NetBackup™ インストールガイド

Last Published:
Product(s): NetBackup (10.3)
  1. インストールの準備
    1. 一般的なインストールの情報
      1.  
        利用可能な NetBackup のインストール方法
      2.  
        NetBackup のバージョン間の互換性について
      3.  
        NetBackup ソフトウェアの入手について
      4.  
        一部の Linux の配布で必要なライブラリが見つからない
      5. NetBackup をインストールする方法
        1.  
          NetBackup インストール前チェッカーについて
        2.  
          NetBackup Product Improvement Program について
      6.  
        NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成
      7. ストレージデバイスの構成について
        1.  
          サポートされているロボット形式の検索
      8.  
        NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書について
      9.  
        証明書キーサイズの環境変数
      10.  
        NetBackup インストールディレクトリの制限事項
      11.  
        btrfs ファイルシステムでは、NetBackup データベースはサポートされません。
    2. インストール操作に関する注意事項および制限事項
      1.  
        NetBackup 9.1 以降のインストールとアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
      2.  
        一部のコンピュータでは Java GUI と JRE のインストールは省略可能
      3.  
        NAT をサポートする NetBackup プライマリサーバーの 8dot3 名前ファイル設定の有効化
      4.  
        NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
      5.  
        8.1 のメディアサーバーまたはデュアルスタック構成のクライアントホストにインストールするときにホスト ID ベースの証明書が配備されない
      6.  
        NetBackup 8.2 以降でサポートされる外部認証局の証明書
      7.  
        SCCM と Chef の配備ツールとマニュアルが利用可能になりました
      8.  
        SUSE Linux プライマリサーバーのインストールに関する既知の問題
    3.  
      パフォーマンスと調整に関する注意事項
    4. SORT の情報
      1.  
        Veritas Services and Operations Readiness Tools について
      2.  
        SORT の新規インストールのための推奨手順
    5. Veritas NetInsights コンソールの情報
      1.  
        Veritas Usage Insights について
      2.  
        Veritas Usage Insights のベストプラクティス
  2. NetBackup ライセンス
    1.  
      NetBackup のライセンスの要件について
    2.  
      ライセンスエントリについて
    3.  
      ライセンスについてよく寄せられる質問
  3. UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1. UNIX および Linux の場合のインストール要件
      1.  
        プライマリサーバーとメディアサーバーが NetBackup アプライアンスでないかぎり、Windows と UNIX プラットフォームの英語以外のバージョンを混在させない
      2.  
        異なるバージョンの UNIX ベースオペレーティングシステムを実行する環境での NetBackup のインストール
      3.  
        Solaris システムの特別なインストールガイドライン
      4.  
        Linux クラスタ環境の特別なインストールガイドライン
    2.  
      インストールスクリプトの動作
    3. NetBackup プライマリサーバーソフトウェアの Linux へのインストール
      1.  
        Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントインストール
      2.  
        NetBackup ソフトウェアのインストール
    4. NetBackup メディアサーバーソフトウェアの Linux へのインストール
      1.  
        Linux での NetBackup メディアサーバーソフトウェアのサイレントインストール
    5. プライマリサーバーからクライアントへのクライアントソフトウェアのプッシュインストールについて
      1.  
        プライマリサーバーへのクライアント形式のソフトウェアのインストール
  4. Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1.  
      Windows および Windows クラスタのインストール要件
    2.  
      Windows クラスタのインストールの要件
    3.  
      Windows システムでのローカル、リモート、またはクラスタ化されたサーバーインストールの実行
    4.  
      NetBackup クラスタ環境のインストール後の作業
    5.  
      Windows クラスタのインストールまたはアップグレードの確認
    6.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーのサイレントインストール
  5. 管理インターフェースについて
    1.  
      NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    2.  
      NetBackup 管理コンソールについて
    3.  
      NetBackup 管理コンソールのインストール
    4.  
      Windows での複数バージョンの NetBackup 管理コンソールのインストール
    5.  
      Windows 上の旧バージョンの NetBackup 管理コンソールの削除
    6.  
      NetBackup のリモート管理コンソールについて
    7.  
      NetBackup リモート管理コンソールのインストール
  6. NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
    1.  
      NetBackup クライアントのインストールについて
    2. Windows での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        Windows クライアントのインストール方法と必要条件について
      2.  
        NetBackup Windows クライアントのローカルまたはリモートでのインストール
      3.  
        NetBackup Windows クライアントのサイレントインストール
      4.  
        NetBackup クライアントの構成方法
    3. UNIX および Linux での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        UNIX および Linux クライアントのインストール方式について
      2.  
        UNIX クライアントのローカルインストール
      3.  
        ネイティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのインストール
      4. UNIX および Linux クライアントのリモートインストール方式について
        1.  
          ssh 方式を使用したクライアントソフトウェアのインストール
        2.  
          sftp 方式を使用したクライアントソフトウェアのインストール
      5.  
        サーバーの初期インストール後の UNIX または Linux クライアントの追加
  7. NetBackup の構成
    1.  
      NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
    2. NetBackup サーバーの構成について
      1.  
        NetBackup 管理コンソールの起動
      2.  
        デバイスの構成ウィザードについて
      3.  
        ボリュームの構成ウィザードについて
      4.  
        カタログバックアップウィザードについて
      5.  
        バックアップポリシーの構成ウィザードについて
  8. NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    1.  
      Linux システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    2.  
      UNIX および Linux システムでの NetBackup クライアントソフトウェアの削除について
    3.  
      UNIX および Linux のサーバーおよびクライアントからの NetBackup の削除
    4.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    5.  
      Windows サーバー、クラスタ、およびクライアントからの NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    6.  
      Windows サーバーおよび Windows クライアントからの Java コンソールの状態データの削除について
    7.  
      新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
  9. 参照先
    1.  
      クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
    2.  
      NetBackup データベースユーザー
    3.  
      NetBackup 応答ファイルについて
    4.  
      NetBackup 10.1.1 用にインストールされた NetBackup IT Analytics Data Collector
    5.  
      NetBackup IT Analytics Data Collector バイナリの手動によるインストールまたはアンインストール
    6.  
      NetBackup 用 NetBackup IT Analytics Data Collector の手動構成
    7.  
      維持される Java Virtual Machine のオプション
    8.  
      RBAC ブートストラップについて
    9.  
      NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
    10.  
      NetBackup Java Runtime Environment について
    11.  
      インストール後の Java GUI と JRE の追加または削除
    12.  
      Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
    13.  
      NetBackup データベースに対するセキュリティ強化
    14.  
      NetBackup プライマリサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス

NetBackup 応答ファイルについて

NetBackup では、事前定義された一連の構成オプションを使用して、無人インストール、サイレントインストール、アップグレードを実行する方法を提供します。これらのオプションを使うと、次のことが可能になります。

  • 一部のデフォルト値を上書きします。

  • 対話式のインストール時の質問への回答を回避します。

UNIX と Linux では、プライマリ、メディア、およびクライアントのテンプレートは、Veritasからダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位で利用可能です。これらのテンプレートは、必要に応じて変更し、インストール時とアップグレード時に使用できるように /tmp/NBInstallAnswer.conf に配置する必要があります。

Windows では、プライマリ、メディア、およびクライアントのテンプレートは、ベリタスからダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位にある windows_x64 ディレクトリで利用可能です。これらのテンプレートはそれぞれ、silentprimary.cmdsilentmedia.cmdsilentclient.cmd と呼ばれます。

メディアとクライアントのテンプレートは、Veritas からダウンロードした、NetBackup インストールイメージの最上位で利用可能です。

インストールスクリプトを実行する前にターゲットホストに NetBackup 応答ファイルを設定します。ファイルが存在しない場合はファイルを作成します。サポート対象のエントリを関連する情報とともに示します。

表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ

オプション

NetBackup の役割

プラットフォーム

インストールに必要かどうか

ABORT_REBOOT_INSTALL

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

不要

ACCEPT_EULA

プライマリ、メディア、およびクライアント

UNIX および Linux

不要

ACCEPT_REVERSE_CONNECTION

クライアント

すべて

不要

ADDITIONALSERVERS

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

不要

ALLOW_PRE_90_UPGRADE

プライマリ

すべて

不要

AUTHORIZATION_TOKEN

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

CLIENT

クライアント

Windows

必要

CLIENT_NAME

メディアおよびクライアント

UNIX および Linux

必要

DATABASE_USER

プライマリ

Linux

詳しくは、 DATABASE_USER を参照してください。

DISASTER_RECOVERY_INSTALL

プライマリ

Linux

不要

ECA_CERT_PATH

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

ECA_CERT_STORE

メディアおよびクライアント

Windows

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

ECA_CRL_CHECK_LEVEL

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

ECA_CRL_PATH

メディアおよびクライアント

すべて

ECA_CRL_CHECK_LEVEL=USE_PATH が指定された場合のみ。

ECA_KEY_PASSPHRASEFILE

メディアおよびクライアント

すべて

不要

ECA_PRIVATE_KEY_PATH

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

ECA_TRUST_STORE_PATH

メディアおよびクライアント

すべて

詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE

メディアおよびクライアント

すべて

UNIX および Linux のメディアサーバーとクライアント: 不要

Windows メディアサーバー: 必要

INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT

クライアント

Linux

不要

役割とプラットフォームについて詳しくは、オプションの詳細を参照してください。

INSTALL_PATH

メディアおよびクライアント

すべて

不要

INSTALLDIR

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

必要

LICENSE

プライマリ

すべて

必要

MACHINE_ROLE

メディアおよびクライアント

UNIX および Linux

必要

MEDIA_SERVER

プライマリ、メディア、およびクライアント

UNIX および Linux

不要

MEDIASERVER

メディア

Windows

不要

MERGE_SERVERS_LIST

クライアント

UNIX および Linux

不要

NB_FIPS_MODE

プライマリ、メディア、およびクライアント

すべて

不要

PRIMARYSERVER

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

必要

PROCEED_WITH_INSTALL

プライマリ、メディア、およびクライアント

UNIX および Linux

不要

RBAC_DOMAIN_NAME

プライマリ

Linux

不要

RBAC_DOMAIN_TYPE

プライマリ

Linux

不要

RBAC_PRINCIPAL_NAME

プライマリ

Linux

不要

RBAC_PRINCIPAL_TYPE

プライマリ

Linux

不要

SECURITY_CONFIGURATION

メディアおよびクライアント

すべて

不要

SERVER

メディアおよびクライアント

UNIX および Linux

必要

SERVICES

クライアント

UNIX および Linux

不要

SERVICESTARTTYPE

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

不要

SERVICE_USER

プライマリ

Linux

必要

START_JOB_DAEMONS

プライマリ

Linux

不要

STOP_NBU_PROCESSES

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

不要

USE_URANDOM

プライマリ、メディア、およびクライアント

UNIX および Linux

不要

VNETD_PORT

プライマリ、メディア、およびクライアント

Windows

不要

VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT

プライマリ

すべて

不要

WEBSVC_DOMAIN

プライマリ

Windows

必要

WEBSVC_GROUP

プライマリ

すべて

UNIX および Linux: 不要

Windows: 必要

WEBSVC_PASSWORD_PLAIN

プライマリ

Windows

必要

WEBSVC_USER

プライマリ

すべて

UNIX および Linux: 不要

Windows: 必要

プラットフォームおよび役割別の応答ファイルオプション

これらの表には、プラットフォームと役割に基づいて利用可能な応答ファイルオプションが示されています。一覧に示されているオプションの一部は必須ではありません。詳しくは、表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ またはオプションの詳細を参照してください。

表: プラットフォームと役割

役割

Windows コンピュータ

UNIX および Linux コンピュータ

プライマリ

ABORT_REBOOT_INSTALL
ADDITIONALSERVERS 
ALLOW_PRE_90_UPGRADE 
INSTALLDIR
LICENSE
NB_FIPS_MODE
PRIMARYSERVER
SERVICESTARTTYPE 
STOP_NBU_PROCESSES 
VNETD_PORT
VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT
WEBSVC_DOMAIN 
WEBSVC_GROUP 
WEBSVC_PASSWORD_PLAIN 
WEBSVC_USER
ACCEPT_EULA
ALLOW_PRE_90_UPGRADE 
CLIENT_NAME
DATABASE_USER
DISASTER_RECOVERY_INSTALL
INSTALL_PATH
LICENSE
MACHINE_ROLE
MEDIA_SERVER
NB_FIPS_MODE
PROCEED_WITH_INSTALL
RBAC_DOMAIN_NAME 
RBAC_DOMAIN_TYPE 
RBAC_PRINCIPAL_NAME 
RBAC_PRINCIPAL_TYPE 
SERVER
SERVICE_USER 
START_JOB_DAEMONS
USE_URANDOM
VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT
WEBSVC_GROUP 
WEBSVC_USER

メディア

ABORT_REBOOT_INSTALL
ADDITIONALSERVERS
AUTHORIZATION_TOKEN 
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT 
ECA_CERT_PATH 
ECA_CERT_STORE 
ECA_CRL_CHECK_LEVEL 
ECA_CRL_PATH 
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE 
ECA_PRIVATE_KEY_PATH 
ECA_TRUST_STORE_PATH 
INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE 
INSTALL_PATH 
INSTALLDIR 
MEDIASERVER
NB_FIPS_MODE
PRIMARYSERVER
SERVICESTARTTYPE 
STOP_NBU_PROCESSES 
VNETD_PORT
ACCEPT_EULA
AUTHORIZATION_TOKEN 
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT 
CLIENT_NAME 
ECA_CERT_PATH 
ECA_CRL_CHECK_LEVEL 
ECA_CRL_PATH 
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE 
ECA_PRIVATE_KEY_PATH 
ECA_TRUST_STORE_PATH 
INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE 
INSTALL_PATH  
MACHINE_ROLE
NB_FIPS_MODE
PROCEED_WITH_INSTALL
SERVER
USE_URANDOM

クライアント

ABORT_REBOOT_INSTALL 
ACCEPT_REVERSE_CONNECTION 
ADDITIONALSERVERS 
AUTHORIZATION_TOKEN 
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT 
CLIENT 
ECA_CERT_PATH 
ECA_CERT_STORE 
ECA_CRL_CHECK_LEVEL 
ECA_CRL_PATH 
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE 
ECA_PRIVATE_KEY_PATH 
ECA_TRUST_STORE_PATH 
INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE 
INSTALL_PATH 
INSTALLDIR 
NB_FIPS_MODE
PRIMARYSERVER
SERVICESTARTTYPE 
STOP_NBU_PROCESSES 
VNETD_PORT
ACCEPT_EULA
ACCEPT_REVERSE_CONNECTION 
AUTHORIZATION_TOKEN 
CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT 
CLIENT_NAME 
ECA_CERT_PATH 
ECA_CRL_CHECK_LEVEL 
ECA_CRL_PATH 
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE 
ECA_PRIVATE_KEY_PATH 
ECA_TRUST_STORE_PATH 
INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE
INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT 
INSTALL_PATH 
MACHINE_ROLE 
MEDIA_SERVER 
MERGE_SERVERS_LIST
NB_FIPS_MODE
PROCEED_WITH_INSTALL
SERVER 
SERVICES
USE_URANDOM
セキュリティ構成の注意事項について

NetBackup のバージョンおよび実行される操作によって、テンプレートファイルに必要なセキュリティパラメータが決まります。

初期インストールまたは 8.1 より前のバージョンのアップグレードでのセキュリティ構成に関する注意事項

この操作が初回インストール、または 8.1 より前のバージョンからのアップグレードの場合は、少なくとも 1 セットのセキュリティ構成パラメータを指定する必要があります。セキュリティ構成はスキップできますが、スキップした場合は、インストールまたはアップグレード後に各ターゲットホストで手順を手動で実行する必要があります。

NetBackup プライマリサーバーを認証局として使用するには、プライマリサーバーの CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT を指定する必要があります。プライマリサーバーのセキュリティレベル、またはこのコンピュータがプライマリサーバーですでに構成されているかどうかに応じて、AUTHORIZATION_TOKEN オプションが必要になることがあります。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129 を参照してください。

UNIX および Linux で外部認証局を使用するには、ECA_CERT_PATHECA_CRL_CHECK_LEVELECA_PRIVATE_KEY_PATHECA_TRUST_STORE_PATH の値が必須です。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100044300 を参照してください。

詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』で外部 CA と外部証明書の章を参照してください。

Windows で外部認証局を使用するには、ECA_CERT_STOREECA_CRL_CHECK_LEVEL の値を指定するか、UNIX と Linux で以前に指定したすべての値を指定します。

ECA_CRL_PATHECA_KEY_PASSPHRASEFILE の値は省略可能です。詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100044300 を参照してください。

詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』で外部 CA と外部証明書の章を参照してください。

NetBackup 8.1 以降のアップグレードのセキュリティ構成に関する注意事項

すでに安全な通信が構成されているバージョンの NetBackup からアップグレードする場合 (NetBackup 8.1 以降)、CA_CERTIFICATE_FINGERPRINTAUTHORIZATION_TOKEN の値は無視されます。

NetBackup 8.2 以降のアップグレードのセキュリティ構成に関する注意事項

ECA がすでに構成されているバージョンの NetBackup からアップグレードする場合 (NetBackup 8.2 以降)、すべての ECA* パラメータは無視されます。

外部認証局の構成のスキップについて

認証局を構成せずにインストールまたはアップグレードを続行するには、SECURITY_CONFIGURATION キーを含め、そのキーを SKIP に設定します。CA_CERTIFICATE_FINGERPRINTAUTHORIZATION_TOKEN、およびすべての ECA_ 値を応答ファイルから削除します。必要な認証局コンポーネントを構成せずにインストールまたはアップグレードを続行すると、バックアップとリストアが失敗します。

ABORT_REBOOT_INSTALL
  • 説明: このオプションは、再起動が必要な場合にインストールまたはアップグレードを停止します。有効な値は 0 (停止しない) または 1 (停止) です。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: 0

  • 必要/不要: 不要。

  • ABORT_REBOOT_INSTALL 0 | 1

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ACCEPT_EULA
ACCEPT_REVERSE_CONNECTION
  • 説明: NAT クライアントと NetBackup ホストとの接続方法を識別する場合に、このオプションを使用します。許可される値は TRUEFALSE です。NetBackup で NAT をサポートする場合はこのオプションを TRUE に、それ以外の場合は FALSE に設定します。次の場合、ACCEPT_REVERSE_CONNECTION=FALSE を設定します。

    • NetBackup で NAT クライアントをサポートしない場合。

    • NetBackup クライアントがファイアウォールの背後に存在しない場合。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。

  • デフォルト値: FALSE

  • ACCEPT_REVERSE_CONNECTION=TRUE | FALSE

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ADDITIONALSERVERS
  • 説明: このオプションは、プライマリサーバーにセキュリティ要求をプロキシするために使用される NetBackup メディアサーバーを含める場合に使用します。このホストの前回のインストール以降に追加されたサーバーのみを一覧表示します。インストール処理では、既存のサーバーのセットが新しいものと統合されています。IP アドレスの使用はサポートされていません。有効な入力値は、完全修飾コンピュータ名のカンマで区切られたリストです。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要。

  • ADDITIONALSERVERS server1,server2,servern

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ALLOW_PRE_90_UPGRADE
  • 説明: このフィールドはプライマリサーバーのみを対象としています。この値は、9.0 より前のリリースの NetBackup から NetBackup 9.0 以降へのアップグレードを続行できるかどうかを判定します。アップグレードには、無制限の有効期限変換プロセスが含まれます。この変換は、9.0 より前の NetBackup から 9.0 以降の NetBackup にアップグレードするときにのみ行われます。アップグレードの動作とこのオプションの必要性は、プライマリサーバーのプラットフォームによって異なります。

    • Windows

      この値は、Windows プライマリサーバーのサイレントアップグレードに必要です。アップグレードを続行する場合は 1 を指定し、アップグレードを停止する場合は 0 を指定します。この値は、対話形式の Windows プライマリサーバーのアップグレード中は無視されます。NetBackup カタログのサイズと必要な変換時間によっては、アップグレードを続行するかどうかを確認するメッセージが表示されることがあります。

    • Linux

      Linux プライマリサーバーの場合は、yes または no を指定するとユーザーに確認メッセージが表示されなくなります。無制限の有効期限変換によってアップグレードプロセスが延長されることが予想される場合、値 yes はアップグレードを続行することを意味します。値 no はアップグレードが停止することを意味します。この値を指定しない場合、アップグレードを続行するかどうかを確認するメッセージが NetBackup によって表示されます。

    NetBackup 9.0 以降のバージョンでは、2038 年より先の有効期限がサポートされています。NetBackup の以前のバージョンとの互換性を確保するために、無制限の有効期限が設定されたすべての項目は、新しい無制限の有効期限の値を反映するように更新されます。この変換によって、アップグレードを完了するために必要な時間が長くなる場合があります。詳しくは、次の記事を参照してください。

    https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100048600

  • 該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。

  • デフォルト値: なし

  • 必要/不要: プラットフォームおよびアップグレード方法に依存します。

  • ALLOW_PRE_90_UPGRADE=yes|no (UNIX)

    ALLOW_PRE_90_UPGRADE=1|0 (Windows)

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

AUTHORIZATION_TOKEN
  • 説明: このオプションは、NetBackup がホスト証明書の取得時に認証トークンまたは再発行トークンを自動的に使用するかを指定します。AUTHORIZATION_TOKEN は大文字で 16 文字です。一部の環境では、バックアップおよびリストアが正常に動作するために認証トークンが必要です。この情報が必要な場合に、応答ファイルに指定されていないと、インストールは失敗します。SKIP を指定すると、インストーラはトークンを含まずにホスト証明書を取得しようとします。環境によっては、この選択により、インストール後に手動による追加の手順が必要となる場合があります。

    AUTHORIZATION_TOKEN は、次のいずれかの条件では無視されることに注意してください。

    • ECA がプライマリサーバーで使用されている

    • プライマリサーバーのセキュリティレベルが High より低い値に設定されている

  • 該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

  • AUTHORIZATION_TOKEN=ABCDEFGHIJKLMNOP | SKIP

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT
  • 説明: このオプションは、認証局 (CA) 証明書の指紋を指定します。SHA-1 指紋と SHA-256 指紋の両方がサポートされます。証明書の指紋は、インストールまたはアップグレード中に CA から取得されます。指紋形式は 59 文字または 95 文字であり、0 から 9 の数字、A から F の英字およびコロンの組み合わせです。たとえば、01:23:45:67:89:AB:CD:EF:01:23:45:67:89:AB:CD:EF:01:23:45:67 となります。指紋の値は、最初の SERVER=server_name オプションに指定されているサーバーの指紋と一致する必要があります。

    CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT は、次のいずれかの条件では無視されることに注意してください。

    • ECA がプライマリサーバーで使用されている

    • プライマリサーバーのセキュリティレベルが High より低い値に設定されている

  • 該当するプラットフォーム: UNIX と Windows の両方。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

  • CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=fingerprint

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

CLIENT
  • 説明: このオプションは、NetBackup がこのクライアントホストの識別に使用する名前を指定します。%COMPUTERNAME% 値により、ローカルホストがコンピュータ名を提供できるようになります。この値を使用すると、単一のプライマリサーバードメイン内のすべてのコンピュータに同じ応答ファイルを使用できます。IP アドレスの使用はサポートされていません。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要。

  • CLIENT=client_name | %COMPUTERNAME%

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

CLIENT_NAME
  • 説明: このオプションは、NetBackup がこのコンピュータの識別に使用する名前を指定します。XLOCALHOSTX 値により、ローカルホストがコンピュータ名を提供できるようになります。この値を使用すると、単一のプライマリサーバードメイン内のすべてのコンピュータに同じ応答ファイルを使用できます。この値は、bp.conf ファイルに追加されます。

    アップグレードで CLIENT_NAME が指定されている場合、応答ファイルで指定される名前が bp.conf ファイルで構成されている値と一致することを検証するチェックが行われます。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要

  • CLIENT_NAME=name | XLOCALHOSTX

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

DATABASE_USER
  • 説明: このオプションは、NetBackup スケールアウトデータベースインスタンスを所有するアカウントのユーザー名を指定します。

    このユーザーはシステムに存在している必要があります。DATABASE_USER は root にできません。DATABASE_USER には、sudo ユーティリティへのアクセス権を持つアカウントを指定できません。指定が root に解決される場合、インストールは失敗します。以前に定義した SERVICE_USER が root でない場合は、SAME_AS_SERVICE_USER を指定できます。それ以外の場合は、root 以外のユーザーアカウント名を指定します。

  • 該当するプラットフォーム: Linux

  • デフォルト値: SAME_AS_SERVICE_USER

  • 必要/不要: 該当する場合。

    この値は、サービスユーザーが root の場合に必要です。また、この値は、DATABASE_USERbp.conf ファイルに存在せず、構成された SERVICE_USER エントリが root である場合に必要です。値が指定され、DATABASE_USERbp.conf に存在する場合、この値はマシンの構成済みデータベースユーザーと一致する必要があります。

  • DATABASE_USER = username | SAME_AS_SERVICE_USER

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

DISASTER_RECOVERY_INSTALL
  • 説明: このオプションは、インストールがディザスタリカバリインストールであるかどうかを指定します。この操作は、対話形式のインストールによってディザスタリカバリファイルを使用するインストールにのみ適用されます。

  • 該当するプラットフォーム: Linux のみ

  • デフォルト値: なし

  • 必要/不要: 不要

  • DISASTER_RECOVERY_INSTALL = no

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ECA_CERT_PATH
ECA_CERT_STORE
ECA_CRL_CHECK_LEVEL
  • 説明: このオプションは CRL モードを指定します。サポートされる値は次のとおりです。

    • USE_CDP: 証明書に定義されている CRL を使用します。

    • USE_PATH: ECA_CRL_PATH で指定されたパスにある CRL を使用します。

    • DISABLED: CRL を使用しません。

    • ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

  • ECA_CRL_CHECK_LEVEL=value

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ECA_CRL_PATH
  • 説明: このオプションは、外部 CA 証明書に関連付けられている CRL のパスとファイル名を指定します。

    ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: ECA_CRL_CHECK_LEVEL=USE_PATH が指定された場合のみ。

  • ECA_CRL_PATH=path

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ECA_KEY_PASSPHRASEFILE
  • 説明: このオプションは、キーストアにアクセスするためのパスフレーズを含むファイルのパスとファイル名を指定します。

    ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要

  • ECA_KEY_PASSPHRASEFILE=path/filename

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

ECA_PRIVATE_KEY_PATH
ECA_TRUST_STORE_PATH
  • 説明: このオプションは、トラストストアの場所を示すファイルのパスとファイル名を指定します。

    ECA がホストですでに構成されている場合、またはプライマリサーバーで NBCA のみが使用されている場合、アップグレード時に ECA_CERT_PATH オプションは無視されます。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 詳しくは、セキュリティ構成の注意事項について を参照してください。

  • ECA_TRUST_STORE_PATH=path/filename

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE
  • 説明: インストール時またはアップグレード時にオプションの Java および JRE コンポーネントを処理する方法を決定するために使用します。サポートされる値は次のとおりです。

    • INCLUDE: Java GUI と JRE をインストールまたはアップグレードの一部として含めます。

    • EXCLUDE: Java GUI と JRE を除外します。

    • MATCH: ホスト上の既存の構成を照合します。初期インストールでこのオプションを指定すると、コンポーネントはインストールされません。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし

  • 必要/不要: UNIX および Linux の場合は不要、Windows メディアサーバーの場合は必要。

  • INCLUDE_JAVA_GUI_AND_JRE = INCLUDE | EXCLUDE

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT
  • 説明: このオプションは VRTSpddeu パッケージがクライアントにインストールされるかどうかを指定します。このオプションは、pSeries または zSeries 以外の Red Hat クライアントインストールにのみ影響します。VRTSpddeu パッケージのインストールは省略可能です。オプションでサポートされる値は、次のとおりです。

    • MATCH: クライアントの現在の構成と照合します。初期インストールでこの値を指定すると、VRTSpddeu パッケージはインストールされません。

    • INCLUDE: クライアントのインストールまたはアップグレードに VRTSpddeu パッケージを含めます。

    • EXCLUDE: クライアントのインストールまたはアップグレードから VRTSpddeu パッケージを除外します。

  • 該当するプラットフォーム: Linux。具体的には、pSeries または zSeries ではない Red Hat Linux クライアントです。

  • デフォルト値: MATCH

  • 必要/不要: 不要

  • INCLUDE_VRTSPDDEU_CLIENT = INCLUDE | EXCLUDE | MATCH

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

INSTALL_PATH
  • 説明: このオプションは、NetBackup バイナリをインストールする場所を指定します。このオプションに必要なのは、ベースディレクトリへの絶対パスのみです。インストーラは /openv を自動的に追加します。このオプションは、アップグレード中に NetBackup の場所を変更する目的では使用できません。

    アップグレード時に、INSTALL_PATH オプションが無視されることに注意してください。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: /usr

  • 必要/不要: 不要

  • INSTALL_PATH = path

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

INSTALLDIR
LICENSE
  • 説明: このオプションは、プライマリサーバーに適用するライセンスファイルのパスを指定します。Linux の場合、ライセンスをさらに適用する場合は、追加の「LICENSE」行を追加できます。Windows の場合、複数のライセンスファイルパスをセミコロンで区切って単一の「LICENSE」行を使用します。このオプションは追加のキーのみを追加します。競合するライセンスはすべて削除されます。

    Veritasは、すべてのアップグレードに、VEMS からダウンロードした本番用ライセンスを使用することをお勧めします。本番用ライセンスにアクセスできない場合は、ダウンロードされていない組み込みライセンスのいずれかを使用できます。使用するライセンスは、NetBackup のバージョンによって異なります。

    評価用ライセンス (EVALUATION) は、アップグレード時に NetBackup 8.1.2 より前の NetBackup バージョンからアップグレードする場合にのみ使用されます。評価版ライセンスは 60 日間有効です。アップグレードの直後に、評価用の残りの日数を示すアラートが Web UI に表示されます。

    一時ライセンス (TEMP_PRODUCTION) は、NetBackup 8.1.2 以降から NetBackup 10.3 以降へのアップグレードで使用されます。一時ライセンスは 60 日間有効です。アップグレードの直後に、一時ライセンスの期限が切れるまでの残りの日数を示すアラートが Web UI に表示されます。

    メモ:

    NetBackup 10.3 以降へのアップグレード後、既存 NetBackup のライセンスは使用されなくなります。これらは license.txt ファイルに残ります。このファイルは、Linux の場合は /usr/openv/var/、Windows の場合は install_path\NetBackup\var\ にあります。

  • 該当するプラットフォーム: すべて

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要 (プライマリサーバーの場合)。メディアサーバーとクライアントの場合は不要。

  • LICENSE = EVALUATION | slf_filepath

    アップグレードにのみ TEMP_PRODUCTION を使用できます。

    詳しくは、https://www.veritas.com/support/en_US/article.100058779 を参照してください。

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

MACHINE_ROLE
  • 説明: このオプションは、このコンピュータでインストールおよび構成を実行するための NetBackup の役割を指定します。アップグレードの場合、この値はコンピュータに構成されている役割と一致する必要があります。

  • デフォルト値: なし。サポートされる値は、PRIMARYMEDIACLIENT です。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • 必要/不要: 必要。

  • MACHINE_ROLE = PRIMARY | MEDIA | CLIENT

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

MEDIA_SERVER
  • 説明: クライアントの場合、このオプションは、指定したホストを NetBackup が使用してこのクライアントに対するセキュリティ保護された Web 要求をトンネリングするように指定します。クライアントとプライマリサーバー上の NetBackup Web サービスの間の通信が遮断される場合、トンネルが必要です。この通信は、NetBackup のインストールまたはアップグレード時にホスト証明書を入手するために必要です。

    プライマリサーバーとメディアサーバーの場合、MEDIA_SERVER エントリは指定したホストがプライマリサーバーに対して実行できる処理に影響します。MEDIA_SERVER エントリに一覧表示されたホストは、プライマリサーバーに対する権限が制限されます。たとえば、MEDIA_SERVER エントリに一覧表示されたホストには、プライマリサーバーで新しいデバイスを追加するためのアクセス権がありません。プライマリサーバーとメディアサーバーの場合、インストールまたはアップグレードの一環として応答ファイルのすべての MEDIA_SERVER 行が bp.conf ファイルに追加されます。

    役割に関係なく、応答ファイルには複数の MEDIA_SERVER エントリを含めることができます。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要。

  • MEDIA_SERVER=media_server_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

MEDIASERVER
  • 説明: このオプションは、このコンピュータがメディアサーバーとして認識するホストの名前を指定します。IP アドレスの使用はサポートされていません。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要。

  • MEDIASERVER=media_server_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

MERGE_SERVERS_LIST
NB_FIPS_MODE
  • 説明: このオプションは、FIPS モードで NetBackup をインストールするかどうかを指定します。

    NetBackup では、アップグレード中の FIPS モードの変更はサポートされていません。既存の NetBackup のバージョンが FIPS をサポートしている場合は、アップグレードの前に FIPS モードを変更します。それ以外の場合は、アップグレードの完了後に変更します。NetBackup の FIPS 構成について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: Disable

  • 必要/不要: 不要。

  • NB_FIPS_MODE = Enable | Disable

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

PRIMARYSERVER
  • 説明: このオプションは、このコンピュータが現在の NetBackup プライマリサーバーとして認識するサーバー名を指定します。このホストがプライマリサーバーの場合は、%COMPUTERNAME% を値に使用できます。IP アドレスの使用はサポートされていません。ADDITIONALSERVERS オプションを使用すると、追加のプライマリサーバーを指定できます。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要。

  • PRIMARYSERVER=primary_server_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

PROCEED_WITH_INSTALL
  • 説明: このオプションを使用すると、インストール前チェックの後にインストールを続行または停止できます。続行する前に、失敗した重要でないチェックの一部を解決することが必要な場合があります。重要なチェックエラーがあると、インストールまたはアップグレードは引き続き中止されます。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux

  • デフォルト値: なし

  • 必要/不要: 不要

  • PROCEED_WITH_INSTALL = yes | no

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

RBAC_DOMAIN_NAME
  • 説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルのドメイン名を指定します。

  • デフォルト値: なし。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • 必要/不要: 不要

  • RBAC_DOMAIN_NAME = domain_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

RBAC_DOMAIN_TYPE
  • 説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルのドメイン形式を指定します。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要

  • RBAC_DOMAIN_TYPE = domain_type

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

RBAC_PRINCIPAL_NAME
  • 説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルの名前を指定します。このユーザーまたはユーザーグループがシステムに存在する必要があります。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要

  • RBAC_PRINCIPAL_NAME = principal_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

RBAC_PRINCIPAL_TYPE
  • 説明: このオプションは、管理者の役割に、役割ベースのアクセス制御 (RBAC) 権限が構成されているプリンシパルの形式を指定します。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要

  • RBAC_PRINCIPAL_TYPE = USER | USERGROUP

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

SECURITY_CONFIGURATION
  • 説明: ホストで NetBackup 認証局も外部認証局も構成されていない場合にのみ適用できます。NBCA または ECA を使用するようにホストを構成せずにインストールまたはアップグレードを続行するには、このオプションを SKIP に設定します。セキュリティをスキップした場合は、インストールまたはアップグレードが完了したときにすべてのターゲットホストで追加の手順を手動で実行する必要があります。このオプションが SKIP に設定されている場合、CA_CERTIFICATE_FINGERPRINTAUTHORIZATION_TOKENECA_ オプションには値を指定できません。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要。

  • SECURITY_CONFIGURATION = SKIP

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

SERVER
  • 説明: このオプションは、このコンピュータが現在の NetBackup プライマリサーバーとして認識するサーバー名を指定します。認識する必要のあるサーバーが他にある場合は、追加の SERVER= 行を追加できます。SERVER= 行が複数ある場合、最初に表示されるのがプライマリサーバーです。これらのエントリは、bp.conf ファイルに追加されます。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要。

  • SERVER=primary_server_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

SERVICES
  • 説明: このオプションは、クライアントのインストールまたはアップグレードの完了時に NetBackup サービスを起動するかどうかを指定します。起動しないことを指定すると、NetBackup サービスは起動しません。インストールまたはアップグレードの終了後、NetBackup サービスが起動する前に、手動による追加手順の実行が必要になる場合があります。

  • 該当するプラットフォーム: UNIX および Linux のみ。

  • デフォルト値: YES

  • 必要/不要: 不要。

  • SERVICES=no

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

SERVICESTARTTYPE
SERVICE_USER
  • 説明: このオプションは、プライマリサーバー上でほとんどの NetBackup サービスまたはデーモンを起動するために使用するサービスユーザーアカウントを指定します。次の点に注意してください。

    • Veritas では、root ユーザーをサービスユーザーとして使用しないことをお勧めします。

    • Veritas では、nbwebsvc ユーザーをサービスユーザーとして使用しないことをお勧めします。

    • nbwebgrp グループはサービスユーザーのセカンダリグループである必要があります。

    • /usr/openv ディレクトリの所有権は、このオプションで指定する新しいサービスユーザーアカウントに変更されます。

    • インストール後にこのユーザーを変更するには、nbserviceusercmd --changeUser コマンドを使用します。

    • クラスタサーバーの場合、すべてのクラスタノードでサービスユーザーとサービスユーザー ID が同じである必要があります。

    • サービスユーザーアカウントについて詳しくは、次を参照してください。https://www.veritas.com/docs/100048220

  • 該当するプラットフォーム: Linux のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 必要。

  • SERVICE_USER=name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

START_JOB_DAEMONS
STOP_NBU_PROCESSES
  • 説明: このオプションは、インストール処理でアクティブな NetBackup プロセスが検出された場合、そのプロセスを自動的に停止するかどうかを指定します。インストールまたはアップグレードの前に、実行中の NetBackup ジョブがないことと、すべての NetBackup データベースが停止していることを確認します。有効な入力値は、0 (停止しない) および 1 (停止) です。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: 0

  • 必要/不要: 不要。

  • STOP_NBU_PROCESSES = 0 | 1

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

USE_URANDOM
  • 説明: このオプションを使用すると、乱数生成のエントロピーソースとして /dev/urandom を指定できます。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

    該当するプラットフォーム: UNIX および Linux

  • デフォルト値: DISABLE

  • 必要/不要: 不要。

  • USE_URANDOM = ENABLE | DISABLE

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

VNETD_PORT
VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT
  • 説明: このオプションは、NetBackup スケールアウトデータベース接続プールサービスが使用するポートを指定します。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: 13787

  • 必要/不要: 不要。

    アップグレードのための値を指定する場合、この値は vxdbms.confVXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT フィールドに格納されている現在の値と一致する必要があります。

  • VXDBMS_POSTGRESQL_POOLER_ODBC_PORT = port_number

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

WEBSVC_DOMAIN
  • 説明: このオプションは、Web サーバーをドメイン (Active Directory) アカウントと関連付ける場合に使用します。このフィールドにドメイン名を指定します。Web サーバーをローカルアカウントに関連付ける場合は、このフィールドを空白のままにします。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • 必要/不要: 不要。

  • WEBSVC_DOMAIN=domain_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

WEBSVC_GROUP
  • 説明: このオプションは、NetBackup Web サーバーが使用するアカウントのグループ名を指定します。このグループはシステムに存在している必要があります。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: nbwebgrp

  • 必要/不要: 不要 (Linux プライマリサーバーの場合)、必要 (Windows プライマリサーバーの場合)。

  • WEBSVC_GROUP=custom_group_account_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

WEBSVC_PASSWORD_PLAIN
  • 説明: このオプションは、Windows WEBSVC_USER アカウントのパスワードを指定します。websvc のパスワードに特殊文字が含まれている場合 ((% ^ & < > | ' ` , ; = ( ) ! " \ [ ] . * ?) は、パスワードに適切なエスケープ文字を追加します。たとえば、websvc のパスワードが abc% の場合は、abc%% と入力する必要があります。

    注意:

    このオプションは、このアカウントのパスワードを平文にします。そのため、セキュリティ上の問題になる可能性があります。

  • 該当するプラットフォーム: Windows のみ。

  • デフォルト値: なし。

  • WEBSVC_PASSWORD_PLAIN=password

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。

WEBSVC_USER
  • 説明: このオプションは、NetBackup Web サーバーが使用するアカウントのユーザー名を指定します。このユーザーはシステムに存在している必要があります。

  • 該当するプラットフォーム: すべて。

  • デフォルト値: nbwebsvc

  • 必要/不要: 不要 (Linux プライマリサーバーの場合)、必要 (Windows プライマリサーバーの場合)。

  • WEBSVC_USER=custom_user_account_name

  • 表: テンプレートのすべてのオプションと必要なコンピュータ に戻ります。