Veritas NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
W2KOption — Windows システムの通常のバックアップとリストア動作を変更するユーティリティプログラムを実行します
概要
W2KOption -backup -display [-server server_name] -system_state value | -kms_activated_server value | -snapshotprovidertype value | -ignore_unresolved_volumes volume[:volume...]
W2KOption -display
W2KOption -restore -display [-server server_name] same_hardware value | -mounted_devices value | -sysvol value | -hard_links value | -active_directory value | -system_state value
このコマンドのディレクトリパスは、install_path\NetBackup\bin\
です。
オプション
- -ad, active_directory value
Active Directory のリストアの仕方を制御します。デフォルトでは、Active Directory は正式な方法でリストアされます。Active Directory のリストアをキャッチアップ方式で実行する場合は、このユーティリティを使って動作を正式なリストアからキャッチアップリストアに変更します。
1 - 正式なリストアを実行します。これにより、既存の Active Directory オブジェクトがすべて置き換えられます。
4 - 正式でない (キャッチアップ) リストアを実行します。リストアは、ドメインの他のコントローラの変更とマージされます。
- -b, -backup
バックアップオプションの 1 つ以上の値を変更できます。バックアップオプションは、system_state、kms_activated_server,snapshotprovidertype、ignore_unresolved_volumes.です。
- -d, -display
プログラムの使用量を表示し、オプションがどのように動作するかを示します。
- -hl, -hard_links 0 | 1
ハードリンクのリストアの仕方を制御します。デフォルトでは、ファイルがシステムに存在しない場合、NetBackup は現在のリストアの完了後にファイルのリストアを試みます。この処理をセカンダリリストアと呼びます。動作を変更してセカンダリリストアを停止することができます。
0 - セカンダリリストアを実行しません。
1 - セカンダリリストアを実行します。
- -iuv, -ignore_unresolved_volumes volume[:volume...]
このオプションを指定すると、製品によって構成されたフォルダからログファイルが削除されます。
- -kas, -kms_activated_server 0 | 1
NetBackup がバックアップ時にこのコンピュータを Key Management Service (KMS) が有効化されたホストとして扱うかどうかを指定します。
0 - ホストを KMS が有効化されたサーバーとして扱いません。
1 - ホストを KMS が有効化されたサーバーとして扱います。
- -md, -mounted_devices 0 | 1
マウント済みのデバイスのレジストリキーをリストアするかどうかを決定します。
0 - マウント済みのデバイス構成をリストアします。
1 - マウント済みのデバイス構成をリストアしません。
- -r, -restore options
リストアオプションの 1 つ以上の値を変更できます。リストアオプションは - same_hardware、-mounted_devices、-sysvol、-hard_links、-active_directory、 - system_state です。
- -sh, -same_hardware 0 | 1
レジストリシステムハイブをリストアする方法を判断します。通常のリストア操作はすべてのレジストリ項目をリストアしません。ただし、同じハードウェアにリストアするときには、これらの項目をすべて安全にリストアできます。
0 - 異なるハードウェアを使用しているとみなします。レジストリ項目をすべてリストアしません。
1 - 同じハードウェアを使用しているとみなします。すべてのレジストリ項目をリストアします。
- -s, -server server_name
ローカルコンピュータ以外のコンピュータのオプションを表示または設定します。デフォルトはローカルコンピュータです。
- -spt, -snapshotprovidertype 0 | 1 | 2 | 3
スナップショットプロバイダの形式を選択します。
0 - 自動プロバイダ選択
1 - システムプロバイダを使う
2 - ソフトウェアプロバイダを使う
3 - ハードウェアプロバイダを使う
- -ss、-system_state 0
バックアップ方式をレガシーシステム状態方式から通常の VSS システム状態方式に戻します。レガシーシステム状態方式の選択は許可されません。
0 - レガシーシステム状態のリストアを許可しません。
- -sv, -sysvol 2 | 4
Active Directory SYSVOL のリストアの仕方を決定します。デフォルトでは、NetBackup はリストア対象の SYSVOL をプライマリバージョンとしてリストアします。この設定を、正式なバージョンから正式でないバージョンに変更できます。
2 - 正式でないバージョン。
4 - プライマリバージョン。
例
例 1 - バックアップ時にボリューム H、K、I を無視します。
W2KOption -backup -ignore_unresolved_volumes H:K:I:
例 2 - ホストを KMS が有効化されたサーバーとして扱います。
W2KOption -backup -kms_activated_server 1