<book_title> を検索 ...

NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2022-04-27

Product(s): NetBackup (10.0)

ドメインとストレージサーバー間のすべてのレプリケーション関係の置換

メモ:

置換されるストレージサーバーが標準（非ターゲット）の自動イメージレプリケーションの構成の一部である場合は、置換ストレージサーバーに追加のレプリケーションターゲット関係があってはなりません。

この手順では、D1 と D2 という 2 つのドメインを参照します。自動イメージレプリケーションを D1 のストレージサーバーから D2 のストレージサーバーに発生するように構成します。また、D2 から D1 に発生するようにも構成します。

新規ストレージサーバー（S2）を D2 に追加して、D2 が 2 つのストレージサーバー（S1 と S2）を含むようにします。S1 との関係を S2 との関係に置換する必要があります。

表: 変更前の構成例は、D2 に切り替える前の構成を示しています。表: 変更後の構成例は、変更を加えた後の構成を示しています。

表: 変更前の構成例

ドメイン	ストレージサーバー	ストレージライフサイクルポリシー
D1	いくつかのストレージサーバーを含んでいますが、これらのサーバーはこの例では不要です。	BACKUP_D1_REPLICATE_D2 この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_S1 を使って D2 の S1 にレプリケートされます。 IMPORT_D1 この SLP では、D1 のストレージサーバーにインポートされます。
D2	S1（非推奨） S2（D2 での新規）	BACKUP_D2_REPLICATE_D1 この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_D1 を使って D1 にレプリケートされます。 IMPORT_S1 この SLP では、D2 にインポートされ、S1 に格納されます。

ドメイン

ストレージサーバー

ストレージライフサイクルポリシー

いくつかのストレージサーバーを含んでいますが、これらのサーバーはこの例では不要です。

BACKUP_D1_REPLICATE_D2
この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_S1 を使って D2 の S1 にレプリケートされます。
IMPORT_D1
この SLP では、D1 のストレージサーバーにインポートされます。

S1（非推奨）

S2（D2 での新規）

BACKUP_D2_REPLICATE_D1
この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_D1 を使って D1 にレプリケートされます。
IMPORT_S1
この SLP では、D2 にインポートされ、S1 に格納されます。

図: 変更前のトポロジー

表: 変更後の構成例

ドメイン	ストレージサーバー	ストレージライフサイクルポリシー
D1	いくつかのストレージサーバーを含んでいますが、これらのサーバーはこの例では不要です。	BACKUP_D1_REPLICATE_D2 この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_S2 を使って D2 の S2 にレプリケートされます。 IMPORT_S1 この SLP では、D1 のストレージサーバーにインポートされます。
D2	S1（非推奨） S2（D2 での新規）	BACKUP_D2_REPLICATE_D1 この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_D1 を使って D1 にレプリケートされます。 IMPORT_S2 この SLP では、D2 にインポートされ、S2 に格納されます。

ドメイン

ストレージサーバー

ストレージライフサイクルポリシー

いくつかのストレージサーバーを含んでいますが、これらのサーバーはこの例では不要です。

BACKUP_D1_REPLICATE_D2
この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_S2 を使って D2 の S2 にレプリケートされます。
IMPORT_S1
この SLP では、D1 のストレージサーバーにインポートされます。

S1（非推奨）

S2（D2 での新規）

BACKUP_D2_REPLICATE_D1
この SLP では、ターゲットインポート SLP IMPORT_D1 を使って D1 にレプリケートされます。

IMPORT_S2
この SLP では、D2 にインポートされ、S2 に格納されます。

図: 変更後のトポロジー

次の手順では、特定のドメインで手順を実行する必要があることに注意してください。

表: ドメインとストレージサーバー間のすべてのレプリケーション関係の置換

ドメイン	手順	説明
ドメイン D2:	1	次のコマンドを実行して、ストレージサーバー S1 のレプリケーション関係を判別します。 bpstsinfo -lsuinfo -storage_server storage_server_name -stype storage_server_type たとえば、 bpstsinfo -lsuinfo -storage_server S1 -stype replication_host
	2	手順 1 で検出した各レプリケーションターゲット関係について、ストレージサーバー S2 と D1 のターゲット間に対応する関係を追加します。 2 つのストレージサーバー間でのレプリケーション関係の追加または削除を参照してください。
	3	ストレージサーバー S1 へのインポートを実行するすべてのインポート SLP をコピーします。ストレージサーバー S2 にインポートするように新規 SLP を変更します。たとえば、IMPORT_S1 をコピーします。ストレージサーバー S2 にインポートするようにこの SLP を変更します。S2 にインポートすることを示すため、SLP 名を IMPORT_S2 に変更します。メモ: 既存のインポート SLP はまだ削除しないでください。すでに機能を実行しなくなっているすべての SLP は、この手順の後半で削除できます。
ドメイン D1:	4	マスターサーバー上で次のコマンドを実行します。 *nbdecommission -list_ref -oldserver storage_server_name* - machinetype replication_host たとえば、 nbdecommission -list_ref -oldserver S1 - machinetype replication_host 出力リスト: 非推奨のストレージサーバーをレプリケーションターゲットまたはレプリケーションソースとして参照する、ソースドメイン（S1）のすべてのストレージサーバー。非推奨のストレージサーバーにインポートを実行する SLP を参照するすべてのターゲット A.I.R. レプリケーション SLP。メモ: SLP に処理中のイメージが存在する場合は、それらのイメージが完了するまで待機するか、ストレージサーバーが廃止される前に取り消します。これは、すべてのバージョンの SLP が該当することに注意してください。既存の SLP 管理対象の処理を取り消すには、SLP ユーティリティコマンド（nbstlutil**）を使います。 nbstlutil コマンドを使用したライフサイクル操作の管理を参照してください。
ドメイン D2:	手順 4 でレプリケーションソース関係がリストされた場合にのみ手順 5 から 6 までを実行します。
	5	S1 からドメイン D1 にレプリケートするレプリケーション SLP を S2 からレプリケートするように変更します。この操作は、非ターゲットとターゲット A.I.R. SLP の両方に該当します。たとえば、BACKUP_D2_REPLICATE_D1 でのレプリケーション操作を変更します。バックアップストレージの宛先を S1 から S2 に変更します。
	6	手順 4 で検出されたレプリケーションソース関係を削除します。 2 つのストレージサーバー間でのレプリケーション関係の追加または削除を参照してください。
ドメイン D1:	手順 4 でレプリケーションターゲット関係がリストされた場合にのみ手順 7 から 10 までを実行します。
	7	ストレージサーバー S2 に対してレプリケーションターゲット関係を持つ、手順 2 でリストされた各ストレージサーバーからレプリケーション関係を追加します。 2 つのストレージサーバー間でのレプリケーション関係の追加または削除を参照してください。
	8	手順 4 で検出されたレプリケーション操作を変更します。ターゲットインポート SLP を手順 3 で作成した対応インポート SLP に変更します。たとえば、BACKUP_D1_REPLICATE_D2 のレプリケーション操作を変更します。［ターゲットインポート SLP (Target import SLP)］設定を IMPORT_S1 から IMPORT_S2 に変更します。
	9	手順 4 で検出されたレプリケーションターゲット関係を削除します。 2 つのストレージサーバー間でのレプリケーション関係の追加または削除を参照してください。
	10	次のコマンドを実行して、ストレージサーバーを廃止します。 *nbdecommission -oldserver storage_server_name* - machinetype replication_host 例: nbdecommission -oldserver D1 - machinetype replication_host**
ドメイン D2:	11	不要になった S1 へのインポート SLP をここで削除できます。たとえば、IMPORT_S1 をここで削除できます。