NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- 一般的なインストールの情報
- インストール操作に関する注意事項および制限事項
- SORT の情報
- Veritas NetInsights コンソールの情報
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- 参照先
Windows システムでのローカル、リモート、またはクラスタ化されたサーバーインストールの実行
次の手順を使って、Windows コンピュータで NetBackup のローカル、リモート、クラスタ化されたインストールを実行します。
NetBackup はインストール中、ほとんどのプライマリサーバーサービスを起動するためにローカルサービスアカウントを使用します。カスタムインストール中にローカルシステムアカウントまたは管理者アカウントを使用するように、このアカウントを変更できます。この変更を行うには、カスタムインストールの手順に従います。
インストールの完了後に、nbserviceusercmd コマンドを使用してメディアサーバーでサービスユーザーを変更できます。nbserviceusercmd コマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。サービスユーザーアカウントについて詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100053035 を参照してください。
NetBackup 10.3 サーバーソフトウェアをローカル、リモート、クラスタ化された Windows サーバーにインストールする方法
- システムにログオンします。管理者権限でログオンしてください。
ローカルインストールの場合、NetBackup をインストールするシステムにログオンします。
リモートインストールの場合、NetBackup をインストールするホストすべてへのネットワークアクセスを持つシステムにログオンします。
クラスタインストールの場合、アクティブノード (共有ディスクが存在するノード) にログオンします。
- イメージが保存されているディレクトリに移動して、Browser.exe を実行して NetBackup インストールウィザードを起動します。
- ブラウザの初期画面 ([ホーム (Home)]) で、[Installation]をクリックします。
- [Installation]画面で、[NetBackup Server Software Installation]をクリックします。
- [ようこそ (Welcome)]画面で内容を確認して[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合) 以前にこのホストに NetBackup 10.3 をインストールしている場合、[プログラムのメンテナンス (Program Maintenance)]ダイアログが表示されます。
[変更 (Modify)]を選択してローカルホストのインストール設定を変更するか、ローカルホストをリモートホストへのプッシュインストールを実行するためのプラットフォームとして使用します。
[修復 (Repair)]を選択して、NetBackup 10.3 をローカルホストで元の状態にリストアします。
NetBackup 10.3 をローカルホストから削除するには、[削除 (Remove)]を選択します。
- [使用許諾契約 (License Agreement)]画面で、次の処理をして[次へ (Next)]をクリックします。
[I agree to and accept the terms of the license agreement]にチェックマークを付けます。
ソフトウェアをインストールするにはこの項目を選択する必要があります。
- [Veritas NetBackup Installation Type]画面で以下の情報を入力します。
Where to install
ローカルインストールの場合、[Install to this computer only]を選択します。
リモートインストールの場合、[Install to multiple computers on your network]を選択します。
クラスタインストールの場合は、[Install a clustered Primary Server]を選択します。
このオプションは、システムが Windows Server フェールオーバークラスタ (WSFC) または VCS クラスタ環境用に構成されていることがインストール処理で判断された場合にのみ表示されます。
Typical
デフォルト設定の NetBackup をインストールするには、このオプションを選択します。
メモ:
Typical インストールでは、Java GUI または JRE は Windows メディアサーバーにインストールされません。Java GUI と JRE を Windows メディアサーバーにインストールする場合は、Custom を選択する必要があります。
Custom
任意の設定の NetBackup をインストールするには、このオプションを選択します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [NetBackup のライセンスとサーバーの種類 (NetBackup License and Server Type)]画面で、次の情報を指定します。
ライセンス
Veritas Entitlement Management System からライセンスをダウンロードするか、評価用ライセンスを使用できます。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。
メディアサーバーのインストールにはライセンスファイルは必要ありません。
リモートインストールやクラスタインストールの場合:
メモ:
ここに入力するライセンスは、他のノードに送信されます。クラスタ化されたプライマリサーバーの場合、ライセンスはアクティブノードにのみアクセス可能な共有ドライブに格納されます。したがって、ライセンスは非アクティブノードにはプッシュされません。ライセンスによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールした場合、ライセンスはアドオン製品に対して機能します。
インストール処理中、ユーザーが、リモートインストールを実行するための適切なクレデンシャルを所有していることを確認するために、次の操作が実行されます。
インストール先のクラスタシステムを選択すると、クラスタのすべてのノードに対する適切な管理クレデンシャルを所有しているかどうかが確認されます。適切なクレデンシャルを所有していない場合は、そのシステムはリストに追加されません。
NetBackup プライマリサーバー (NetBackup Primary Server)
ラジオボタンを選択し、[次へ (Next)]をクリックしてプライマリサーバーソフトウェアをインストールします。
ライセンスファイルをダウンロードした場合は、それらのライセンスファイルを参照して追加します。ライセンスファイルを追加しないで[次へ (Next)]を選択すると、NetBackup は評価用ライセンスを使用します。
NetBackup メディアサーバー (NetBackup Media Server)
ラジオボタンを選択し、[次へ (Next)]をクリックしてメディアサーバーソフトウェアをインストールします。
プライマリサーバーのディザスタリカバリ (Disaster Recovery Primary Server)
プライマリサーバーのディザスタリカバリを実行するには、このラジオボタンを選択し、[次へ (Next)]を選択します。ディザスタリカバリの操作には、その他の手順とこのマニュアルで説明されていない情報が必要です。詳細情報を参照できます。
- [NetBackup での FIPS 準拠 (FIPS Compliance in NetBackup)]画面で、NetBackup の FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトでは、FIPS モードは無効になっています。
FIPS を有効にすると、NetBackup インストーラとインストール以降の操作は FIPS モードで実行されます。NetBackup ドメインで FIPS モードを有効にする前に必要条件を確認してください。
リモートインストール時に FIPS モードを有効にすると、NetBackup のインストールとインストール以降のリモートホストでの操作が FIPS 準拠モードで実行されます。
クラスタサーバーのインストール時に FIPS モードを有効にすると、[NetBackup のリモートホスト (NetBackup Remote Hosts)]画面で追加されたノードで FIPS モードが有効になります。Windows インストーラを使用して既存のクラスタグループに新しいノードを追加する場合は、FIPS モードの設定値がクラスタグループ内の他のノードと一致していることを確認します。
FIPS について詳しくは『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [NetBackup Web サービス (NetBackup Web Services)]画面で、アカウントの種類とアカウントの詳細を指定します。
どの種類のアカウントを使用する必要がありますか? (What types of acccounts should we use?)
[ローカル (Local)]または[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]を選択します。
Web サーバーを、ローカルホストに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[ローカル (Local)]を選択します。
Web サーバーを、信頼済みの Windows ドメインに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]を選択します。
既存のアカウントの詳細とは何ですか (What are the existing account details)
次に示すように、情報を指定します。
[ドメイン (Domain)]: アカウントの種類の選択を[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]にする場合は、ユーザーおよびグループアカウントが属するドメインの名前を指定します。
[グループ (Group)]: Web サーバーに関連付けるグループアカウントの名前を指定します。
[ユーザー (User)]: Web サーバーに関連付けるユーザーアカウントの名前を指定します。セキュリティ上の理由により、ホストの管理者権限を持つユーザーアカウントを指定しないでください。
[パスワード (Password)]: [ユーザー (User)]フィールドでユーザーアカウントのパスワードを指定します。
メモ:
インストール後は、NetBackup Web サーバーのユーザーアカウントを変更することはできません。インストール後に Web サーバーのアカウントを再構成することはできないため、このアカウントは削除しないでくさい。
詳細情報を参照できます。
Windows および Windows クラスタのインストール要件を参照してください。
- (該当する場合のみ) この手順は[Custom]であるローカルインストールにのみ適用されます。[Typical]インストールの場合は、次の手順へスキップします。
この手順では、[NetBackup インストールフォルダ (NetBackup Installation Folder)]、[NetBackup ポート番号 (NetBackup Port Numbers)]、[NetBackup サービス (NetBackup Services)]を選択して構成する方法について記述します。
NetBackup インストールフォルダ
この画面では、NetBackup ファイルがインストールされる場所を選択できます。
宛先フォルダ
デフォルトでは、NetBackup ファイルは次の場所にインストールされます。
C:\Program Files\VERITAS
NetBackup のインストール先のフォルダを変更する方法
[変更 (Change)]をクリックします。
優先の場所を参照し、新規または既存のフォルダを指定します。
[次へ (Next)]をクリックします。
インストールフォルダの制限事項についての追加情報を参照できます。
NetBackup インストールディレクトリの制限事項を参照してください。
[次へ (Next)]をクリックします。
Java GUI および JRE オプション
指定できるオプションは次のとおりです。
[Java GUI および JRE を含める (Include Java GUI and JRE)]: 指定したコンピュータに Java GUI と JRE コンポーネントをインストールします。
[Java GUI および JRE を除外する (Exclude Java GUI and JRE)]: 指定したコンピュータから Java GUI と JRE を除外します。
[既存の構成と合わせる (Match Existing Configuration)](リモートインストールのみ): Java GUI と JRE コンポーネントの現在の状態を保持します。Java GUI と JRE がある場合は、アップグレードされます。存在しない場合はアップグレードされません。初期インストールでこのオプションを指定すると、パッケージはインストールされません。
[NetBackup ポート番号 (NetBackup Port Numbers)]
構成に必要な場合は、この画面からポート番号を変更できます。
NetBackup と他社製品が同じポートを共有しようとして競合が発生した場合、ポート番号の変更が必要になることがあります。また、ファイアウォールでセキュリティの問題を引き起こすポートの競合が発生している場合にも変更できます。
ポート番号を変更するには、置き換えるポート番号を選択し、新しい番号を入力します。
[次へ (Next)]をクリックします。
NetBackup サービス
この画面で、次の NetBackup サービスの起動アカウントおよび起動の種類を指定します。
特権アカウントの詳細 (Privileged Account Details)
[ローカルシステムアカウント (Local System account)]または[カスタムアカウント (Custom account)]を指定します。
デフォルトでは、[ローカルシステムアカウント (Local System account)]が選択されるので、NetBackup は組み込みシステムアカウントを使います。このオプションを選択すると、その下のフィールドは無効になります。
異なるアカウントを指定するには:
[カスタムアカウント (Custom account)]を選択します。
次のフィールドにアカウント情報を入力します。
ドメイン (Domain)
ユーザー名 (Username)
パスワード (Password)
特権のないアカウントの詳細 (Non-Privileged Account Details)
(該当する場合) プライマリサーバーの場合のみ。
先ほど指定した特権アカウントと同じアカウントまたはローカルサービスアカウントを指定します。
特権のないサービスユーザーアカウントについて詳しくは、次を参照してください。https://www.veritas.com/docs/100048220
サービスオプション
このオプションは、NetBackup ホストを再起動する必要がある場合、NetBackup サービスが自動的に開始するかどうかを決定します。デフォルトは[Automatic]です。
再起動後、NetBackup サービスを手動で開始するには、[Manual]を選択します。
インストール後にジョブに関連する NetBackup サービスを起動する (Start job-related NetBackup services following installation)
デフォルトでは、インストールが完了した後、ジョブに関連するサービスが自動的に開始するように設定されています。
ジョブに関連するサービスが自動的に開始しないようにするには、ボックスをクリックしてチェックマークをはずします。
安全な中止オプション (Safe Abort Option)
このオプションは、インストールの一部として再起動が必要な場合、どのようにインストールを続行するかを判断します。
このオプションを選択した場合、インストール処理で再起動が必要であると判断されると、インストールは停止します。システムは元の状態にロールバックされます。
このオプションを選択しない場合、インストール処理で再起動が必要であると判断されても、インストールは続行します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [NetBackup System Names]画面で、次の情報を入力します。
プライマリサーバー名 (Primary Server Name)
(該当する場合) ローカルプライマリサーバーインストールの場合は、ローカルコンピュータの名前を入力します。クラスタインストールの場合は、クラスタの仮想サーバー名を入力します。
メディアサーバーのインストールの場合は、この名前を、そのメディアサーバーが構成されるプライマリサーバー名に変更する必要があります。
追加サーバー (Additional Servers)
このサーバーと通信する追加の NetBackup プライマリサーバーおよびメディアサーバーの名前を入力します。後で NetBackup をインストールするコンピュータの名前を含めます。
複数の名前を入力するには、それぞれの名前をカンマで区切るか、それぞれの名前の後で Enter キーを押します。
メディアサーバー名 (Media server name)
このフィールドはローカルの NetBackup Enterprise メディアサーバーのインストールの場合にのみ表示されます。
メディアサーバーソフトウェアをインストールする場合、このフィールドはデフォルトでローカルサーバー名になります。
[次へ (Next)]をクリックします。
- 必要なコンピュータ名を指定すると、インストーラによってセキュリティ構成が判別されます。
- [外部証明書 (External Certificate)]画面で、外部認証局 (ECA) を構成する方法に基づいて、3 つのラジオボタンのいずれかを選択します。選択した方法に応じて、異なる情報を入力する必要があります。
[Windows 証明書ストアの使用 (Use Windows certificate store)]
証明書の場所は、Certificate Store Name\Issuer Distinguished Name\Subject Distinguished Name のように入力する必要があります。
メモ:
証明書ストアを指定するときは、任意の名前に対して $hostname 変数を使用できます。実行時に $hostname 変数はローカルホストの名前を評価します。このオプションを使用すると、NetBackup ソフトウェアを多数のクライアントにプッシュインストールするときに柔軟性が高まります。
あるいは、Windows 証明書の場所をカンマ区切りのリストで指定できます。たとえば、MyCertStore\IssuerName1\SubjectName, MyCertStore\IssuerName2\SubjectName2, MyCertStore4\IssuerName1\SubjectName5 のように指定できます。
次に、表示されるラジオボタンから、証明書失効リスト (CRL) オプションを選択します。
[証明書に定義されている CRL を使用する (Use the CRL defined in the certificate)]: 追加の情報は不要です。
[次のパスにある CRL を使用する (Use the CRL at the following path)]: CRL のパスを入力するように求められます。
[CRL は使用しない (Do not use a CRL)]
[ファイルから証明書を使用する (Use certificate from a file)]
このオプションを選択した後、次を指定します。
[証明書ファイル (Certificate file)]: このフィールドには、証明書ファイルへのパスと証明書のファイル名を指定する必要があります。
[トラストストアの場所 (Trust store location)]: このフィールドには、トラストストアへのパスとトラストストア名を指定する必要があります。
[秘密鍵のパス (Private key path)]: このフィールドには、秘密鍵ファイルへのパスと秘密鍵のファイル名を指定する必要があります。
[パスフレーズファイル (Passphrase file)]: このフィールドでは、パスフレーズファイルへのパスとパスフレーズのファイル名を指定する必要があります。このフィールドは必要に応じて指定します。
[CRL オプション (CRL option)]: お使いの環境の正しい CRL オプションを指定します。
[証明書に定義されている CRL を使用する (Use the CRL defined in the certificate)]: 追加の情報は不要です。
[次のパスにある CRL を使用する (Use the CRL at the following path)]: CRL のパスを入力するように求められます。
[CRL は使用しない (Do not use a CRL)]
[セキュリティなしで続行 (Proceed without security)]
潜在的な問題を一覧表示する警告メッセージが表示されます。現在のセキュリティ構成の状態に応じて、外部 CA 証明書が構成されるまで、NetBackup がバックアップやリストアを実行できない場合があります。
[次へ (Next)]をクリックして続行します。このプロセスの手順 20 に進みます。
- 続行を決定すると、インストーラは認証局の証明書の詳細をフェッチします。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- 認証局の指紋の入力を求められたら入力します。
指紋情報を承認すると、インストーラは認証局の証明書の詳細を保存します。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- インストーラは認証局の証明書の保存後にホスト証明書をフェッチします。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- (該当する場合) [セキュリティトークン (Security Token)]画面でプロンプトが表示された場合は、セキュリティトークンを入力します。
セキュリティトークンが発行された場合は、以下に入力してください (If you were issued a security token, enter it below)
トークンの形式は大文字で 16 文字です。また、[セキュリティトークンを指定せずに続行 (Proceed without providing a security token)]オプションを選択することもできます。このオプションを選択すると、次の警告が表示されます。
一部の環境では、セキュリティトークンの指定の失敗によりバックアップが失敗する可能性があります。質問がある場合、バックアップ管理者にお問い合わせください (In some environments, failure to provide a security token can result in failed backups. Contact your backup administrator if you have questions)
オプションとして、セキュリティトークンを入力した後に[キャンセル (Cancel)]をクリックするとホスト証明書の配備を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- すべてのセキュリティ情報を入力すると、証明書の状態の画面が表示されます。問題がないことが画面に示された場合は、[次へ (Next)]をクリックして続行します。[セキュリティ証明書の状態 (Security Certificate Status)]画面に問題があることが示された場合は、[戻る (Back)]をクリックして必要なセキュリティ情報を再入力します。
このインストールがプッシュインストールである場合、または[セキュリティなしで続行 (Proceed without security)]を選択した場合、このダイアログボックスはスキップされます。
- (該当する場合のみ) リモートインストールのみ
[Veritas NetBackup Remote Hosts]画面で、NetBackup をインストールするホストを指定します。
Windows Destination Systems
[Windows Destination Computers]を右クリックし、ドロップダウンメニューから選択するか、次の方式を使ってください。
参照 (Browse)
NetBackup をインストールしたいホストのネットワークを検索するためにここをクリックします。
[Available Systems]ダイアログボックスで追加するコンピュータを選択し、[次へ (Next)]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータのインストールを実行するために使われるアカウントの[User Name]と[Password]を入力します。
複数のリモートコンピュータにインストールする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
[Remote Destination Folder]ダイアログボックスで、NetBackup がインストールされる[宛先フォルダ (Destination Folder)]を確認または変更します。
デフォルトでは、この場所は
C:\Program Files\Veritas
になります。複数のリモートコンピュータにインストールする場合、同じ場所を使うには、[Use this folder for subsequent systems]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの場所を入力する必要がなくなります。
インポート (Import)
ホスト名のリストを含んでいるテキストファイルをインポートするためにここをクリックします。テキストファイルを作成する場合、ホスト名は次の形式で定義する必要があります。
Domain\ComputerName
追加 (Add)
ホストを手動で追加するためにここをクリックします。
[Manual Remote Computer Selection]ダイアログボックスが表示されたら、[Domain]と[Computer Name]を入力し、[OK]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータのインストールを実行するために使われるアカウントの[User Name]と[Password]を入力します。
複数のリモートコンピュータに追加およびインストールする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
[Remote Destination Folder]ダイアログボックスで、NetBackup がインストールされる[宛先フォルダ (Destination Folder)]を確認または変更します。
デフォルトでは、この場所は
C:\Program Files\Veritas\
になります。複数のリモートコンピュータにインストールする場合、同じ場所を使うには、[Use this folder for subsequent systems]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの場所を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
削除 (Remove)
[Destination Systems]リストからホストを削除するには、ホストを選択し、ここをクリックします。
変更 (Change)
選択したリモートホストの NetBackup ファイルのインストールの宛先を変更するためにここをクリックします。
[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合のみ) クラスタインストールのみ
[NetBackup のリモートホスト (NetBackup Remote Hosts)]画面で、コンピュータに行うインストールのリモートシステム情報を指定します。
初期画面で、[Browse]を右クリックします。
[Available Systems]ダイアログボックスで、追加するコンピュータを選択します。複数のコンピュータを選択する場合は、Ctrl キーを押しながらクリックします。
[次へ (Next)]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートシステム上の NetBackup で使用されるユーザー名、パスワードおよびドメインを入力します。
さらにリモートコンピュータを追加する場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるチェックボックスをクリックします。
クレデンシャルを指定したら、クラスタノードを選択し、[Windows Destination Systems]リストに追加します。NetBackup のリモートインストールは、これらのノードで実行されます。インストール先のシステムを選択する場合、ローカルホストも忘れずに選択してください。
NetBackup では、システムを選択するたびに、システムの確認が実行されます。たとえば、次のように、サーバーインストール先のリモートシステムが、選択した種類と一致するかどうかが確認されます。
NetBackup がインストールされていない場合
リモートシステムは確認済みと見なされます。
NetBackup がインストールされている場合
そのシステム上のインストールの種類と要求しているインストールの種類が比較されます。
無効な組み合わせの場合
問題があることが通知され、そのシステムは選択できません。無効な組み合わせの例として、すでにプライマリサーバーになっているリモートシステムにリモート管理コンソールをインストールしようとしている場合があります。
リモートシステムがサポートされていないプラットフォームまたはレベルの場合
問題があることが通知され、そのシステムは選択できません。
また、インストール処理では、リモートシステムに対して適切な管理クレデンシャルが所有されていることも確認されます。管理クレデンシャルを所有していない場合は、[Enter Network Password]画面が表示され、管理者のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。
[OK]をクリックし、インストール先のシステムの選択を続けます。
選択するノードごとに、この処理を繰り返します。ユーザー名およびパスワードは保持することができます。その場合、ユーザー名またはパスワードが無効な場合にのみ、そのユーザー名またはパスワードが求められるようになります。
次に、クラスタ環境でのプッシュインストールに関連する注意事項を示します。
NetBackup は、複数のノードにインストールできます。ただし、クラスタのノード数に対する制限は、NetBackup ではなくクラスタサービスによって設定されます。
言語パッケージおよびその他の NetBackup のアドオン製品は、プッシュ方式でインストールすることができません。アドオン製品は、クラスタグループのノードごとにインストールする必要があります。これらの製品のインストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
インストールの開始時に入力したライセンスのみが他のノードにプッシュされます。ライセンスによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールすると、ライセンスはその製品に対して機能します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合のみ) クラスタインストールのみ
[Cluster Settings]画面で、仮想ネットワーク情報および物理ネットワーク情報を指定します。
メモ:
インストール中に追加できる仮想 IP アドレスは 1 つだけです。仮想名が複数の IP アドレスに解決できる場合は、インストール後に bpclusterutil -addIP オプションを使用して複数の IP アドレスを追加できます。bpclusterutil コマンドについての詳細情報を参照できます。
新規インストールの場合、入力する次の構成設定がすべてのノードに適用されます。
新しいクラスタをインストールする場合は、このオプションを選択します。
デフォルトのクラスタ設定は IPv4 です。
次のアドレスを入力します。
仮想 IPv4 アドレス (Virtual IPv4 Address)
仮想サーバー名の解決結果となるべき IP アドレス。
新しいクラスタインストールの場合は、アドレスを手動で入力してください。
IPv4 Subnet Mask
サブネットワークを識別し、ローカルエリアネットワークで IP アドレスを共有できるようにするために使用されます。この数値は、クラスタの仮想 IP アドレスに直接関連付けられています。
IPv6 クラスタを有効にするためには、このオプションを選択します。
次の IP アドレスを入力します。
仮想 IPv6 アドレス (Virtual IPv6 Address)
IPv6 アドレスは CIDR 形式で入力する必要があります。
NetBackup のサービスグループまたはリソースグループを識別するための名前。リソースグループ内のリソースは、依存関係を持ちます。
クラスタで認識される NetBackup の名前。
クライアントソフトウェアをインストールするとき、このホスト名は[NetBackup System Names]画面の[Additional Servers]フィールドに追加する必要があります。
この名前は、クライアントノードへの通信時にサーバーによって使用されます。
共有データへのパス (Path to Shared Data)
クラスタ内のいずれかの共有ディスク上にある、NetBackup の構成情報が格納されるディレクトリ。ディスク (またはドライブ) を示す文字がプルダウンリストに表示されない場合は、その文字を入力します。
NetBackup のクラスタ環境では、クラスタのノードに割り当てられているパブリックネットワークを選択します。
すべてのパラメータを設定した後で、このアイコンをクリックして NetBackup で使えるようにクラスタを設定します。[次へ (Next)]アイコンはクラスタを正常に構成するまで利用できません。
テキストボックスは構成について次の情報を提供します。
既存のクラスタまたは NetBackup クラスタグループを識別します。
正常に構成されたことを示します。
構成中に起きた問題かエラー (構成エラー) を識別します。
メモ:
新しいインストールのクラスタ構成が正しく行われた後に[キャンセル (Cancel)]をクリックすると、ポップアップメッセージが表示されます。このメッセージは取り消しを続行するかどうかを尋ねます。インストールを取り消し、新しいクラスタグループを削除するには、[Yes]をクリックします。インストールを続行し、新しいクラスタグループを保持するには、[No]をクリックし、次に[次へ (Next)]をクリックします。
クラスタ構成が失敗した場合に問題を解決する方法について詳しくは、『NetBackup プライマリサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。
クラスタ構成が正常に行われたことを示すメッセージが表示されたら、[次へ (Next)]をクリックします。
- [Ready to Install the Program]画面で、前述の手順での選択を示す[Installation Summary]を確認します。
メモ:
Veritas あらゆる警告メッセージの概略画面を確認することをお勧めします。インストールを続行する前に問題を解決すれば、インストールおよびアップグレードの問題を防ぐことができます。
次のオプションから 1 つ選択します。
インストールを開始するには、[Install]をクリックします。
前の画面を表示して変更するには[Back]をクリックし、その後、この画面に戻って[Install]をクリックします。
インストールをキャンセルするには、[Cancel]をクリックします。
[Install]をクリックすると、インストール処理が開始され、インストールの進捗状況を示す画面が表示されます。この処理には数分かかる場合があります。
リモートインストールやクラスタインストールの場合、最大 5 つのインストールが同時に起きます。1 つのインストールが完了すると別のインストールが開始し、最大 5 つのインストールが進行中となります。
- [Installation Complete]画面で、次のオプションから選択します。
View installation log file
インストールログファイルは、詳しいインストール情報を提供し、エラーが起きたかどうかを表示します。このログには、Java GUI と JRE のオプションインストールについての情報が含まれています。
次の場所にあるインストールログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Veritas\NetBackup\InstallLogs\
メモ:
複数のコンピュータにリモートインストールまたはクラスタインストールを実行する場合、このオプションでは、ローカルコンピュータのログのみを表示できます。インストールのために選択した各コンピュータにそれぞれのインストールログファイルが含まれています。リモートコンピュータのログファイルを表示するためには、Windows エクスプローラのウィンドウを開き、\\<COMPUTERNAME> と入力します。
インストールログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3
を含む文字列。次のように色分けされている重大なログメッセージ:
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
[完了 (Finish)]
インストールを完了するために次のいずれかを選択します。
すべてのサーバーにソフトウェアをインストールした場合は、[Launch NetBackup Administration Console now]の隣にあるボックスをクリックして、[Finish]をクリックします。
NetBackup 管理コンソールを使用して構成ウィザードを起動すると、NetBackup 環境を構成できます。
インストールするサーバーソフトウェアが他にも存在する場合は、[Finish]をクリックします。
次のコンピュータに移動して、必要なサーバーソフトウェアをインストールできます。
- (該当する場合) クラスタ化された NetBackup プライマリサーバーで、非アクティブノードに認証局の証明書とホストの証明書をコピーする必要があります。詳細情報を参照できます。
クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成するを参照してください。
プライマリサーバーのディザスタリカバリを実行した場合は、最初にトークンを生成し、非アクティブノードのそれぞれにトークンをコピーする必要があります。ディザスタリカバリの処理方法について詳しくは、次を参照してください。
- (該当する場合) Tomcat Web サーバーの設定をカスタマイズする予定の場合は、それらの設定がアップグレード後も維持されるかどうかを確認します。詳細情報を参照できます。
維持される Java Virtual Machine のオプションを参照してください。
- 他のすべてのサーバーでこの手順のステップを繰り返します。
- すべてのサーバーソフトウェアをインストールすると、クライアントソフトウェアをインストールできるようになります。
NetBackup クライアントのインストールについてを参照してください。
NetBackup クラスタ環境のインストール後の作業を参照してください。
Windows クラスタのインストールまたはアップグレードの確認を参照してください。