Veritas InfoScale™ 7.4 DB2 データベース用ストレージと可用性管理 - AIX, Linux

データ、インデックス、ログ

データベースのデータとログファイルは常に分けておくことが重要です。この種のオブジェクトの書き込みパターンはそれぞれに性質が大きく異なるため、同じデバイス上で混同するとパフォーマンスが低下します。ログの書き込みは常にシーケンシャルかつ高帯域幅である一方、表領域のデータ書き込みはランダムなものから大きくシーケンシャルなものまでさまざまです。データベース環境のパフォーマンスを最高にするために、ログの書き込みが速く、デバイスの遅延によって悪影響を受けていないことを確認することが重要です。

SMS 表領域を使う場合、データとインデックスを別のデバイスに分割することはできません。これは、この 2 つのタイプのデータベースオブジェクト間では、I/O とメモリの競合を減らす方法がないことを意味しています。ただし、DMS デバイスを使用する場合は、表のデータとインデックスを異なる表領域に配置することができます。これにより、インデックスや制約付きのメモリを頻繁に使用する環境のパフォーマンスを大幅に改善できます。

分割し、それによってデータおよびインデックスの I/O の監視を容易にする前に、個別の表領域にインデックスを割り当てると、専用のバッファプールをインデックスに割り当てたり、必要に応じてインデックスコンテナで Cached Quick I/O を有効化したりできます。これにより、インデックスを常にメモリ内に配置し、単一のバッファプールリソースのデータとインデックス間に競合がない状態を確保しなければならない環境のパフォーマンスを大幅に改善できます。