NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
動的マルチストリームについて
クラウドオブジェクトストアポリシーのマルチストリームバックアップは、特定のバックアップ対象に対して同時バックアップストリームを実行します。バックアップ対象は複数のストリームに分割され、並列で実行されるため、バックアップ時間が短縮されます。クラウドオブジェクトストアポリシーの[バックアップ対象 (Backup Selection)]タブで、各ポリシーに対してストリーム数を構成できます。各バックアップストリームは一意のバックアップイメージを作成します。最終的に、ストリームによってそのバックアップ対象に作成されるすべてのイメージがその特定の選択のバックアップを表します。
動的マルチストリームは、新しく作成されたすべてのクラウドオブジェクトストアポリシーでデフォルトで有効になっています。
ポリシー属性で、バケットまたはコンテナに使用するストリームの最大数を指定できます。
ポリシーの属性を参照してください。
動的マルチストリームを使用すると、バケットまたはコンテナ全体がバックアップされます。
ポリシーで指定したストリームの数は、ポリシーが保護する各バケットに適用されます。たとえば、ポリシーに 10 個のストリームを指定し、バックアップ用に 5 個のバケットを選択すると、並列実行ストリームの数は 50 個になります。ポリシーに対して選択されたストレージユニットで許可される並列実行ジョブの最大数が、異なるポリシー全体で実行されているストリームの合計数より少ない場合、一部のストリームはキューに投入される場合があります。最適なパフォーマンスを得るために、選択したストレージで許可される[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]プロパティを、ポリシー全体で実行すると予想されるストリームの合計数より大きく保ちます。
動的マルチストリームを使用する場合は、スケールアウトサーバーをバックアップホストとして使用できません。
ジョブの再試行機能は、バックアップジョブでは機能しません。
「チェックポイントから再開」機能はサポートされません。
動的マルチストリームは、バケットまたはコンテナのすべてのバックアップストリームを同時に開始し、ストレージユニットに書き込みます。したがって、プライマリバックアップコピーのターゲットとしてテープストレージユニットを使用することはお勧めしません。最初のバックアップコピーのターゲットとして MSDP ストレージを使用し、セカンダリコピーまたは複製コピーのターゲットとしてテープストレージを構成できます。