Enterprise Vault™ 導入/計画
- このマニュアルについて
- 概要
- Enterprise Vault の概要
- Enterprise Vault の動作
- Enterprise Vault のインデックスについて
- Enterprise Vault タスクについて
- Enterprise Vault サービスについて
- Enterprise Vault Outlook アドインについて
- Enterprise Vault 検索について
- Enterprise Vault の管理
- Exchange Server のアーカイブ
- Exchange パブリックフォルダアーカイブ
- ファイルシステムアーカイブ
- Microsoft SharePoint サーバーのアーカイブ
- Domino メールボックスアーカイブ
- Domino ジャーナルアーカイブ
- SMTP アーカイブ
- Microsoft Teams アーカイブ
- Skype for Business アーカイブ
- Enterprise Vault Accelerator
- 耐性のある構築
- コンポーネントのインストール計画
- Enterprise Vault のサービスとタスクの設定先
- クライアントコンポーネントのインストール計画
- アーカイブ戦略の計画
- ユーザーメールボックスに対するアーカイブポリシーの定義方法
- Exchange パブリックフォルダのアーカイブ戦略の計画方法
- 保持カテゴリの設定を計画する方法
- ボルトストアおよびパーティションの計画方法
- Enterprise Vault のレポートについて
Compliance Accelerator について
Compliance Accelerator の使用はそれ自体組織を NASD 3010 および 3110 などの規制要件に準拠させるものではありません。 ただし、Compliance Accelerator はコンプライアンス戦略を実装するためのツールを提供します。
企業のコンプライアンス戦略に必要なのは、一般的に次のような機能です。
コンプライアンス担当者によって定期的にチェックできるよう、従業員の電子メッセージを特定の割合でキャプチャする機能。 電子メッセージには、電子メール、ソーシャルメディアメッセージ、FAX、Bloomberg メッセージ (特に財務部門) などが含まれます。 コンプライアンス戦略に従って、内部メッセージ (特定の部門間の従業員同士の送信メッセージ) または外部メッセージ (特定の部門の従業員と企業外部との送信メッセージ) を監視する必要があります。
不適切な語句や不法取引 (たとえばインサイダー取引など) の事例をキャプチャするために、電子メッセージ上で定期的に実行する検索機能。
メッセージを数年間安全に格納し、随時簡単に取り込める機能。
メッセージのレビュー履歴を表示できる詳細な監査機能。
Enterprise Vault を使用して、すべての企業メッセージの安全なアーカイブを提供できます。 そのうえで、Compliance Accelerator は Enterprise Vault を基盤として、組織のコンプライアンス戦略の導入を支援するために、次の追加機能を実現します。
さまざまなアーカイブ(Exchange または Domino ジャーナルメールボックス、SMTP、共有)のアイテムの設定可能なランダムサンプルを収集してレビュー用のメッセージセットに追加するオプション。
監視対象の従業員を定義し、会社内の部門を反映した組織的な構造にグループ化するシステム。上級管理者などの特定の従業員 (「例外従業員」と呼ばれる) のメッセージを別に保存し、特別に割り当てられたレビューアがレビューできます。
企業のコンプライアンス戦略の必要条件に適合するようにコンプライアンス管理者が Compliance Accelerator を設定するためのクライアントアプリケーション。 たとえば、従業員の部門の管理、指定されたコンプライアンス担当者や管理者への細分化されたアクセス権限の割り当て、メッセージの自動検索のスケジュール、検索語句の追加と管理などを行うことができます。
クライアントアプリケーションを使うと、指定されたコンプライアンス担当者またはレビューアは、キャプチャされたメッセージを精査してマーク付けできます。
監視対象のすべての従業員の履歴情報、キャプチャされたメッセージ、各メッセージに適用されるレビュー処理は、SQL データベースに安全に保存されます。