NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- 一般的なインストールの情報
- インストール操作に関する注意事項および制限事項
- SORT の情報
- Veritas NetInsights コンソールの情報
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- 参照先
Windows システムでの NetBackup サーバーのサイレントインストール
サイレントインストールを実行すると、リモートインストールを実行する場合と同様に、対話形式での入力が不要になります。
サイレントインストールを実行するには、最初に該当する NetBackup スクリプトを修正します。スクリプトの修正の後で、そのスクリプトを実行してサイレントインストールを開始できます。詳細情報を参照できます。
NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
NetBackup サーバーソフトウェアをサイレントインストールする方法
- NetBackup をインストールするシステムにログオンします。管理者権限を持つユーザーとしてログオンします。
- ESD イメージ (ダウンロード済みファイル) が存在する場所に移動します。
- Windows エクスプローラを開き、X86 または X64 ディレクトリの内容を、ハードドライブの一時ディレクトリにコピーします。インストールしたいプラットフォームの形式と関連付けられたディレクトリを選択します。
- ソースファイルが読み取り専用であるので、コピーされたファイルの権限を変更して、インストールまたは更新できるようにします。
コピーされたファイルが存在する一時ディレクトリで、変更する適切なスクリプトを選択します。
プライマリサーバーをインストールするには、
silentprimary.cmd
を編集します。メディアサーバーのインストール時:
silentmedia.cmd
次の行をインストールの必要に応じて編集します。
LICENSE=license_file_path|EVALUATION
必要なライセンスの該当する情報を入力します。このオプションに関する詳細情報を参照できます。NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。
SET ADDITIONALSERVERS=media1,media2,media3
このホストと通信する追加の NetBackup プライマリサーバーおよびメディアサーバーの名前を入力します。後で NetBackup をインストールするサーバーの名前を含めます。
他のサーバーがこのホストと通信しない場合は、スクリプトからこの行を削除します。
SET ABORT_REBOOT_INSTALL=num
この行では、再起動が必要になった場合のインストールの続行方法を指定できます。次の設定から選択します。
0 (ゼロ、デフォルト)
デフォルトでは、再起動が必要であると判断された場合でもサイレントインストールは中止されません。この設定を 0 のままにした場合、次のタスクの 1 つを選択します。
インストール完了後、インストールログを調べて再起動が必要かどうかを確認します。
文字列 in use がログ内に表示されれば、システムを手動で再起動する必要があります。
インストール完了後、自動再起動を強制します。
自動再起動を強制するには、スクリプトを実行する前に、サイレントインストールのコマンドスクリプト (silent*.cmd) から次のオプションを削除します。
REBOOT="ReallySuppress"
警告:
強制再起動はユーザーに警告なしで起きます。インストールは取り消されず、システムが元の状態にロールバックされることもありません。
1
再起動が必要であると判断されたらインストールを中止する場合にこの設定を選択します。
再起動が必要な場合、この設定によってインストールが取り消されて、システムが元の状態にロールバックされます。
SET CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=fingerprint
NetBackup 認証局 (CA) を使用する場合、インストール時にプライマリサーバーの CA 証明書の指紋を把握している必要があります。CA 証明書の指紋と、セキュリティ証明書の生成時のこの指紋の役割について詳しくは、次を参照してください。
SET AUTHORIZATION_TOKEN=token
NetBackup 認証局 (CA) を使用すると、場合によっては、セキュリティ証明書を正常に配備するために、インストーラの実行時に認証トークンが必要になります。認証トークンと、セキュリティ証明書の生成時のこのトークンの役割について詳しくは、次を参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129
注意:
認証トークンをテキスト形式で指定すると、セキュリティ上のリスクが生じるため、silentmedia.cmd ファイルへのアクセスを読み取りアクセスに制限します。NetBackup 管理者とシステム管理者のみに読み取りアクセス権を付与します。正常にインストールが完了したら、silentmedia.cmd ファイルを削除します。
SET ECA_CERT_STORE=cert_store_string
このフィールドを使用して、Windows 証明書ストアの外部証明書の場所を指定します。このフィールドは、「store_name\issuer_DN\subject」という形式で指定します。このフィールドは、Windows 証明書ストアから外部証明書を使用する場合に必要です。
SET ECA_CERT_PATH=path
このフィールドを使用して、外部証明書ファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
SET ECA_TRUST_STORE_PATH=path
このフィールドを使用して、トラストストアの場所を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
SET ECA_PRIVATE_KEY_PATH=path
このフィールドを使用して、秘密鍵を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
SET ECA_CRL_CHECK_LEVEL=value
このフィールドを使用して、CRL モードを指定します。このフィールドは必須です。サポートされる値は次のとおりです。
USE_CDP: 証明書に定義されている CRL を使用します。
USE_PATH: ECA_CRL_PATH で指定されたパスにある CRL を使用します。
DISABLED: CRL を使用しません。
SET ECA_CRL_PATH=path
このフィールドを使用して、外部 CA 証明書に関連付けられている CRL のパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ECA_CRL_CHECK_LEVEL が USE_PATH に設定されている場合にのみ必要です。該当しない場合は、このフィールドを空のままにします。
SET ECA_KEY_PASSPHRASEFILE=path
このフィールドを使用して、キーストアにアクセスするためのパスフレーズを含むファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは省略可能で、ファイルから外部証明書を設定する場合にのみ適用されます。
SET INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE=value
NetBackup Windows メディアサーバーのインストールでは、NetBackup Java GUI と JRE パッケージのインストールは省略可能です。このオプションは、Java GUI および JRE パッケージをインストール、アップグレード、または削除するかどうかを指定します。このオプションでサポートされる値は、次のとおりです。
INCLUDE: NetBackup をインストールする際に Java GUI と JRE を含めます。
EXCLUDE: NetBackup をインストールする際に Java GUI と JRE を除外します。
MATCH: ホスト上の既存の構成を照合します。初期インストールでこのオプションを指定すると、パッケージはインストールされません。
- スクリプトを保存して実行します。
- 次の場所にあるインストールログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Veritas\NetBackup\InstallLogs\
このログには、Java GUI と JRE のオプションインストールについての情報が含まれています。
インストールログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3
を含む文字列。重要なログメッセージは次のように色分けされます。
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
- (該当する場合) Tomcat Web サーバーの設定をカスタマイズする予定の場合は、それらの設定がアップグレード後も維持されるかどうかを確認します。詳細情報を参照できます。
維持される Java Virtual Machine のオプションを参照してください。
すべてのサーバーソフトウェアをインストールすると、クライアントソフトウェアをインストールできるようになります。
NetBackup クライアントのインストールについてを参照してください。