Veritas NetBackup™ Appliance 容量計画とパフォーマンスチューニングガイド
- このマニュアルについて
- 第 I 部 容量計画
- 第 II 部 ベストプラクティス
- 第 III 部 パフォーマンスチューニング
- 第 IV 部 容量計画とパフォーマンスチューニングのクイックリファレンス
ネットワーク結合
ネットワーク結合は、Linux 環境では以前から利用可能でした。 これは、複数の TCP ストリームを多数のネットワークポートに負荷分散できるようにすることで、ネットワーク拡張性を大幅に高める非常に有用なネットワーク機能です。
NetBackup Appliance で一般的に使用されているネットワーク結合モードは以下のとおりです。
802.3ad 結合モード (802.3ad bonding mode) - このモードは TCP フレームをスイッチポート全体に分散することで機能します。
balance-alb 結合モード (balance-alb bonding mode) - このモードは、TCP フレームをオペレーティングシステムそのものを使用してポート全体に分散することで機能します。
これらのモードは、すべての NIC または NIC ポートが負荷分散にアクティブに関わり、受信データと発信データの両方に負荷分散を提供するという意味で、どちらもアクティブ-アクティブです。
以下のガイドラインは、ネットワーク結合を考慮するアプライアンスのパフォーマンスを改善するのに役立ちます。
ネットワーク結合は、同じ種類のインターフェース間で行う必要があります。つまり、1 Gb/秒と 10 Gb/秒の NIC を結合することはできません。
NIC (ネットワークインターフェースカード) は、データを処理する CPU サイクルに影響しますが、この作業負荷は 1 Gb/秒や 10 Gb/秒のインターフェースでは重要視されません。 NetBackup 52xx Appliance ードウェアの PCI 通信とスループットの向上が、CPU パフォーマンスによい影響をもたらしています。これらのアプライアンスでは、データバス割り込みをより高速に処理できるため、ネットワーク負荷が高い時の CPU 利用率にプラスの効果をもたらします。
複数の 10 GbE NIC を結合して、最大量のデータ転送を行うと、多少の CPU が使用されます。 正確な CPU 利用率は、MTU、ネットワーク待ち時間などの複数の TCP パラメータによって決まるため、数値で示すのは困難です。