Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定

SMTP メッセージのアーカイブの設定

SMTP ターゲットアドレスを作成するとき、ターゲットアドレスとアーカイブを関連付けます。アーカイブには既存アーカイブを指定できます。また、SMTP アーカイブを使って格納されるアイテムを保持するために新しいアーカイブを作成することもできます。

SMTP ジャーナルや SMTP グループジャーナルに使用できるアーカイブの種類は、SMTP、共有、Exchange ジャーナル、または Domino ジャーナルアーカイブです。SMTP ルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループを作成するときに、Enterprise Vault は既存のアーカイブを選択するか、SMTP アーカイブを新しく作成するように求めます。

アーカイブの負荷を分散するため、1 つの SMTP ジャーナルのルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに複数のアーカイブを割り当てることができます。

アーカイブの負荷を複数のサーバー間で分散するための複数のアーカイブの割り当てを参照してください。

ターゲットに関連付けられるすべてのアーカイブには、同じ保持設定を付与する必要があります。Enterprise Vault は、ルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに割り当てられているアーカイブの保持設定を自動的に管理します。

複数のアーカイブでのカスケード保持設定の管理を参照してください。

Exchange メールボックスアーカイブやインターネットメールアーカイブなどの、フォルダを含めることができるユーザーアーカイブの種類は、SMTP メールボックスジャーナルに対してのみ使用できます。SMTP メールボックスジャーナルの手動ターゲットを追加する場合は、必要なアーカイブがすでに存在することが必要です。SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループを作成する際、Enterprise Vault はインターネットメールアーカイブを作成するボルトストアを選択するように求めます。インターネットメールアーカイブがまだ割り当てられていないユーザーについては、選択したボルトストアに新しいアーカイブが作成されます。

たとえば、新しい SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループに 20 ユーザーを追加し、そのうちの 5 ユーザーが VaultStore1 にすでにインターネットメールアーカイブを持っているとします。そのグループのボルトストアとして VaultStore2 を選択すると、他の 15 ユーザーのインターネットメールアーカイブが VaultStore2 に作成されます。プロビジョニングタスクの実行時、Enterprise Vault は Active Directory でユーザー名を検索し、そのユーザーの SMTP アドレスをすべて取得し、そのユーザーにインターネットメールアーカイブがあるかどうかを確認します。ない場合は、このユーザー用の新しいアーカイブを VaultStore2 に作成します。

表: アーカイブの種類別の構造 はどのアーカイブの種類がフォルダ構造を含めることができるかを示します。

Exchange メールボックスやインターネットメールなど、一部の種類のアーカイブは手動で作成できません。詳しくは、設定ガイドを参照してください。

SMTP グループジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルを使用することで、メッセージの複製を複数のアーカイブに格納できます。

SMTP ジャーナルや SMTP グループジャーナルでは、アーカイブの種類にフォルダが含まれている場合、メッセージはアーカイブの受信トレイに格納されます。SMTP メールボックスジャーナルでは、次のルールが適用されます。

特別な X-Header である X-Kvs-OriginalLocation を使い、アーカイブタスクの動作を変更することができます。この X-Header を利用し、メッセージを格納するためアーカイブのフォルダを指定できます。この X-Header が有効になるのは、ターゲットアーカイブの種類にフォルダ構造を含めることができる場合のみです。

SMTP アーカイブタスクではアーカイブフォルダと元のメールボックスのフォルダを同期できないことに注意してください。