Veritas NetBackup™ Appliance 容量計画とパフォーマンスチューニングガイド
- このマニュアルについて
- 第 I 部 容量計画
- 第 II 部 ベストプラクティス
- 第 III 部 パフォーマンスチューニング
- 第 IV 部 容量計画とパフォーマンスチューニングのクイックリファレンス
パフォーマンスの診断に関する問題について
パフォーマンスの問題が発生した場合、まず問題を再現することを試みます。 問題が再現できる場合、次に行うのは問題の再現中に 4 つの主要なシステムリソースの使用率の統計を収集することです。 4 つの主要なシステムリソースは次のとおりです。
CPU
メモリ
I/O
ネットワーク
リソースの使用率の統計を収集するために使用される最も一般的なユーティリティは次のとおりです。
vmstat
iostat
ifstat
これらの 3 つのコマンドを同時に実行すると、上記の 4 つの重要なシステムリソースの使用パターンのスナップショットが得られます。 これらのリソースの使用パターンを検証すると、パフォーマンスの問題を詳しく調べるための出発点がわかることがあります。 これらのユーティリティは同じレポート間隔で同時に実行する必要があります。 これらの 3 つのユーティリティは次の方法で実行できます。
3 つの端末ウィンドウを開き、各コマンドをそれぞれのウィンドウで実行します。 NetBackup Appliance Shell Menuで、[サポート (Support)]>[メンテナンス (Maintenance)] メニューに移動し、これらのコマンドを実行します。 要求されたら、パスワードを入力します。
メモ:
これらのコマンドは同じレポート間隔で同時に実行する必要があります。
以下のコマンドを実行します。
vmstat 5 60 | tee /tmp/vmstat.5
iostat - kxdt 5 60 | tee /tmp/iostat-kxdt.5
ifstat 5 60 | tee /tmp/ifstat.5
これらのコマンドを実行すると、データのコピーが /tmp
ディレクトリに保存されます。
メモ:
このデータを保存するための十分な領域があることを確認してください。 領域が不足していると、正常に動作しなくなる可能性があります。
コマンドの後の 5 は秒単位の間隔で、2 番目の数値 60 は収集するレポート数を示します。 最初のレポートではシステムが最後に起動されてからの統計の平均が示されるため、このレポートは使用しないでください。 間隔(秒単位)とレポート数は変更できます。 一般的に、オンライン監視には 5、10、または 15 秒の間隔が推奨されています。 監視間隔を長くする場合、統計ファイルを保存するために必要なディスク領域を少なくするために 30 秒または 60 秒を使用できます。 レポートはその間隔における平均であるため、ベストプラクティスは常に同じ間隔を使用して統計を収集することです。 これによって、システムが正常に動作しているときに、システムリソースがどのように使用されるかを把握できます。 この知識により、リソース使用率の変更を簡単に見つけることができ、パフォーマンスの問題の根本原因を見つけるのに役立ちます。
次のセクションでは、上記の 3 つのコマンドの出力から潜在的なパフォーマンスのボトルネックを検出する方法と、パフォーマンスの問題を軽減するために実行できるアクションを示します。 出力フィールドの詳細については、これらのコマンドのマニュアルページを参照してください。