Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定

複数のアーカイブでのカスケード保持設定の管理

Enterprise Vault 12.3 以降では、SMTP ジャーナルルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに複数のアーカイブを割り当てることができます。ターゲットに割り当てられるすべてのアーカイブは、同じ保持設定である必要があります。

Enterprise Vault では、ルーティングアドレスまたは SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに割り当てられたアーカイブの保持設定は自動的に管理されます。プロビジョニンググループに割り当てられたアーカイブのいずれかの保持設定を変更すると、Enterprise Vault はその変更内容をプロビジョニンググループ内の他のアーカイブに適用します。任意のアーカイブまたはターゲットの保持設定を変更すると、Enterprise Vault は関連付けられたすべてのアーカイブの保持設定を更新します。このため、各ルーティングアドレスと各 SMTP グループジャーナルプロビジョニンググループに異なるアーカイブを使用するか、すべてのグループに同じ保持設定を適用することをお勧めします。

SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループの場合、プロビジョニンググループの保持設定は、そのグループ内のすべてのターゲットに適用されます。SMTP メールボックスジャーナルプロビジョニンググループで、対象ユーザーのアーカイブの保持設定を変更しても、Enterprise Vault は、SMTP ジャーナルや SMTP グループジャーナルのように、その変更をグループ内の他のアーカイブには適用することはしません。ただし、プロビジョニングタスクは、次のプロビジョニング実行時に、プロビジョニンググループの保持設定をアーカイブに復元します。

図: 複数のアーカイブに割り当てられたルーティングアドレス

図: 複数のアーカイブに割り当てられたルーティングアドレス に示す例を考えます。たとえば、SMTPArchive1 の保持設定を RetPlan2 に変更するとします。ExchJrnlArchive1 と SharedArchive1 の保持設定も RetPlan2 に変更されます。

図: 共通のアーカイブに割り当てられた複数のターゲット

図: 共通のアーカイブに割り当てられた複数のターゲット に示す例では、SMTPArchive1 アーカイブは journal@example.com と groupprov@example.com の両方に共通です。いずれかのターゲット、またはアーカイブのいずれかの保持設定を ExchJrnlArchive1 に変更するとします。Enterprise Vault は、この変更を SMTPArchive1、ExchJrnlArchive2、SharedArchive1、SharedArchive2 の他のすべてのアーカイブにも伝達します。

アーカイブまたはターゲットのプロパティを編集して、保持設定を変更するとき、保持設定のカスケード更新が発生する可能性があります。ターゲットが保持計画に関連付けられている場合、保持設定を変更するには、アーカイブのプロパティを編集する必要があることに注意してください

保持設定のカスケード更新は、アーカイブの種類として SMTP、共有、Exchange ジャーナル、Domino ジャーナルのみに適用されます。

Set-EVArchive、Set-EVSMTPTarget PowerShell コマンドレットを使用して、保持設定を更新することもできます。