NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- 一般的なインストールの情報
- インストール操作に関する注意事項および制限事項
- SORT の情報
- Veritas NetInsights コンソールの情報
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- 参照先
RBAC ブートストラップについて
Linux プラットフォームでの NetBackup のインストールまたはアップグレード時に、RBAC ブートストラップで、ユーザーまたはユーザーグループに、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限を割り当てることができます。Linux インストーラで bpnbaz -AddRBACPrincipal コマンドを使用して、/tmp/NBInstallAnswer.conf
ファイルに指定したユーザーまたはユーザーグループに、管理者の役割の権限を付与します。
メモ:
RBAC ブートストラップは、以前にユーザーまたはユーザーグループが特定のオブジェクトへのアクセスを制限されていた場合でも、指定したユーザーまたはユーザーグループにすべてのオブジェクトへのアクセスを提供します。たとえば、既存のユーザー Tester1 がデフォルトの VMware 管理者の役割に割り当てられているとします。RBAC ブートストラップに Tester1 を指定すると、Tester1 に管理者の役割が割り当てられます。
インストールまたはアップグレード後に、Windows と Linux の両方のプラットフォームで、bpnbaz -AddRBACPrincipal コマンドをスタンドアロンで実行して RBAC 権限を割り当てることができます。このコマンドはプライマリサーバーでのみ利用できます。このコマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
インストールパッケージから入手できる応答ファイルテンプレート NBInstallAnswer-primary.template
を使用して、/tmp/NBInstallAnswer.conf
ファイルを作成します。インストールまたはアップグレードを実行する前に、作成したファイルに次のエントリを追加します。
RBAC_DOMAIN_TYPE = domain_type
RBAC_DOMAIN_NAME = domain_name
RBAC_PRINCIPAL_TYPE = USER | USERGROUP
RBAC_PRINCIPAL_NAME = principal_name
RBAC_DOMAIN_TYPE には、NT, VX, UNIXPWD, LDAP の値を指定できます。
メモ:
RBAC_* オプションについて詳しくは、次のページを参照してください。
NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
すべてのエントリが空または存在しない場合、RBAC ブートストラップは実行されません。この場合、インストールトレースファイルに「Answer file did not contain any RBAC entries」というメッセージが記録されます。インストール処理は常に、RBAC ブートストラップが成功したかどうかにかかわらず続行されます。SEC_CONFIG カテゴリに、監査レコードが作成されます。
RBAC ブートストラップが成功した場合は、次のメッセージが表示されます。
Successfully configured the RBAC permissions for principal_name.
ユーザーまたはユーザーグループに管理者の RBAC の役割がすでに割り当てられている場合も、このメッセージが表示されます。
応答ファイルに 1 つ以上の RBAC エントリが存在しても、応答ファイルに必要なエントリが存在しない場合は、次のメッセージが表示されます。
Warning: Unable to configure the RBAC permissions. One or more required fields are missing in /tmp/NBInstallAnswer.conf.
RBAC ブートストラップに他の問題がある場合は、次のメッセージが表示されます。
Warning: Failed to configure the RBAC permissions for principal_name. Refer to logs in /usr/openv/netbackup/logs/admin for more information.
RBAC ブートストラップが成功し、監査が失敗した場合は、次のメッセージが表示されます。
Successfully configured the RBAC permissions for user_or_usergroup_name. WARNING: Auditing of this operation failed. Refer to logs in /usr/openv/netbackup/logs/admin for more information.
インストールまたはアップグレードの完了後、指定したユーザーまたはユーザーグループに、管理者の役割と対応する RBAC アクセス権が割り当てられます。ユーザーは、API と Web UI にアクセスできるようになります。