NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

異なるポリシーからのジョブ

ジョブのポリシーが異なる場合、限度は並列実行ジョブに適用されません。

たとえば、3 つのポリシーで並列実行ジョブが 2 つに制限されている場合、NetBackup はポリシーごとに 2 つのジョブを開始できます。この場合、一度に合計 6 つのジョブが実行される可能性があります。

多重化

多重化を使用する場合、制限に、所定の多重化レベルに対して十分な値を設定します。

この値が低いと、ポリシー内に異なるスケジュールによるジョブが存在する場合、そのポリシー内の多重化が制限される可能性があります。たとえば、制限が 2 に設定され、増分バックアップスケジュールが 4 つのクライアントに対して実行される予定であるとします。この場合、多重化の設定に関係なく、一度に 2 つのクライアントだけがバックアップされます。

ネットワークの負荷

並列して実行可能なバックアップの数は、利用可能なネットワーク帯域幅によって異なります。負荷に関する問題が発生した場合、複数のネットワークによるバックアップを検討してください。または、バックアップポリシーで［圧縮 (Compression)］属性を使用するように構成します。

［圧縮 (Compression)］(ポリシー属性)を参照してください。

バックアップされるクライアントがサーバーも兼ねている場合は例外です。この場合、ネットワークを使用しないため、ネットワークの負荷を考慮する必要はありません。ただし、クライアントおよびサーバーの負荷は考慮する必要があります。

利用可能なストレージデバイスの数および多重化の制限

テープドライブなどのリムーバブルメディアデバイスでは、並列実行ジョブの数は、ストレージユニット内のデバイスの合計数によって異なります。ディスクストレージでは、ストレージデバイスはファイルパスとして定義され、利用可能なパスの数は利用可能なディスク領域によって異なります。

親ジョブと子ジョブ

親ジョブ数は制限されません。子ジョブ数のみ制限されます。

［ジョブ (Jobs)］タブについてを参照してください。

この属性は、ポリシーが仮想マシンをどのように選択するかによって、異なる方式で VMware のポリシーのために動作します。

詳しくは、『NetBackup for VMware 管理者ガイド』を参照してください。

サーバーの速度

並列実行バックアップの数が多すぎると、サーバーのパフォーマンスが低下します。最適な並列実行バックアップ数は、ハードウェア、オペレーティングシステムおよび実行中のアプリケーションによって異なります。