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NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2022-04-27

Product(s): NetBackup (10.0)

［プロセス (Processes)］タブについて

NetBackup 管理コンソールでは、アクティビティモニターの［プロセス (Processes)］タブは、マスターおよびメディアサーバーで実行される NetBackup プロセスを表示します。

表: NetBackup プロセスに、NetBackup プロセスの一覧とその説明を示しています。

表: NetBackup プロセス

プロセス	ポート	説明
acsd	13702	acsd (自動カートリッジシステム) デーモンは、NetBackup メディアサーバー上で実行され、ACS ロボットを制御するホストにマウントおよびマウント解除要求を送信します。
acssel	なし	UNIX の場合: NetBackup ACS ストレージサーバーインターフェース (SSI) のイベントログ採取 acssel はイベントを記録します。
acsssi	なし	UNIX の場合: NetBackup ACS ストレージサーバーインターフェース (SSI) acsssi は ACS ライブラリソフトウェアホストと通信します。acsssi は、acsd または ACS ライブラリソフトウェア用の ACS ロボットテストユーティリティからのすべての RPC 通信を処理します。
avrd	なし	自動ボリューム認識およびラベルのスキャンを処理する自動ボリューム認識プロセス。このプロセスによって、NetBackup では、ラベル付けされたテープを読み込み、関連付けられたリムーバブルメディア要求をドライブに割り当てることができます。
bmrd	8362	NetBackup Bare Metal Restore Master Server サービスのプロセス。
bpcd	13782	NetBackup Client デーモンは、リモートホストのプログラムを開始するために、マスターサーバーおよびメディアサーバー間で要求の送受信を行います。 UNIX クライアントの場合、bpcd はスタンドアロンモードでだけ実行できます。 Windows の場合、bpcd は常時 bpinetd.exe の監視下で実行されます。NetBackup では、bpcd: 固有の構成パラメータが用意されています。NetBackup 構成内でポート番号が変更された場合、ソフトウェアによって、services ファイルのポート番号も更新されます。
bpcompatd	なし	NetBackup Compatibility Service のプロセス。
bpdbm	13721	NetBackup Database Manager サービスのプロセス。 NetBackup カタログに対する問い合わせに応答するプロセス。 NetBackup の内部データベースおよびカタログを管理します。このサービスは、NetBackup のすべての通常操作の実行中、常に NetBackup マスターサーバー上で実行されている必要があります。
bpinetd	なし	Windows の場合: NetBackup Legacy Client Service のプロセス。接続要求に対する待機サービスを提供するプロセス。メモ: CIFS を使う BasicDisk ストレージユニットを設定するには、メディアサーバーと次の処理で同じログオンクレデンシャルを持っている必要があります。bpinetd、nbrmms および vnetd。 CIFS ストレージとディスクストレージユニットのクレデンシャルの構成を参照してください。
bpjava-msvc	なし	NetBackup Java アプリケーションサーバーの認証サービスプログラム。bpinetd は NetBackup Java アプリケーションの起動の間にプログラムを開始し、NetBackup Java アプリケーションを開始したユーザーを認証します。
bpjava-susvc	なし	NetBackup サーバー上における、NetBackup Java アプリケーションサーバーのユーザーサービスプログラム。bpjava-msvc は、NetBackup のログインダイアログボックスでログインに成功すると、プログラムを起動します。bpjava-susvc は、NetBackup Java アプリケーションサーバーが実行されているホスト上の、管理操作およびエンドユーザー操作を行う NetBackup Java アプリケーションから送信されるすべての要求を対処します。
bpjobd	13723	NetBackup Jobs Database Management デーモン。ジョブデータベースの問い合わせと更新を行います。
bprd	13720	NetBackup Request デーモンのプロセス。クライアントの自動バックアップを開始し、ファイルのリストアおよびユーザーのバックアップおよびアーカイブに関するクライアントからの要求に応答するプロセス。 NetBackup では、bprd: 固有の構成パラメータが用意されています。NetBackup 構成内でポート番号が変更された場合、ソフトウェアによって、services ファイルのポート番号も更新されます。
ltid	なし	NetBackup Device Manager サービスのプロセス。
nbatd	13783	NetBackup 認証サービスは、認証とアクセスを検証、識別して、その基盤を構成します。
nbaudit		NetBackup Audit Manager はマスターサーバーで動作します。Enterprise Media Manager (EMM) は、NetBackup データベースの監査レコードを保持します。監査機能が無効になっていても、nbaudit の起動と停止は監査されます。
nbazd	13722	NetBackup 認可サービスは、識別情報に特定のタスクを実行する権限があるかを検証します。
nbcssc	5637	`nbcssc` サービスは、NetBackup リリースバージョン 8.2 以降では配備されません。 NetBackup CloudStore Service Container は、スロットルサービスと測定データコレクタサービスをホストします。クラウドストレージ用に構成されている古いメディアサーバーで旧バージョンのメディアをサポートするために、指定したポート番号が使用されます。古いメディアサーバーがない場合、このポートは使用されません。メモ: 古いメディアサーバーがこのポートを使用していることを確認してください。古いメディアサーバーが別のポートを使用している場合、マスターサーバーとの通信が失敗します。
nbars	なし	NetBackup Agent Request Server サービスは、データベースのエージェントメタデータをNetBackup カタログデータベースに追加し、エージェント要求を処理します。このサービスは、「Oracle クローンのジョブ開始」のような特定処理の開始にも関わっています。
NB_dbsrv	13785	NetBackup Relational Database Manager は NetBackup リレーショナルデータベースを管理します。このサービスは、NetBackup のすべての通常操作の実行中、常に NetBackup マスターサーバー上で実行されている必要があります。Windows の表示名は SQLANYs_VERITAS_NB です。
nbemm	なし	NetBackup Enterprise Media Manager サービスのプロセス。メディアおよびデバイスの構成情報が格納されるデータベース (EMM_DATA.db) へのアクセスおよび管理を行うプロセス。ジョブを実行するには、nbemm.exe が実行されている必要があります。
nbEvtMgr	なし	NetBackup Event Manager Service のプロセス。 NetBackup デーモン間の通信用のイベントチャネルとオブジェクトを作成および管理するプロセス。Event Manager デーモンは、マスターサーバー上だけで Enterprise Media Manager (nbemm) とともに実行されます。
nbfdrv64	なし	メディアサーバー上のファイバートランスポートターゲットモードドライバを制御するプロセス。nbfdrv64 は NetBackup ファイバートランスポート用に構成されたメディアサーバー上で実行されます。
nbftsrvr	なし	ファイバートランスポート (FT) サーバープロセス。NetBackup ファイバートランスポート用に構成されたメディアサーバー上で実行されます。FT 接続のサーバー側で、データフローの制御、SCSI コマンドの処理、データバッファの管理、およびホストバスアダプタのターゲットモードドライバの管理を行います。
nbjm	なし	NetBackup Job Manager サービスのプロセス。 Policy Execution Manager (NBPEM) から送信されたジョブを受け取り、必要なリソースを取得するプロセス。その後、ジョブを開始し、ジョブが完了したことを nbpem に通知します。
nbpem	なし	NetBackup Policy Execution Manager サービスのプロセス。ポリシーまたはクライアントのタスクを作成し、ジョブの実行予定時間を決定します。ポリシーが変更されていたり、イメージの期限が切れていた場合は、NBPEM に通知され、適切なポリシーまたはクライアントタスクが更新されます。
nbproxy	なし	マルチスレッド NetBackup プロセスで、既存の安全でないマルチスレッドライブラリを安全に使用できるようにするプロセス。
nbrb	なし	このプロセスはストレージユニット、テープドライブおよびクライアントをジョブ用に予約するための割り当てを行います。nbrb は EMM (NBEMM) と連動して動作します。
nbrmms	なし	NetBackup Remote Manager と Monitor Service のプロセス。NetBackup で、バックアップに使用する (またはバックアップ処理の影響を受ける) システム上のリソースをリモートで管理および監視できるようにします。メモ: CIFS を使う BasicDisk ストレージユニットを設定するには、メディアサーバーと次の処理で同じログオンクレデンシャルを持っている必要があります。bpinetd、nbrmms および vnetd。 CIFS ストレージとディスクストレージユニットのクレデンシャルの構成を参照してください。
nbsl	9284	NetBackup Service Layer サービスのプロセス。 nbsl は、このポートでローカルプロセスからの接続を待機して、グラフィカルユーザーインターフェースと NetBackup ロジック間の通信を簡易化します。このポートは従来は visd によって使われていました。
nbstserv	なし	NetBackup Storage Lifecycle Manager のプロセス。ストレージライフサイクルポリシー操作を管理し、複製ジョブのスケジュールを設定します。また、容量管理対象ボリュームのディスク容量を監視し、必要に応じて古いイメージを削除します。メモ: SLP のあらゆる操作のための基本のストレージへ変更を加えた後で nbstserv を再起動してください。
nbsvcmon	なし	NetBackup Service Monitor のプロセス。NetBackup サービスを監視します。サービスが異常終了した場合、nbsvcmon によって、異常終了したサービスの再起動が試行されます。
nbvault	なし	Vault がインストールされている場合、NetBackup Vault Manager サービスのプロセス。
nbwmc	なし	NetBackup Web Management Console のプロセス。証明書とホスト管理、およびクラウドストレージ構成の要求を管理します。メモ: NetBackup 8.1.2 以前のリリースバージョンでは、クラウドストレージ構成に NetBackup CloudStore Service Container (`nbcssc`) サービスを使用します。 NetBackup Web サービスのポートを構成するには、『NetBackup ネットワークポートリファレンスガイド』の「NetBackup Web サービスのためのポート構成」を参照してください。
ndmp	10000	NDMP は、ネットワークデータ管理プロトコル (Network Data Management Protocol) の頭文字です。NDMP サーバーは、このプロトコルに準拠し、ポート 10000 で NDMP クライアントからの接続を待機します。
oprd	なし	NetBackup Volume Manager (vmd) は、oprd オペレータ要求デーモンを起動します。このプロセスは、ボリュームのマウントおよびマウント解除要求を受信し、NetBackup Device Manager の ltid にこれらの要求を送信します。NetBackup Device Manager は、SCSI インターフェースを介してロボットにこれらの要求を送信します。
spad	10102	NetBackup Deduplication Manager は PureDisk Deduplication Engine を管理します。 NetBackup の重複排除構成を保守し、重複排除の内部処理を制御し、レプリケーションを制御し、セキュリティを制御し、イベントの昇格を制御するために、NetBackup 重複排除ストレージサーバーのホスト上で実行します。
spoold	10082	NetBackup Deduplication Engine サービスのプロセス。重複排除ストレージサーバーで動作します。 NetBackup Data Protection Optimization Option のライセンスを付与され、その設定がされている場合にのみアクティブになります。
tldd tldcd	13711	tldd プロセスは、DLT テープライブラリのドライブを管理する NetBackup サーバー上で実行されます。このプロセスは、NetBackup Device Manager からボリュームのマウントおよびマウント解除要求を受信し、ロボット制御プロセス (tldcd) にこれらの要求を送信します。 tldcd プロセスは、SCSI インターフェースを介して DLT テープライブラリロボットと通信します。テープライブラリを共有する場合、tldcd はロボットを制御する NetBackup サーバー上で実行されます。
vmd	13701	NetBackup Volume Manager サービスのプロセス。
vnetd	13724	Veritas ネットワークデーモンのプロセスは、シングルポートによる接続時に実行されるすべてのソケット通信を可能にします。次の vnetd プロセスとプロキシタイプは、NetBackup ホスト上に配置できます。スタンドアロン。スタンドアロンプロセスが 1 つ必要です。複数のプロセスも可能です。インバウンドプロキシ。インバウンドプロキシが 1 つ必要です。複数のプロキシも可能ですが、その場合は異なる番号でそれぞれを識別します。アウトバウンドプロキシ。アウトバウンドプロキシが 1 つ必要です。複数のプロキシも可能ですが、その場合は異なる番号でそれぞれを識別します。 HTTP トンネルプロキシ。デフォルトでは、HTTP トンネルプロキシが NetBackup メディアサーバーで実行しているはずです。NetBackup クライアントでは実行されません。 NetBackup サーバーの WEB_SERVER_TUNNEL_ENABLE オプションを参照してください。 vnetd プロセスとプロキシタイプは次のように確認できます。 UNIX および Linux の場合は、NetBackup bpps コマンドを使用できます。 Windows の場合は、［タスクマネージャー］の［プロセス］タブ (［コマンドライン］列の表示が必要) を使用できます。メモ: CIFS を使う BasicDisk ストレージユニットを設定するには、メディアサーバーと次の処理で同じログオンクレデンシャルを持っている必要があります。bpinetd、nbrmms および vnetd。 CIFS ストレージとディスクストレージユニットのクレデンシャルの構成を参照してください。
veritas_pbx	1556 1557	Veritas Private Branch Exchange。シングルポートによる接続時に実行されるすべてのソケット通信を可能にします。NetBackup 7.0.1 またはそれ以降への接続は veritas_pbx ポートを使用します。