Veritas NetBackup™ Appliance コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. Main > Appliance コマンド
- 付録 B. Main > Manage > FibreChannel コマンド
- 付録 C. Main > Manage > HighAvailability コマンド
- 付録 D. Main > Manage > Libraries コマンド
- 付録 E. Main > Manage > Libraries > Advanced > ACS コマンド
- 付録 F. Main > Manage > License コマンド
- 付録 G. Main > Manage > MountPoints コマンド
- 付録 H. Main > Manage > NetBackup CLI コマンド
- 付録 I. Main > Manage > OpenStorage コマンド
- 付録 J. Main > Manage > Software コマンド
- 付録 K. Main > Manage > Storage コマンド
- 付録 L. Main > Manage > Tapes コマンド
- 付録 M. Main > Monitor コマンド
- 付録 N. Main > Network コマンド
- 付録 O. Main > Network > Security コマンド (DeviceCert)
- 付録 P. Main > Reports コマンド
- 付録 Q. Main > Settings コマンド
- 付録 R. Main > Settings > Alerts コマンド
- 付録 S. Main > Settings > Notifications view コマンド
- 付録 T. Main > Settings > Security コマンド
- 付録 U. Main > Support コマンド
名前
Main > Settings > iSCSI > Target — これらのコマンドを使用して、イニシエータとターゲット間の接続を管理できます。
概要
Target Discover Portal IP: [port]Interface name
Target Discover iSNS iSNS addressInterface name
Target Connect Target IQN
Target Disconnect Target IQN
Target Show All
Target Show Connected
説明
iSCSI Target Connect または iSCSI Target Disconnect コマンドを使用して、ターゲットデバイスへの接続を確立または切断できます。
ターゲットのポータルアドレスまたは iSNS アドレス (Internet Storage Name Service) を使用して、ターゲットを検出できます。
Target Discover Portal コマンドを使用すると、ターゲットのポータルアドレスを使用してターゲットを検出できます。
Target Discover iSNS コマンド使用すると、iSNS サーバーを使用してターゲットを検出できます。
Target Showコマンドでは、すべてのターゲットまたは接続済みターゲットが表示されます。
オプション
- Target Discover Portal IP: [port]Interface name
ターゲットのポータルアドレスを使用して iSCSI ターゲットを検出するには、このコマンドを実行します。ユーザー名とパスワードを入力するように求められます。ターゲットに認証が必要な場合は yes を入力します。指定されたポータルアドレスとインターフェース上で利用可能なターゲットが検出、表示されます。
次の注意事項に注意してください。
ターゲットのポータルアドレスには <IPv4 address/hostname>[:port] の形式を使用する必要があります。ホスト名には短いホスト名または完全修飾ドメイン名を使用できます。例: 192.116.116.50 または abc:3260.
iSCSI インターフェース名には、数字 (0 ~ 9)、文字 (A ~ Z、a ~ z)、コロン (:)、ハイフン (-)、下線 (_)、ピリオド (.) のみを使用できます。最初の文字は数字 (0 ~ 9)、文字 (A ~ Z、a ~ z)、または下線 (_) に限られます。
ターゲットに接続するには最初にターゲットを検出する必要があります。
メモ:
ターゲットへの接続後に Target Discover Portal または次の Target Discover iSNS コマンドを再実行する場合は、ターゲットのクレデンシャルなどの既存の接続設定が上書きされます。ターゲットに認証が必要な場合は、既存のセッションに再接続したときにターゲットのクレデンシャルを再入力する必要があります。アプライアンスを再起動する場合、アプライアンスの IQN を変更する場合、iSCSI プロセスを再起動する場合などは、既存のセッションを再接続する必要があります。
- Target Discover iSNS iSNS addressInterface name
Internet Storage Name Service (iSNS) の手法を使用して iSCSI ターゲットを検出するには、このコマンドを実行します。少なくとも 1 台の iSNS サーバーがネットワーク上にある場合は、この手法を使用します。この手法は、iSNS サーバーに登録されたターゲットを検出するための iSCSI イニシエータに対応します。iSNS サーバーのアドレスおよび/またはポートを入力する必要があります。これにより、iSCSI イニシエータは指定された iSNS サーバーに問い合わせてターゲットを検出できます。iSNS サーバーのデフォルトのポートは 3205 です。
- Target Connect Target IQN[Portal Address][Interface Name]
イニシエータとターゲットの接続が検出されたら、iSCSI イニシエータからターゲットにログオンし、接続を確立して iSCSI 上でデータを転送する必要があります。イニシエータを単一のターゲットに接続するには、ターゲット IQN を指定します。オプションで、ポータルアドレスと iSCSI インターフェース名を入力できます。ターゲットに認証が必要な場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。
なお、IQN、ポータルアドレス、ユーザー名について、次の点に注意してください。
IQN には、数字 (0 ~ 9)、文字 (A ~ Z、a ~ z)、コロン (:)、ハイフン (-)、ピリオド (.) のみを使用できます。たとえば、iqn.1999-06.com.veritas:storage.lun1 などです。
ターゲットのポータルアドレスには <IP address/hostname>[:port] の形式を使用する必要があります。IPv4 アドレスのみがサポートされます。ホスト名には短いホスト名または完全修飾ドメイン名を使用できます。例: 192.116.116.50 または abc:3260.
ユーザー名には、数字 (0 から 9)、文字 (A から Z、a から z)、ハイフン (-)、下線 (_)、ピリオド (.) のみを使用できます。最初の文字は数字 (0 ~ 9)、文字 (A ~ Z、a ~ z)、または下線 (_) に限られます。例: john.smith.
- Target Disconnect Target IQNPortal Address
特定の IQN とポータルアドレスを持つターゲットセッションを切断します。ターゲットに接続されている他のセッションには影響しません。
- Target Show All
このコマンドを使って、検出されたすべてのターゲットを表示します。
メモ:
iscsi1 に Target Discover iSNS コマンドを実行してから iscsi2 を実行する場合のように、2 つの iSCSI インターフェースで iSNS を使ってターゲットが検出された場合は、Target Show All コマンドで表示されるのは最新レコードのみです。たとえば、一部のターゲットに対しては、Target Show All コマンドの[インターフェース (Interfaces)]列に両方のインターフェース (iscsi1、iscsi2) が表示されないことがあります。一部のターゲットに対しては、直近のコマンドからのインターフェースのみが表示されます (この場合は iscsi2)。
- Target Show Connected
このコマンドを使って、接続済みのターゲットを表示します。
例
次に、iSCSI > Target コマンドを実行した場合の出力の例を示します。
appliance.iSCSI> Target Discover Portal 10.182.35.51iscsi1 Does your target require a username and password? (yes,no)[no]:no Showing the discovered targets... +-----+------------------------|---------------------|----------------+ | No. | Target IQN |Target Portal Address| Interfaces | +-----+------------------------|---------------------|----------------| | 1 |iqn.1996-03.veritas:abc | 10.121.98.22:3260 | iscsi1, iscsi2 | +-----+------------------------|---------------------|----------------| | 2 |iqn.1996-03.veritas:xyz | 10.121.98.23:3260 | iscsi1, iscsi2 | +-----+------------------------|---------------------|----------------+ | 3 |iqn.1996-03.veritas:host| 10.121.98.24:3260 | iscsi1, iscsi2 | ------|------------------------|---------------------|----------------|
appliance.iSCSI > Target Show All Showing all the targets... +-----+------------------------|---------------------|----------------+ | No. | Target IQN |Target Portal Address|Interfaces | +-----+------------------------|---------------------|----------------| | 1 |iqn.1996-03.veritas:abc | 10.121.98.22:3260 | iscsi1 | +-----+------------------------|---------------------|----------------| | 2 |iqn.1996-03.veritas:xyz | 10.121.98.23:3260 | iscsi1 | +-----+------------------------|---------------------|----------------+ | 3 |iqn.1996-03.veritas:host| 10.121.98.24:3260 | iscsi1 | ------|------------------------|---------------------|----------------|