Enterprise Vault™ 導入/計画

Enterprise Vault SMTP サーバー

SMTP サーバーは Windows サービスの Enterprise Vault SMTP サービスとして実装されます。 このサービスは Windows サービスコンソールに表示されますが、Enterprise Vault 管理コンソールには表示されません。

SMTP サーバーは SMTP 接続を管理します。Exchange Server や SMTP サーバーなどの MTA (Message Transfer Agent) を中継して、Enterprise Vault SMTP サーバーに送信されたメッセージを受信します。Enterprise Vault SMTP サーバーは、メッセージを .eml ファイルとして SMTP 保存フォルダに保存します。

SMTP アーカイブタスク

SMTP アーカイブタスクは、次のように保存フォルダの電子メールファイルを処理します。

SMTP グループジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルで、特定のメッセージのデフォルト動作を変更できます。

SMTP プロビジョニングタスク

SMTP プロビジョニングタスクは、SMTP プロビジョニンググループを処理します。タスクは、グループポリシーを割り当て、各グループの対象ユーザーにアーカイブします。タスクは、1 日に 1 回または 2 回実行されます。優先度が最も高いグループから処理します。

SMTP 保存フォルダ

SMTP 保存フォルダは、SMTP アーカイブタスクに割り当てられたローカルフォルダです。 フォルダの場所は、SMTP アーカイブタスクのプロパティにあります。 Enterprise Vault SMTP サーバーは、アーカイブタスクを処理するためにメッセージをフォルダに入れます。

アーカイブが失敗したアーカイブタスクのメッセージは保存フォルダから自動的に削除されません。 失敗したメッセージは［Failed］サブフォルダに置かれます。

SMTP ポリシー

SMTP ポリシーは SMTP ターゲットアドレスに割り当てられます。 このポリシーにより、ターゲットアドレスを含むメッセージがアーカイブされるとき、SMTP アーカイブタスクがジャーナルレポートと X-Header を管理するしくみが決まります。

ポリシーが適用されるターゲットアドレスとプロビジョニンググループは、ポリシーのプロパティにも表示されます。

SMTP ポリシーは、管理コンソールの［ポリシー］ > ［SMTP］に表示されます。

SMTP ターゲットアドレス

SMTP ターゲットアドレスは、Enterprise Vault SMTP サーバーと SMTP アーカイブタスクが Enterprise Vault SMTP サーバーに送信されたメッセージの中で検索する SMTP アドレスです。

SMTP ターゲットアドレスは、手動ターゲットとして、またはプロビジョニンググループを使用して追加できます。

SMTP ターゲットは、管理コンソールの［対象］、［SMTP］の順に選択すると表示されます。

SMTP プロビジョニンググループ

SMTP プロビジョニンググループを使用すると、複数の SMTP ターゲットにポリシーおよびその他の設定を同時に適用できます。グループ内の SMTP ターゲットには、Active Directory ユーザー、または Active Directory アカウントに関連付けられていない SMTP アドレスを指定できます。

SMTP プロビジョニンググループは、管理コンソールで［対象］、［SMTP］、［プロビジョニンググループ］の順に選択すると表示されます。

SMTP アーカイブ

SMTP ジャーナルアーカイブを作成できます。 これらは管理コンソールの［アーカイブ］ > ［SMTP］に表示されます。

SMTP ジャーナルまたは SMTP グループジャーナルを設定する場合、SMTP アーカイブタスクは、SMTP、共有、Exchange ジャーナル、または Domino ジャーナルのアーカイブタイプで SMTP メッセージを格納できます。SMTP メールボックスジャーナルの場合、インターネットメールと Exchange メールボックスのアーカイブのみがサポートされます。