NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
[クラウドオブジェクト (Cloud objects)]タブでバケットを追加すると、クラウドプロバイダのバケットの一覧表示に失敗する
説明
バケットの一覧表示でエラーが発生する最も一般的な理由は、NetBackup に提供されたクラウドクレデンシャルに、バケットを一覧表示する権限がないためです。
もう 1 つの理由は、クラウドプロバイダが、エンドポイントの適切な DNS エントリをサポートしていない場合です。同様に、誤って構成された DNS や、仮想ホスト形式の命名も、バケット名をホスト名として指定せずにクラウドプロバイダに対して要求を発行できない原因になります。s3-fips.us-east-1.amazonaws.com
は、このようなクラウドエンドポイントの一例です。
回避方法
バケットリストは利用できませんが、[クラウドオブジェクト (Cloud objects)]タブで、バックアップ用にいつでも手動でバケットを追加できます。
DNS の問題である場合、必要に応じて、/etc/hosts
ファイルに IP ホスト名のマッピングエントリを追加するという一時的な回避方法を使用してバケットを一覧表示できます。仮想ホスト形式の要求のみがサポートされている場合は、ping、dig、nslookup などのコマンドを使用してクラウドエンドポイントの IP を判断する際に、まず、ランダムなバケット名を使用してエンドポイントに接頭辞を付けます。例:
ping randombucketname.s3-fips.us-east-1.amazonaws.com
その後、判明した IP と実際のエンドポイント名 (ランダムなバケット名の接頭辞なし) を /etc/hosts
ファイルに追加します。
これは、バケットを一覧表示するためにコンピュータの DNS エントリを編集する一時的な回避方法である点に注意してください。クラウドエンドポイントが静的 IP アドレスを永続的に使用できるプライベートクラウド設定でないかぎり、ポリシーの構成が完了したら、追加したエントリを削除してください。