NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
クラウドオブジェクトストアアカウントの追加の前提条件
クラウドオブジェクトストアアカウントの追加を開始する前に、次のものを収集します。
クラウドプロバイダ、サービスホスト、および地域に関する情報を収集します。
ここで、サービスホストは、クラウドプロバイダによって提供されるクラウドオブジェクトストレージ API エンドポイントのホスト名です。たとえば、AWS パブリック S3 エンドポイントの URL
https://s3.us-east-1.amazonaws.com
では、「s3.us-east-1.amazonaws.com
」という部分がサービスホストです。プライベートクラウド設定の場合、URL は
https://s3.us-east-1.amazomaws.com/tenent123/
のようになります。サービスホストはs3.us-east-1.amazomaws.com/tenent123/
です。クラウドサービスプロバイダでサポートされている認証形式を確認し、使用する認証形式を決定します。すべてのクラウドプロバイダは、アクセスクレデンシャルの認証形式をサポートします。その他のサポート対象の認証形式:
IAM ロール (EC2): Amazon および Amazon Gov の場合
引き受け役割: Amazon および Amazon Gov の場合
役割の引き受け (EC2): Amazon および Amazon Gov の場合
クレデンシャルブローカー: Amazon Gov の場合
サービスプリンシパル: Azure の場合
管理対象 ID: Azure の場合
クラウドエンドポイントとの通信にプロキシを使用する予定の場合は、プロキシサーバーの必要な詳細情報を収集します。
クラウドアカウントのクレデンシャル、および認証形式に応じた追加の必須パラメータを取得します。これらのクレデンシャルの詳細情報には、NetBackup のマニュアルで推奨されている必須の権限が付与されている必要があります。
Amazon S3 クラウドプロバイダのユーザーに必要な権限を参照してください。
Azure Blob ストレージに必要な権限を参照してください。
GCP に必要な権限を参照してください。
必要なアウトバウンドポートが開かれていること、およびバックアップホストまたはスケールアウトサーバーからクラウドプロバイダエンドポイントへの REST API 呼び出しを使用した通信の構成が完了していることを確認してください。
バックアップホストで、S3 または Azure ストレージ URL エンドポイントは HTTPS のデフォルトポート 443 を使用します。プライベートクラウドプロバイダの場合、このポートはプライベートクラウドストレージに構成されている任意のカスタムポートにすることができます。
プロキシサーバーを使用してクラウドストレージに接続する場合は、そのポートを許可する必要があります。クラウドオブジェクトストアアカウントの作成時に、NetBackup でプロキシサーバー関連の詳細を指定できます。
証明書失効状態の確認オプションは、通常 HTTP ポート 80 を使用する OCSP プロトコルを使用します。OCSP URL がバックアップホストから到達可能であることを確認します。