Veritas NetBackup™ Appliance コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. Main > Appliance コマンド
- 付録 B. Main > Manage > FibreChannel コマンド
- 付録 C. Main > Manage > HighAvailability コマンド
- 付録 D. Main > Manage > Libraries コマンド
- 付録 E. Main > Manage > Libraries > Advanced > ACS コマンド
- 付録 F. Main > Manage > License コマンド
- 付録 G. Main > Manage > MountPoints コマンド
- 付録 H. Main > Manage > NetBackup CLI コマンド
- 付録 I. Main > Manage > OpenStorage コマンド
- 付録 J. Main > Manage > Software コマンド
- 付録 K. Main > Manage > Storage コマンド
- 付録 L. Main > Manage > Tapes コマンド
- 付録 M. Main > Monitor コマンド
- 付録 N. Main > Network コマンド
- 付録 O. Main > Network > Security コマンド (DeviceCert)
- 付録 P. Main > Reports コマンド
- 付録 Q. Main > Settings コマンド
- 付録 R. Main > Settings > Alerts コマンド
- 付録 S. Main > Settings > Notifications view コマンド
- 付録 T. Main > Settings > Security コマンド
- 付録 U. Main > Support コマンド
名前
Main > Settings > Security > Authentication > MFA — すべてのアプライアンスのユーザーに対して多要素認証を構成して管理します。
概要
Configure
Enforce
Reset
Show GlobalEnforcement
Show Key
Unconfigure
説明
多要素認証は、標準的なログインパスワードに加え、システム生成のコードによって、アプライアンスへのログインに必要な身元確認をユーザーに求めます。
多要素認証を有効にすると、アプライアンスにログインするたびに、ユーザー名とパスワードを通常どおりに入力します。次に、スマートフォンなどのリモートデバイスを介して、ID を確認するための 2 番目の要素を入力するように求められます。スマートフォンでアプリを開くと、ログインを完了するために入力する必要がある一意の 6 桁のコードが表示されます。
すべての AD (Active Directory) ユーザー、LDAP ユーザー、およびローカルユーザーに対して多要素認証を構成して管理するには、MFA コマンドのオプションを使用します。すべてのユーザーが、自分のユーザーアカウントに多要素認証を構成できます。
メモ:
スマートカード構成が有効になっている場合は、多要素認証を使用できません。
次に、Authentication > MFA のコマンドオプションについて説明します。
メモ:
NetBackupCLI ユーザーと役割のないユーザーの場合は、アプライアンスにログインして multifactor-authentication コマンドを実行し、次のサブメニューコマンドを実行します。
- Configure
現在のユーザーに対して多要素認証を構成して有効にするには、このコマンドを使用します。すべてのアプライアンスユーザー (NetBackupCLI ユーザー、および役割が割り当てられていないユーザーを含む) は、自分のアカウントを構成できます。管理者は、他のユーザーが自身のユーザーアカウントで多要素認証を構成する前に、この機能を構成する必要があります。
次に、管理者の構成要件について説明します。
2 つ以上の管理者アカウントが必要 - アプライアンスには少なくとも 2 つの管理者アカウントが必要です。管理者はその後でユーザーアカウントに対して多要素認証を構成できます。別のユーザーがこの機能を構成しようとしたときに管理者ユーザーアカウントが 1 つしかないと、別の管理者ユーザーアカウントを追加するように通知するエラーメッセージが表示されます。
1 台以上の NTP サーバーが必要 - 少なくとも 1 台の NTP サーバーを構成して追加する必要があります。最初の管理者はその後でユーザーアカウントの多要素認証を構成できます。NTP サーバーが必要な場合は、メッセージが表示されます。
メモ:
NTP サーバーは、通常、アプライアンスの初期構成を実行するときに構成されます。その時点で NTP サーバーを構成していない場合は、Main > Network > NTPServer コマンドを使用して少なくとも 1 台の NTP サーバーを構成する必要があります。
上記の構成が完了すると、他のすべてのアプライアンスユーザーは自分のユーザーアカウントを構成できます。
次に、すべてのユーザーの構成要件について説明します。
多要素認証は構成されていても、すべてのユーザーに適用 (グローバル適用) されていない場合、各ユーザーは自分のユーザーアカウントの構成や構成のクリアをいつでも行えます。
多要素認証が構成されていて、それがすべてのユーザーに適用もされている場合、各ユーザーは、指定された猶予期間内にのみ、自分のユーザーアカウントの構成をクリアできます。猶予期間のデフォルトは 90 日です。猶予期間が切れた後、ユーザーはログイン時にユーザーアカウントの構成を強制されますが、アカウントの構成をクリアできません。
NetBackupCLI ユーザーと役割のないユーザーの場合は、アプライアンスにログインして MFA コマンドを実行し、次に Configure サブメニューコマンドを実行します。
- Enforce
このコマンドを使用して、すべてのアプライアンスユーザーに多要素認証を適用します。次の要件に注意してください。
管理者のみがこのコマンドを実行できます。
このコマンドを実行するには、多要素認証用に少なくとも 2 つの管理者アカウントと少なくとも 1 つの構成済み NTP サーバーが必要です。
- Reset
このコマンドを使用して、ログインできないユーザーの多要素認証構成をリセットします。管理者のみがユーザーの多要素認証構成をリセットできます。
- Show GlobalEnforcement
このコマンドを使用して、すべてのユーザーに多要素認証が適用されているかどうかを確認します。
- Show Key
このコマンドを使用して、現在のユーザーのキーと QR コードを表示します。
- Unconfigure
現在のユーザーの多要素認証構成をクリアするには、このコマンドを使用します。多要素認証がすべてのユーザーに適用されている場合、各ユーザーは、90 日の猶予期間内にのみ、自分の構成をクリアできます。