NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
証明書の失効の確認
NetBackup はすべてのクラウドプロバイダを対象に、OCSP (Online Certificate Status Protocol) を使用した、SSL 証明書の失効状態を検証する機能を提供しています。SSL と[証明書の失効を確認する (Check certificate revocation)]オプションの両方が有効になっている場合、NetBackup は各 SSL 証明書を検証します。検証のため、NetBackup は OCSP 要求を CA に送信し、SSL ハンドシェーク中に提示された証明書の失効状態を調べます。状態が失効と返された場合、または SSL 証明書に記載された OCSP エンドポイントへの接続に失敗した場合、NetBackup はクラウドプロバイダに接続しません。
検証を有効にするには、[クラウドオブジェクトストアアカウント (Cloud object store account)]ダイアログで、[証明書の失効を確認する (Check certificate revocation)]
プロパティを更新します。
OCSP エンドポイントは HTTP であるため、外部ネットワークへの HTTP (ポート 80) 接続を遮断するファイアウォールルールはすべてオフにします。例: http://ocsp.sca1b.amazontrust.com
OCSP の URL は証明書から動的に取得されるため、不明な URL を遮断するファイアウォールルールはすべて無効にします。
通常、OCSP の URL のエンドポイントは IPV4 をサポートしています。IPV6 環境の場合、[証明書の失効を確認する (Check certificate revocation)]オプションは無効にします。
プライベートクラウドには通常、自己署名証明書があります。そのため、プライベートクラウドでは証明書の失効の確認は必要ありません。アカウントの構成中にこのチェックを無効にしてください。無効にしないと、アカウントの作成が失敗します。
CA の OSCP URL は、証明書の「Authority Information Access」拡張フィールドに記載されているはずです。