7.4 以降にアップグレードする場合の考慮点
          2. 以前の VVR バージョンからのアップグレードの計画
            1.  
              接続プロトコルとして IPv6 を使うための VVR の計画とアップグレード
        5. VCS エージェントが設定されている場合の VVR アップグレードの準備
          1. サービスグループのフリーズとすべてのアプリケーションの停止
            1.  
              ディスクグループがオンラインになっているノードの確認
          2.  
            VCS エージェントが設定されている場合のアップグレードの準備
        6.  
          アレイサポートのアップグレード
      5.  
        REST サーバーのアップグレードに関する注意事項
      6.  
        インストールバンドルを使ったフルリリース (ベース、メンテナンス、ローリングパッチ) と個々のパッチの同時インストールまたは同時アップグレード
    2. Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      1. 以前のバージョンから 8.0.2 への Storage Foundation and High Availability のアップグレード
        1.  
          製品インストーラを使った Storage Foundation and High Availability のアップグレード
      2. Volume Replicator のアップグレード
        1. レプリケーションを中断しない VVR のアップグレード
          1.  
            InfoScale 7.3.1 の VVR サイトのアップグレード
          2.  
            InfoScale 7.4 以降での VVR サイトのアップグレード
          3.  
            InfoScale 7.3.1 の VCS 制御での VVR サイトのアップグレード
          4.  
            InfoScale 7.4 以降の VCS 制御での VVR サイトのアップグレード
          5.  
            VVR サイトのアップグレード後のタスク
      3.  
        SFDB のアップグレード
    3. SFHA のローリングアップグレードの実行
      1.  
        ローリングアップグレードについて
      2.  
        製品インストーラを使った SFHA のローリングアップグレードの実行
      3.  
        SFHA の 7.4.2 以降から 8.0.2 へのローリングアップグレードの実行
    4. SFHA の段階的アップグレードの実行
      1. 段階的アップグレードについて
        1.  
          段階的アップグレードの前提条件
        2.  
          段階的アップグレードの計画
        3.  
          段階的アップグレードの制限事項
        4.  
          段階的アップグレードの例
        5.  
          段階的アップグレードの例についての概要
      2. 製品インストーラを使った段階的アップグレードの実行
        1.  
          2 番目のサブクラスタへのサービスグループの移動
        2.  
          1 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        3.  
          1 番目のサブクラスタのアップグレード
        4.  
          2 番目のサブクラスタの準備
        5.  
          1 番目のサブクラスタのアクティブ化
        6.  
          2 番目のサブクラスタでのオペレーティングシステムのアップグレード
        7.  
          2 番目のサブクラスタのアップグレード
        8.  
          段階的アップグレードの終了
    5. 応答ファイルを使用した SFHA 自動アップグレードの実行
      1.  
        応答ファイルを使った SFHA のアップグレード
      2.  
        SFHA をアップグレードするための応答ファイルの変数
      3.  
        SFHA の完全アップグレードの応答ファイルサンプル
      4.  
        SFHA のローリングアップグレードのためのサンプル応答ファイル
      5.  
        SFHA を 7.4.2 以降から 8.0.2 にローリングアップグレードするためのサンプル応答ファイル
    6. アップグレード後のタスクの実行
      1.  
        オプションの設定手順
      2.  
        現在のディスクグループへのバックアップブートディスクグループの再結合
      3.  
        アップグレードに失敗した場合にバックアップブートディスクグループに戻す
      4.  
        自動アップグレードが失敗した場合の VVR のリカバリ
      5. VCS Agents for VVR が設定されている場合のアップグレード後のタスク
        1.  
          サービスグループのアンフリーズ
        2.  
          VCS エージェントが設定されている場合の元の設定の復元
        3.  
          CVM マスターノードは VCS で管理される VVR リソースのログ所有者の役割を引き受ける必要がある
      6.  
        DAS ディスク名をリセットして FSS 環境のホスト名を含める
      7.  
        ディスクレイアウトバージョンのアップグレード
      8.  
        VxVM ディスクグループのバージョンのアップグレード
      9.  
        変数の更新
      10.  
        デフォルトディスクグループの設定
      11. セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化について
        1.  
          セキュアモードで動作するクラスタの LDAP 認証の有効化
      12.  
        Storage Foundation and High Availability のアップグレードの確認
  4. 第 IV 部 インストール後の作業
    1. インストール後のタスクの実行
      1.  
        クォータの切り替え
      2. SFDB ツールの認証の設定について
        1.  
          SFDB ツール認証のための vxdbd の設定
  5. 第 V 部 ノードの追加と削除
    1. SFHA クラスタへのノードの追加
      1.  
        クラスタへのノードの追加について
      2.  
        クラスタにノードを追加する前に
      3.  
        Veritas InfoScale インストーラを使ったクラスタへのノードの追加
      4. 手動によるクラスタへのノードの追加
        1.  
          新しいノードの VxVM の起動
        2.  
          新しいノードのクラスタプロセスの設定
        3. セキュアモードで動作するノードの設定
          1.  
            SFHA に関連するセキュリティの設定
        4.  
          新しいノードでのフェンシングの起動
        5.  
          新しいノードへの ClusterService グループの設定
      5. 応答ファイルを使ったノードの追加
        1.  
          SFHA クラスタにノードを追加するための応答ファイルの変数
        2.  
          ノードを SFHA クラスタに追加するための応答ファイルの例
      6. 新しいノードでのサーバーベースのフェンシングの設定
        1.  
          vxfen サービスグループへの新しいノードの追加
      7.  
        新しいノードの追加後
      8.  
        SFDB ツールに対して認証を使っているクラスタへのノードの追加
      9.  
        ノード追加後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
    2. SFHA クラスタからのノードの削除
      1. SFHA クラスタからのノードの削除
        1.  
          ノードとサービスグループの状態の確認
        2.  
          SFHA 設定から切り離されるノードの削除
        3.  
          残りの各ノードでの設定ファイルの修正
        4.  
          CP サーバーからのノード設定の削除
        5.  
          削除するノードからセキュリティのクレデンシャルを削除する
        6.  
          切り離されるノードでの LLT と GAB のアンロードと Veritas InfoScale Availability または Enterprise の削除
        7.  
          ノード削除後の SFDB(Storage Foundation for Databases)リポジトリの更新
  6. 第 VI 部 設定およびアップグレードの参照
    1. 付録 A. インストールスクリプト
      1.  
        インストールスクリプトオプション
      2.  
        postcheck オプションの使用について
    2. 付録 B. SFHA サービスとポート
      1.  
        InfoScale Enterprise サービスとポートについて
    3. 付録 C. 設定ファイル
      1.  
        LLT と GAB の設定ファイルについて
      2.  
        AMF 設定ファイルについて
      3. VCS 設定ファイルについて
        1.  
          VCS クラスタの main.cf ファイルの例
        2.  
          グローバルクラスタのためのサンプル main.cf ファイル
      4.  
        I/O フェンシングの設定ファイルについて
      5. CP サーバーの設定ファイルの例
        1.  
          VCS を実行するシングルノードでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        2.  
          2 ノード SFHA クラスタでホストされる CP サーバーの main.cf ファイルの例
        3.  
          CP サーバーの設定(/etc/vxcps.conf)ファイル出力のサンプル
    4. 付録 D. セキュアシェルまたはリモートシェルの通信用の設定
      1.  
        製品インストール前のセキュアシェルまたはリモートシェル通信モードの設定について
      2.  
        パスワードなし ssh の手動設定
      3.  
        installer -comsetup コマンドを使用した ssh および rsh 接続の設定
      4.  
        pwdutil.pl ユーティリティを使用した ssh および rsh 接続の設定
      5.  
        ssh セッションの再起動
      6.  
        Linux の rsh の有効化
    5. 付録 E. CP サーバーベースの I/O フェンシングのためのサンプル SFHA クラスタ設定図
      1. サーバーベース I/O フェンシングを設定する場合の構成図
        1.  
          3 台の CP サーバーによって機能する 2 つの一意なクライアントクラスタ
        2.  
          高可用性 CPS と 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能するクライアントクラスタ
        3.  
          リモート CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する 2 ノードキャンパスクラスタ
        4.  
          高可用性 CP サーバーと 2 台の SCSI-3 ディスクによって機能する複数のクライアントクラスタ
    6. 付録 F. UDP 上での LLT の設定
      1. LLT での UDP 層の使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      2. IPv4 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          /etc/llttab ファイルのブロードキャストアドレス
        2.  
          /etc/llttab ファイルの link コマンド
        3.  
          /etc/llttab ファイルの set-addr コマンド
        4.  
          UDP ポートの選択
        5.  
          LLT でのサブネットマスクの設定
        6.  
          LLT 用ブロードキャストアドレスの設定
        7.  
          設定例: 直接接続リンク
        8.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク
      3. LLT 用の IPv6 の UDP レイヤーの使用
        1.  
          UDP 上で LLT を使う状況
      4. IPv6 を使った UDP 上での LLT の手動設定
        1.  
          設定例: 直接接続リンク
        2.  
          設定例: IP ルーター越しのリンク
      5. UDP マルチポート上での LLT の設定について
        1.  
          UDP マルチポートを介した LLT の手動設定
        2.  
          ファイアウォールで LLT ポートを有効にする
        3.  
          UDP マルチポート機能の無効化
    7. 付録 G. RDMA 上での LLT の使用
      1.  
        RDMA 上での LLT の使用
      2.  
        クラスタ環境の RoCE または InfiniBand ネットワーク上の RDMA について
      3.  
        アプリケーション間のより高速の相互接続のための LLT での RDMA 機能のサポートについて
      4.  
        RDMA 上の LLT の使用: サポート対象の使用例
      5. RDMA 上の LLT の設定
        1.  
          RDMA 上の LLT に対するサポート対象ハードウェアの選択
        2.  
          RDMA、InfiniBand またはイーサネットドライバおよびユーティリティのインストール
        3. イーサネットネットワーク上の RDMA の設定
          1.  
            RoCE(RDMA over Converged Ethernet)の有効化
          2.  
            RDMA と Ethernet ドライバの設定
          3.  
            Ethernet インターフェースでの IP アドレスの設定
        4. InfiniBand ネットワーク上の RDMA の設定
          1.  
            RDMA と InfiniBand ドライバの設定
          2.  
            OpenSM サービスの設定
          3.  
            InfiniBand インターフェース上の IP アドレスの設定
        5. システムパフォーマンスのチューニング
          1.  
            CPU 周波数のチューニング
          2.  
            ブートパラメータ設定のチューニング
        6. RDMA 上の LLT の手動設定
          1.  
            /etc/llttab ファイルのブロードキャストアドレス
          2.  
            /etc/llttab ファイルの link コマンド
          3.  
            UDP ポートの選択
          4.  
            LLT でのサブネットマスクの設定
          5.  
            設定例: 直接接続リンク
        7.  
          /etc/llttab 内の RDMA 上の LLT の例
        8.  
          LLT 設定の確認
      6. RDMA 上の LLT のトラブルシューティング
        1.  
          RDMA NIC に関連付けられた IP アドレスがノード再起動時に自動的に設定されない
        2.  
          Ping テストが InfiniBand インターフェース上で設定されている IP アドレスに対し失敗する
        3.  
          ノード再起動後、デフォルトでは Virtual Protocol Interconnect(VPI)を持つ Mellanox カードが InfiniBand モードで設定される
        4.  
          LLT モジュールが開始しない

製品インストーラを使った Storage Foundation and High Availability のアップグレード

メモ:

8.0.2 以降、Linux ではルートディスクのカプセル化 (RDE) はサポートされません。

-yum オプションを指定したインストーラを使用して Veritas InfoScale をインストールおよびアップグレードする場合について詳しくは、『Veritas InfoScale インストールガイド』を参照してください。

この手順を実行して、Storage Foundation and High Availability (SFHA) にアップグレードします。

Storage Foundation および高可用性をアップグレードするには

  1. スーパーユーザーとしてログインします。
  2. すべてのサービスグループをオフラインにします。

    すべてのサービスグループを一覧表示します。

    # /opt/VRTSvcs/bin/hagrp -list

    一覧表示されたそれぞれのサービスグループをオフラインにします。

    # /opt/VRTSvcs/bin/hagrp -offline service_group \
        -sys system_name
  3. 各ノードで次のコマンドを入力して、HA サービスグループ処理をフリーズします。
    # haconf -makerw 
    # hasys -freeze -persistent nodename 
    # haconf -dump -makero
  4. 次のコマンドを使って、VxFS ファイルシステムまたは Storage Checkpoint がマウントされているかどうかを確認します。
    # df -h | grep vxfs
  5. 次のコマンドを使って、すべての Storage Checkpoint とファイルシステムのマウントを解除します。
    # umount /checkpoint_name
    # umount /filesystem
  6. すべてのファイルシステムが正常にマウント解除されたことを確認します。
    # echo "8192B.p S" | fsdb -t vxfs filesystem | grep clean
    flags 0 mod 0 clean clean_value

    clean_value の値が 0x5a の場合、ファイルシステムは正常にマウント解除されています。0x3c の場合、ファイルシステムは正常にマウント解除されていません。0x69 の場合、ファイルシステムが正常にマウント解除されたかどうかが不明です。正常にマウント解除されたかどうかが不明なファイルシステムでは、拡張処理が未完了です。

    次に示す順序で操作を実行します。

    • ファイルシステムが正常にマウント解除されていない場合、そのファイルシステムに対して次のコマンドを入力します。

      # fsck -t vxfs filesystem
      # mount -t vxfs filesystem mountpoint
      # umount mountpoint

      これらのコマンドを入力すると、そのファイルシステム上で未完了であった拡張処理が完了し、ファイルシステムが正常にマウント解除されます。

      umount コマンドの実行に失敗して次のエラーが表示された場合、大きいサイズの RPM クローンを削除するための拡張処理が完了していない可能性があります。

            file system device busy

      次のメッセージがコンソールに表示された場合、拡張処理が未完了であると判断できます。

            Storage Checkpoint asynchronous operation on file_system
            file system still in progress.
    • 拡張処理が未完了の場合、その拡張処理が完了するまで、そのファイルシステムをマウントしたままにしておく必要があります。RPM クローンのサイズがきわめて大きい場合、削除に数時間かかる可能性があります。

    • この手順を再度実行し、ファイルシステムがマウント解除されたことを確認します。

  7. キャッシュ領域がオンラインの場合は、VxVM RPM をアップグレードする前に、キャッシュ領域をオフラインにする必要があります。次のコマンドを使って、キャッシュ領域をオフラインにします。
    # sfcache offline cachename
  8. すべての VxVM ボリュームに対するアクティビティを停止します。たとえば、データベースなどのボリュームにアクセスするすべてのアプリケーションを停止し、ボリュームに作成されているすべてのファイルシステムをマウント解除します。
  9. 各ディスクグループに対して次のコマンドを入力して、すべてのボリュームを停止します。
    # vxvol -g diskgroup stopall

    開いたままになっているボリュームがないことを確認するには、次のコマンドを使います。

    # vxprint -Aht -e v_open
  10. /etc/fstab ファイルに定義された VxFS ファイルシステムのマウントポイントと VxVM ボリュームを記録します。フレッシュインストールを実行したシステム上の /etc/fstab ファイルにこれらのエントリを再作成する必要があります。
  11. インストール前に必要な確認を行います。
  12. オペレーティングシステムを更新する必要があるか確認します。オペレーティングシステムを更新する必要がある場合は、次のタスクを実行します。
    • /etc/llttab ファイルの名前を変更して、ノードの起動時に LLT が自動的に起動しないようにします。

      # mv /etc/llttab /etc/llttab.save
    • オペレーティングシステムをアップグレードします。

      詳しくは、ご使用のオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

    • オペレーティングシステムをアップグレードした後に、ノードを再起動します。

      # shutdown -r now
    • /etc/llttab ファイルの名前を元の名前に戻します。

      # mv /etc/llttab.save /etc/llttab
  13. 共通インストーラを起動するには、次の例のように CD-ROM 内の installer コマンドを実行します。
    # cd /cdrom/cdrom0
    # ./installer
  14. アップグレードするには、G と入力して Return キーを押します。
  15. ソフトウェアがインストールされるシステム名 (次の例では「host1」) を入力するよう求められます。システム名 (1 つ以上) を入力し、Return キーを押します。
    Enter the 64 bit  <platform> system names separated 
    by spaces : [q, ?] host1host2

    <プラットフォーム> は、システムが稼働するプラットフォームです。

    既存の設定によっては、各種メッセージやプロンプトが表示される場合があります。プロンプトに適切に回答します。

    システム検証段階では、ブートディスクがカプセル化されているかどうかとアップグレードのパスが確認されます。アップグレードがサポートされていない場合、ブートディスクをカプセル化を解除する必要があります。

  16. エンドユーザー使用許諾契約の条件に同意するかどうかを尋ねられます。同意する場合は y を押して続行します。
  17. インストーラが、アップグレードするいずれかのシステムにミラー化されカプセル化されたブートディスクがあるかどうかを検出します。アップグレードを続行する前に、システムのルートディスクのバックアップを作成するオプションがあります。カプセル化されたブートディスクのミラーを分割してバックアップを作成する場合は、y を入力します。
  18. バックアップルートディスクの名前を入力するようメッセージが表示されます。バックアップおよびミラー化されたブートディスクの名前を入力するか、Enter キーを押してデフォルトを受け入れます。

    メモ:

    分割操作には時間がかかることがあります。

  19. 分割操作の開始を確認するメッセージが表示されます。y を押して続行します。
  20. アップグレードする前にブートディスクがカプセル化されている場合はシステムを再ブートします。
  21. 各ノードでルートディスクの再カプセル化とミラー化を行う必要がある場合は、『 Storage Foundation 管理者ガイド』の「ディスクの管理」の章の手順を実行します。

    バックアップするためにミラー化されたルートディスクを分割した場合は、再ブートが成功した後でアップグレードを検証し、バックアップディスクグループを再結合します。アップグレードに失敗した場合は、バックアップディスクグループに戻してください。

  22. 必要に応じて、手順 10 で記録した、各ノードの /etc/fstab ファイルのマウントポイントを復元します。
  23. VCS 設定ファイルを復元する必要がある場合は、クラスタを停止し、ファイルを /etc/VRTSvcs/conf/config ディレクトリに復元してクラスタを再起動します。
  24. アップグレードしたグループ内の任意のノードから、VCS 設定を再度書き込み可能にします。
    # haconf -makerw
  25. アップグレードしたグループ内の各ノードで次のコマンドを実行し、HA サービスグループ処理をアンフリーズします。
    # hasys -unfreeze -persistent nodename
  26. 次のコマンドを使って、設定を読み取り専用にします。
    # haconf -dump -makero
  27. 次のコマンドを使って、フェールオーバーグループなどのすべての VCS サービスグループを必須ノードでオンラインにします。
    # hagrp -online groupname -sys nodename
  28. 各ディスクグループに対して次のコマンドを入力して、すべてのボリュームを再起動します。
    # vxvol -g diskgroup startall
  29. すべてのノードで、すべての VxFS ファイルシステムとストレージチェックポイントを再マウントします。
    # mount /filesystem
    # mount /checkpoint_name
  30. 次のオプションの設定手順を実行できます。

    • 現在、適切なライセンスをインストールしていない Storage Foundation 8.0.2 の機能を使う場合は、ライセンスを取得し、vxlicinst コマンドを実行してライセンスをシステムに追加します。

    • VxFS ディスクレイアウトのバージョンと VxVM ディスクグループのバージョンをアップグレードするには、アップグレード手順を実行します。