Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
- SMTP アーカイブのインストール
- SMTP アーカイブの設定
- SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング
- SMTP ダッシュボードの使い方
- PowerShell cmdlet
- 付録 A. ターゲットアドレスの書き換えの設定
アーカイブの負荷を複数のサーバー間で分散するための複数のアーカイブの割り当て
Enterprise Vault 12.3 以降では、複数のアーカイブと Enterprise Vault ストレージサーバー間でアーカイブの負荷を分散するために、SMTP ジャーナルルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに複数のアーカイブを割り当てることができます。Enterprise Vault の以前のリリースでこれを行う方法は、ターゲットアドレスの書き換えしかありませんでした。
SMTP アーカイブタスクでは、次の条件に基づいて、SMTP ターゲットアドレスに送信されたメッセージが格納されます。
SMTP ターゲットアドレスは、複数のアーカイブに割り当てられ、サーバー上で実行されているタスクは常にそのサーバーのローカルアーカイブにアーカイブされます。
サーバーで複数のローカルアーカイブが検出された場合、タスクはアイテム数が最小のアーカイブを選択します。
すべてのローカルアーカイブが、ストレージがビジー状態である、ボルトストアがバックアップモードにあるなどの一時的なエラーのために利用できない場合、このタスクは SMTP ターゲットアドレスに割り当てられたリモートアーカイブを選択します。
アーカイブが続行されるため、タスクはアーカイブのキャッシュと各アーカイブのアイテムの数と併せて維持します。このキャッシュは、10 分ごとに更新されます。次に、このタスクはアイテム数が最小のアーカイブに切り替えます。
一時的なエラーが解決すると、タスクはローカルアーカイブへのアーカイブを開始します。割り当てられたアーカイブに利用可能なものがない場合、SMTP タスクはイベントログにエラーを報告します。
ルーティングアドレスまたはプロビジョニンググループを作成するとき、またはターゲットのプロパティを編集することによって、複数のアーカイブを割り当てることができます。
アーカイブの負荷を最適な状態に分散するには、異なる Enterprise Vault ストレージサーバーにホストされたさまざまなボルトストア内のアーカイブに、各ルーティングアドレスまたはプロビジョニンググループを割り当てることをお勧めします。
メモ:
ソフトウェアまたはハードウェアの負荷分散ソリューションを使っている場合、ルーティングアドレスに送信されるメッセージを受信し、Enterprise Vault SMTP サーバーにメッセージを配布するようにそのソリューションを設定する必要があります。