<book_title> を検索 ...

NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2022-04-27

Product(s): NetBackup (10.0)

イメージカタログ圧縮について

イメージカタログにはすべてのクライアントのバックアップ情報が含まれています。これはユーザーがファイルを一覧表示またはリストアするときに使用されます。NetBackup では、カタログの全部または古い箇所のみを圧縮することができます。作成日時以外にイメージカタログファイルを選択的に圧縮する方法はありません。

イメージカタログの圧縮を制御するには、［グローバル属性 (Global Attributes)］プロパティの［カタログ圧縮の間隔 (Compress catalog interval)］を設定します。このプロパティを使用して、圧縮をするためにはバックアップ情報がどのくらい古くなければならないかを指定します。情報の圧縮を遅らせる日数を指定することで、最新のバックアップからファイルのリストアを行うユーザーに影響を与えないようにできます。デフォルトでは、［カタログ圧縮の間隔 (Compress catalog interval)］は 0 (ゼロ) に設定され、イメージの圧縮は使用されません。

［グローバル属性 (Global Attributes)］プロパティを参照してください。

メモ:

Veritas では、bpimage -[de]compress コマンドなどの方法を使用して、手動によるカタログバックアップの圧縮または解凍を行わないことをお勧めします。通常のバックアップまたはカタログバックアップを実行しているときにカタログバックアップを手動で圧縮または解凍すると、イメージカタログエントリの一貫性が失われます。ユーザーがファイルの一覧表示およびリストアを行うときに不適切な結果になる場合があります。

NetBackup でバックアップセッションが成功したかどうかにかかわらず実行されます。この操作は、NetBackup によりバックアップの期限切れ処理がされている間で、かつ session_notify スクリプトおよび NetBackup カタログのバックアップが実行される前に実行されます。

圧縮を実行するタイミングは、サーバーの処理速度および圧縮するファイルの数とサイズによって異なります。同じパーティション内に一時作業領域が必要です。

大量のイメージカタログファイルを圧縮処理する必要がある場合、圧縮が完了するまでバックアップセッションが延期されます。追加のバックアップ時間は、初めて圧縮を実行するときに特に長くなります。最初のセッションの影響を最小限に抑えるには、ファイルを数段階に分けて圧縮することを検討します。たとえば、121 日以上経過したバックアップのレコードを圧縮することから開始します。この日数を徐々に適切な値まで減らします。

イメージカタログを圧縮することで、次の目的が達成されます。

消費されるディスク領域を大幅に削減する。
カタログをバックアップするために必要なメディアを削減する。

削減される領域の量は、実行するバックアップ形式によって異なります。完全バックアップは増分バックアップよりもカタログが圧縮される割合が大きくなります。通常、完全バックアップではカタログファイルデータの重複が多いためです。カタログの圧縮を実行することで、80% の削減が可能な場合もあります。

この方法で、必要なディスク領域およびメディアを削減すると、ユーザーがファイルの一覧表示またはリストアを行うときのパフォーマンスが低下します。情報が参照されるたびに解凍されるため、参照される圧縮ファイルの数とサイズに比例してパフォーマンスが低下します。リストアで大量のカタログファイルを解凍する必要がある場合、一覧表示要求に関連付けられたタイムアウト値を大きくします。

クライアントの［ファイルリスト取得のタイムアウト (List Files Timeout)］一般プロパティ設定を変更して、タイムアウト値を変更します。または、UNIX クライアントで、LIST_FILES_TIMEOUT ファイルの bp.conf オプションを変更して、タイムアウト値を変更します。

図: クライアントの［ファイルリスト取得のタイムアウト (List Files Timeout)］一般プロパティ