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Veritas InfoScale™ 7.4 DB2 データベース用ストレージと可用性管理 - AIX, Linux

Last Published: 2018-07-05

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.4)

Platform: AIX,Linux

DB2 による表スペースの空き領域の監視と表スペースコンテナの拡張

DB2 は自動的に拡張 DMS ファイルを利用しません。表スペースを拡張する必要がある場合は、いくつかの DB2 コマンドを実行する必要があります。 RAW デバイスとは異なり、データベース管理者は Quick I/O ファイルをオンラインで簡単に拡張できます。この方法により、データベース管理者は DB2 表スペース内の使用可能な空き領域を監視し、必要に応じて（一般に、ファイルの使用率が約 80 から 90 % になった場合）qiomkfile コマンドによってオンラインで Quick I/O ファイルを拡張できます。この方法では、Quick I/O ファイル用に未使用のディスク容量を確保する必要がありません。ファイルシステム上の空き領域は、他のアプリケーションで使えます。

表スペースを拡張する前に、次の条件を満たしているかどうかを確認します。

前提条件

DB2 インスタンス所有者としてログインします。

使用に関する注意事項

Quick I/O ファイル内の使用可能な空き領域を監視し、必要に応じて qiomkfile コマンドでファイルを拡張します。
データベース管理者は、fsadm コマンドを使って、下位の VxFS ファイルシステムをオンラインで拡張できます（さらに下位のディスクまたはボリュームが拡張可能な場合）。詳しくは fsadm（1M）のマニュアルページを参照してください。
DB2 表スペースの空き領域を使い果たした場合は、すべてのコンテナを同じ容量で拡張することを強くお勧めします。表スペースにさらにコンテナを追加することは可能ですが、この場合は表スペース内の使用可能なすべてのコンテナにわたって使用量を分散させるために DB2 によるデータの再レイアウトが必要になります。
ALTER TABLESPACE コマンドについて詳しくは、『DB2 Administration Guide』の「Managing Storage」と『DB2 SQL Reference Guide』を参照してください。

DB2 表スペース内の使用可能な空き領域を監視するには

次の DB2 コマンドを実行します。

$ db2 connect to database
$ db2 list tablespaces show detail
$ db2 terminate

qiomkfile を使って Quick I/O ファイルを拡張するには

qiomkfile コマンドを使って Quick I/O ファイルを拡張します（コンテナ内の空きブロックの割合が低い場合）。
```
# /opt/VRTS/bin/qiomkfile -e extend_amount filename
```

DB2 表スペースを一定量だけ拡張するには

次の DB2 コマンドを実行します。
```
$ db2 connect to database
```
```
$ db2 alter tablespace tablespace-name extend (ALL amount)
```
```
$ db2 terminate
```
次の例で、データベース PROD 内の表スペースの空き領域を監視する方法を示します。
```
$ db2 connect to PROD
```
```
$ db2 list tablespaces show detail
```
```
$ db2 terminate
```
次の例で、qiomkfile のコマンドを使って、表スペース EMP が所有する 3 つの DB2 コンテナを 500MB 拡張する方法を示します。
```
# /opt/VRTS/bin/qiomkfile -e 500M tbsEMP_cont001
```
```
# /opt/VRTS/bin/qiomkfile -e 500M tbsEMP_cont002
```
```
# /opt/VRTS/bin/qiomkfile -e 500M tbsEMP_cont003
```
次の例で、表スペース EMP 内のすべてのコンテナが 500MB 拡張されたことを DB2 に通知する方法を示します。
```
$ db2 connect to PROD
```
```
$ db2 alter tablespace EMP extend (ALL 500M)
```
```
$ db2 terminate
```
次の例で、データベース PROD 内の表スペース EMP の新しく割り当てられた領域を確認する方法を示します。
```
$ db2 connect to PROD
```
```
$ db2 list tablespaces show detail
```
```
$ db2 terminate
```