NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
ポリシーのスケジュール属性の作成
このトピックでは、クラウドオブジェクトストアポリシーの特定のスケジュールプロパティを設定する方法について説明します。スケジュールプロパティは、ユーザー固有のバックアップ戦略やシステム構成によって異なります。他のスケジュールプロパティについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
スケジュールを作成するには:
- 左側で、[保護 (Protection)]の下の[ポリシー (Policies)]をクリックします。[スケジュール (Schedules)]タブをクリックします。[バックアップスケジュール (Backup schedules)]で、[追加 (Add)]をクリックします。[属性 (Attributes)]タブをクリックします。
- [属性 (Attributes)]タブの[名前 (Name)]フィールドに、スケジュールの名前を入力します。
- [バックアップ形式 (Type of backup)]を選択します。
完全バックアップ (Full Backup): すべてのデータオブジェクトとログが含まれるオブジェクトの完全なバックアップ。
差分増分バックアップ (Differential Incremental Backup): 前回のバックアップ以降に変更されたブロックのバックアップ。差分増分バックアップを設定する場合は、完全バックアップも設定する必要があります。
累積増分バックアップ: 前回の完全バックアップ以降に変更されたオブジェクトをすべてバックアップします。バックアップが一度も行われていない場合、すべてのオブジェクトのバックアップが行われます。
- このポリシーの NetBackup アクセラレータを有効にするには、[アクセラレータ強制再スキャン (Accelerator forced rescan)]オプションを選択します。このオプションを使用すると、バックアップ時に各オブジェクトの内容のチェックサムが作成されます。このチェックサムを使用して変更箇所を検出できます。次回のアクセラレータバックアップの新たな基準を確立することで、セーフティネットの役割を果たします。
- [ポリシーストレージの選択を上書きする (Override policy storage selection)]属性は次のように機能します。
無効 (Disabled): ポリシーの[属性 (Attributes)]タブで指定された[ポリシーストレージ (Policy storage)]を使用するようにスケジュールに指示します。
有効 (Enabled): ポリシーの[属性 (Attributes)]タブで指定された[ポリシーストレージ (Policy storage)]を上書きするようにスケジュールに指示します。
以前に構成されたストレージユニットとストレージライフサイクルポリシーのリストからのストレージを選択します。リストが空なら、ストレージは構成されていません。
- [ポリシーボリュームプールを上書きする (Override policy volume pool)]属性は次のように機能します。
無効 (Disabled): ポリシーの[属性 (Attribute)]タブで[ポリシーボリュームプール (Policy volume pool)]として指定されたボリュームプールを使用するようにスケジュールに指示します。ポリシーのボリュームプールが指定されていない場合、デフォルトで NetBackup が使用されます。
有効 (Enabled): ポリシーの[属性 (Attribute)]タブで[ポリシーボリュームプール (Policy volume pool)]として指定されたボリュームプールを上書きするようにスケジュールに指示します。構成済みのボリュームプールのリストからボリュームプールを選択します。
- [メディア所有者を上書きする (Override media owner)]の選択属性は次のように機能します。
無効 (Disabled): ポリシーの[属性 (Attribute)]タブで[メディア所有者 (Media owner)]として指定されたメディア所有者を使用するようにスケジュールに指示します。
有効 (Enabled): ポリシーの[属性 (Attribute)]タブで[メディア所有者 (Media owner)]として指定されたメディア所有者を上書きするようにスケジュールに指示します。
リストから新しいメディア所有者を選択します。
任意 (Any)。
NetBackup によって、メディアサーバーまたはサーバーグループのいずれかからメディア所有者が選択されます。
なし (None)。
メディアに書き込みを行うメディアサーバーをそのメディアの所有者として指定します。メディアサーバーを明示的に指定しなくても、メディアサーバーがメディアを所有するように設定されます。
- [スケジュール形式 (Schedule type)]で、[カレンダー (Calendar)]または[間隔 (Frequency)]を選択します。
カレンダー (Calendar): カレンダーベースのスケジュールにより、カレンダービューに基づいてジョブスケジュールを作成できます。[カレンダー (Calendar)]を選択して[含める日 (Include dates)]タブを表示します。
[実行日後の再試行を許可する (Retries allowed after run day)]を有効にすると、バックアップが正常に完了するまで、NetBackup によってスケジュールが試行されます。この属性を有効にした場合、指定した実行日以降もスケジュールの実行が試行されます。
間隔 (Frequency): [間隔 (Frequency)]属性を使用すると、スケジュールされた作業が正常に完了してから次の作業が試行されるまでの間隔を指定できます。
たとえば、1 週間に 1 回の間隔で完全バックアップを行うスケジュールを設定すると想定します。月曜日にすべてのクライアントの完全バックアップを正常に完了した場合、次の月曜日までこのスケジュールによる別のバックアップが試行されません。
間隔を設定するには、リストから間隔の値を選択します。間隔は秒、分、時間、日、または週単位で指定できます。
- バックアップの[保持 (Retention)]期間を指定します。この属性は NetBackup がバックアップを保持する期間を指定します。保持期間を設定するには、リストから期間 (またはレベル) を選択します。保持期間が満了すると、期限が切れたバックアップの情報が削除されます。バックアップの期限が切れると、そのバックアップ内のオブジェクトをリストアに利用できなくなります。たとえば、保持期間が 2 週間の場合、そのスケジュールによって行われたバックアップのデータをリストアできるのは、バックアップ後 2 週間だけです。
- [メディアの多重化 (Media multiplexing)]属性は、NetBackup で任意のドライブ上に多重化できる、スケジュールのジョブの最大数を指定します。多重化とは、1 台または複数のクライアントから 1 つのドライブに並列して複数のバックアップジョブを送信し、バックアップをメディア上に多重化することです。
1 から 32 の数値を指定します。1 を指定すると、多重化されません。スケジュールが次回実行されるときに変更が有効になります。
- [追加 (Add)]をクリックして属性を追加するか、[追加してさらに追加 (Add and add another)]をクリックして別のスケジュールに別の属性セットを追加します。