NetBackup™ クラウドオブジェクトストア管理者ガイド
- 概要
- クラウドオブジェクトストア資産の管理
- クラウドオブジェクトストア資産の保護
- クラウドオブジェクトストア資産のリカバリ
- トラブルシューティング
2825 未完了のリストア操作によりリストアに失敗した
バックアップイメージから一部のオブジェクトがリストアされません。2825 未完了のリストア操作により、リストアに失敗しました。
説明:
このエラーは、複数の原因により発生します。このエラーが発生する可能性が高いのは、リストア中に NetBackup によって開始されたクラウド API が HTTP 400 状態コード (不正な要求) などのエラーを返したときです。その理由は、クラウドベンダーによって異なります。たとえば、AWS と比較すると、GCP は異なる Content-Language メタデータをサポートしています。場合によっては、特定のクラウドアカウントまたはバケットで有効または無効になっている機能によってエラーが発生することもあります。
nbcosp
ログに、次のメッセージが表示されます。
{"level":"warn","error":"InvalidArgument: Invalid argument.\n\tstatus code: 400, request id: , host id: ","object key":"meta-user-defined/t2.rtf","time"…}
nbtar
ログに、次のメッセージが表示されます。
15:56:15.739 [22496.22496] <16> operation_to_cloud_by_type: ocsd reply with error, error_code: 400 15:56:15.739 [22496.22496] <16> CloudObjectStore::InitMultiPartUpload: operation_to_cloud_by_type() failed, status=3600 15:56:15.739 [22496.22496] <16> CloudObjectStore::ObjectOpen: InitMultiPart Upload call failed with status = 3600 15:56:15.739 [22496.22496] <16> cCloudApiRestoreHandler::writeOpen: ERR - ObjectOpen failed with error code [3600]
回避方法:
エラーが致命的ではない場合、リストアジョブは部分的に成功します。アクティビティモニターで、リストアできないオブジェクトのリストを確認します。別の場所 (バケット、コンテナ、または別のアカウント) へのリストアを試して、リストア先のクラウドアカウントまたはバケットの設定に問題がないかを確認します。
エラーが致命的である場合、リストアジョブは失敗します。nbcosp
ログを確認して、リストアが失敗したオブジェクトを特定します。次回のリストアで個別オブジェクトの選択を使用し、オブジェクトの選択時に、以前に失敗したオブジェクトをスキップします。
クラウドプロバイダのマニュアルを参照して、クラウドベンダーが完全にはサポートしていない機能やメタデータを使用していないか、またはさらに構成が必要かを確認します。クラウドオブジェクトストアのオブジェクトを正しい属性で修正し、新しいバックアップジョブを開始します。このバックアップが完了すると、この回避方法なしでオブジェクトをリストアできます。