NetBackup™ トラブルシューティングガイド
- 概要
- トラブルシューティングの手順
- NetBackup の問題のトラブルシューティング
- vnetd プロキシ接続のトラブルシューティング
- セキュリティ証明書失効のトラブルシューティング
- NetBackup のホスト名およびサービスエントリの検証
- 凍結されたメディアのトラブルシューティングについての注意事項
- NetBackup Web サービスの問題のトラブルシューティング
- PBX の問題の解決
- リモートホストの検証に関する問題のトラブルシューティング
- 自動イメージレプリケーションのトラブルシューティング
- NetBackup ユーティリティの使用
- NetBackup サポートユーティリティ (nbsu) について
- NetBackup の一貫性チェックユーティリティ (NBCC) について
- ロボットテストユーティリティについて
- NetBackup Smart Diagnosis (nbsmartdiag) ユーティリティについて
- ディザスタリカバリ
- UNIX および Linux のディスクリカバリ手順について
- UNIX および Linux のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- Windows のディスクリカバリ手順について
- Windows のクラスタ化された NetBackup サーバーのリカバリについて
- NetBackup カタログのリカバリについて
- NetBackup カタログリカバリについて
- NetBackup カタログ全体のリカバリについて
- NetBackup カタログイメージファイルのリカバリについて
- NetBackup データベースのリカバリについて
FIPS モードの問題
ECA の構成で指定された秘密鍵が FIPS に準拠していない PKCS1 形式であることが原因で、ECA の構成が失敗します。
理由:
秘密鍵の暗号化に使用される PKCS1 形式では、FIPS 準拠アルゴリズムではない MD5 アルゴリズムが使用されます。したがって、FIPS モードでは ECA の構成が失敗します。
サンプルログメッセージ:
PEM_read_PrivateKey failed to read private key from file[C:\eca\private\key-pkcs1_ENCRYPTED.pem]. Provided private key is not FIPS supported.
解決策:
PKCS8 形式の秘密鍵を使用します。
この問題は、NetBackup 管理コンソールが実行されているホストでエントロピーが不十分な場合に発生することがあります。
エントロピーとは、オペレーティングシステムによって収集されるランダム性です。
理由:
Java プロセスは、暗号化による安全なランダム出力を NetBackup 環境内で提供するため、/dev/random をデフォルトの文字型デバイスとして使用します。これをブロック呼び出しと呼びます。
NetBackup 管理コンソールを実行しいるホストのエントロピーの状態を確認するには、次のコマンドを実行します。コマンドが 200 未満の値を返した場合、そのホストのエントロピーに問題があります。
cat /proc/sys/kernel/random/entropy_avail
解決策:
nbj.conf 構成ファイルで USE_URANDOM オプションを 1 に設定します。Java プロセスは、/dev/urandom デバイスの使用を開始します。
この問題は、nbwmc サービスが実行されているホストでエントロピーが不十分な場合に発生することがあります。
エントロピーとは、オペレーティングシステムによって収集されるランダム性です。
理由:
Java プロセスは、暗号化による安全なランダム出力を NetBackup 環境内で提供するため、/dev/random をデフォルトの文字型デバイスとして使用します。これをブロック呼び出しと呼びます。
プライマリサーバーのエントロピーの状態を確認するには、次のコマンドを実行します。コマンドが 200 未満の値を返した場合、そのサーバーのエントロピーに問題があります。
cat /proc/sys/kernel/random/entropy_avail
解決策:
構成ファイルで USE_URANDOM オプションを 1 に設定します。nbwmc サービスが /dev/urandom デバイスの使用を開始します。
理由:
NetBackup CA または ECA 階層のキーサイズが 2048 を下回っているか、3072 を超えている場合に、FIPS モードを有効にしようとしています。
サンプルログメッセージ:
Attempt to use RSA key with non-approved size: 1024: RSA
解決策:
NetBackup CA 階層を再構成し、FIPS モードでサポートされているキーサイズ (2048 ビットまたは 3072 ビット) を使用します。