NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
ポリシーの計画
ポリシーの構成は十分な柔軟性を備えているため、NetBackup 環境内のあらゆるクラウドオブジェクトストアアカウントのさまざまなニーズに対応できます。この柔軟性を活用するには、ポリシーの構成を開始する前に時間をかけて計画を立てます。
次の表は、ポリシー構成から最適な結果を確実に得るために行う手順の概要を説明したものです。
表: ポリシーの計画の手順
手順 |
処理 |
説明 |
---|---|---|
手順 1 |
クラウドオブジェクトストアアカウントに関する情報を収集します。 |
各バケットまたはコンテナについて次の情報を収集します。
あるアカウントにはいくつかのオブジェクト内に大量のデータが含まれ、別のアカウントにはそれよりも少ないオブジェクトが含まれる場合があります。バックアップ時間が長くならないように、大きいアカウントを 1 つのポリシーに含め、小さいアカウントは別のポリシーに含めてください。大きいアカウントには複数のポリシーを作成することをお勧めします。 |
手順 2 |
バックアップ要件に基づくオブジェクトのグループ分け |
さまざまなバックアップおよびアーカイブ要件に応じて、アカウント内のさまざまなオブジェクトをグループ分けします。 |
手順 3 |
格納要件の考慮 |
NetBackup 環境には、バックアップポリシーで対応する必要がある特別なストレージの必要条件があることがあります。 ストレージユニットおよびボリュームプールの設定は、ポリシーによってバックアップされるすべてのオブジェクトに適用されます。オブジェクトに特別なストレージの必要条件がある場合、スケジュールなどの他の要素が同じである場合でも、それらのオブジェクト用に個別のポリシーを作成します。 |
手順 4 |
バックアップスケジュールの考慮 |
1 つのポリシーのスケジュールがアカウント内のすべてのオブジェクトに対応していない場合、追加のバックアップポリシーを作成します。 追加のポリシーを作成することにした場合、次の要因を考慮します。
|
手順 5 |
マルチストリームによるパフォーマンスの最適化 |
ご使用の環境での NetBackup のパフォーマンスは、次の 3 つの主要な要因に依存します。
保護するオブジェクトの数、利用可能なシステムリソースとネットワークリソースに応じて、ストリームを調整する必要があります。 NetBackup では、ポリシーごとに 8 から 16 個のストリームにすることをお勧めします。ただし、環境に応じてストリームの数を指定できます。 |
手順 6 |
バックアップ対象を正確に選択します。 |
必要な場合を除き、オブジェクト全体をバックアップする必要はありません。バックアップが必要なオブジェクトのみを選択してバックアップできるようにクエリーを作成します。 |