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NetBackup™ Web UI 管理者ガイド

Last Published: 2024-11-11

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)

［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティ

この設定にアクセスするには、Web UI で［ホスト (Host)］、［ホストプロパティ (Host properties)］の順に選択します。サーバーまたはクライアントを選択します。必要に応じて、［接続 (Connect)］をクリックし、［プライマリサーバーの編集 (Edit primary server)］、［メディアサーバーの編集 (Edit media server)］、または［クライアントの編集 (Edit client)］をクリックします。［優先ネットワーク (Preferred network)］をクリックします。

［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティを使用して、選択したホストからの発信 NetBackup トラフィックに使用するネットワークまたはインターフェースを NetBackup に指定します。これらのプロパティは、現在選択されているプライマリサーバー、メディアサーバーまたはクライアントに適用されます。

メモ:

NetBackup の［優先ネットワーク (Preferred network)］設定は、個別リカバリテクノロジ (GRT) 機能と VMware インスタントリカバリ機能には適用されません。これらの機能の通信中には、オペレーティングシステムで構成されているネットワーク設定が使用されます。

オペレーティングシステムが解決およびルーティングを正しく行える IP アドレスのホスト名を使用して NetBackup が構成されている場合、［優先ネットワーク (Preferred network)］のエントリは必要ありません。

外部の制約によって環境の修正が妨げられているときは、次のような状況で［優先ネットワーク (Preferred network)］のエントリが役立つ場合があります。

NetBackup が特定の宛先アドレスに接続するのを防ぐために使用する
NetBackup が特定の宛先アドレスだけに接続するようにする
アウトバウンド接続を確立するときにソースバインドのためのローカルインターフェースのサブセットを要求するために使用する

注意:

ソースバインドに使用するときに、NetBackup が提供するソースバインドリストにオペレーティングシステムが従わない場合があります。オペレーティングシステムが、弱いホストモデルを実装すると、非対称のネットワークルーティングが発生する可能性があります。非対称のルーティングが発生すると、リモートホストが、強力なホストモデルを実装している場合にインバウンド接続を拒否することがあります。同様に、ステートフルネットワークデバイスが、非対称の接続を切断することがあります。特定のリモートホストまたはネットワークに対し、特定のアウトバウンドインターフェースを使用するため、OS の名前解決とルーティング設定が正しいことを確認し、必要に応じて静的ホストルートを作成してください。すべてのネットワークドライバが、IP および TCP ネットワークプロトコルを正しく実装していることを確認してください。

ローカルの［優先ネットワーク (Preferred network)］エントリは、CORBA 接続の初期セットアップ時にローカルホストがリモートホストに返す転送プロファイルには影響しません。これには、ローカルに設定されたすべてのインターフェースが含まれます。ただし、リモートプロセスに含まれるエンドポイント選択アルゴリズムは、以降の CORBA 接続に対する宛先を選択するときに、ローカルの［優先ネットワーク (Preferred network)］エントリを使用してプロファイルを評価します。

ソースバインドに関して、［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティには、［ユニバーサル設定 (Universal settings)］プロパティの［指定したネットワークインターフェースを使用 (Use specified network interface)］プロパティよりも高い柔軟性があります。［指定したネットワークインターフェースを使用 (Use specified network interface)］プロパティは、アウトバウンドコールに使う NetBackup 用の単一インターフェースを指定するためにのみ使うことができます。［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティは、複数の個別ネットワークまたはネットワークの範囲に適用されるより詳細で限定された指示を管理者が与えることができるように導入されました。たとえば、管理者は 1 つのネットワークを除くすべてのネットワークを使うようにホストを構成できます。両方のプロパティを指定する場合、［指定したネットワークインターフェースを使用 (Use specified network interface)］が［優先ネットワーク (Preferred network)］を上書きします。

メモ:

ホストが他のどのホストとも通信できなくなるような誤った構成を行わないでください。意図したようにホストが通信しているかどうかを確認するには、bptestnetconn ユーティリティを使用します。

優先ネットワークの情報を表示する bptestnetconn ユーティリティを参照してください。

［優先ネットワーク (Preferred network)］ホストプロパティは、ネットワークのリストと各ネットワーク用に構成された指示句を含んでいます。

表: 優先ネットワークホストのプロパティ

プロパティ	説明
NetBackup 通信のネットワーク指定のリスト (List of network specifications for NetBackup communications)	優先ネットワークのリストは次の情報を含んでいます。［ターゲット (Target)］列は、特定の指示句が指定されているネットワーク (またはホスト名や IP アドレス) をリストします。ネットワークがターゲットとして具体的に表示されていない場合、または一連のアドレスにそのターゲットが含まれていない場合、NetBackup はそのターゲットが選択可能であると見なします。同じネットワークに関する注意事項がすべてのホストあてはまる場合、指示句のリストは NetBackup 環境内のすべてのホストに同一である可能性があります。特定のホストに適用されないアドレスを指示句が含んでいる場合、そのホストはそのアドレスを無視します。たとえば、IPv4 のみのホストは IPv6 の指示句を無視し、IPv6 のみのホストは IPv4 の指示句を無視します。この処理により、管理者は NetBackup 環境のすべてのホストに同一の［優先ネットワーク (Preferred network)］構成を使用できます。［指定名 (Specified as)］列は、［一致 (Match)］、［禁止 (Prohibited)］または［単独 (Only)］というネットワークの指示句を示します。［ソース (Source)］列は、アドレスをフィルタ処理するために使うソースバインド情報をリストします。［ソース (Source)］プロパティは省略可能な構成プロパティです。
順序の矢印 (Ordering arrows)	リスト内のネットワークを選択し、上矢印または下矢印をクリックしてリスト内のネットワークの順序を変更します。この順序は、NetBackup が選択するネットワークに影響する場合があります。［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティでの指示句の処理順序を参照してください。
追加 (Add)	［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティにネットワークを追加するには、［追加 (Add)］をクリックします。次に、ネットワークの指示句を構成します。
［処理 (Actions)］>［編集 (Edit)］	リスト内のネットワークを見つけ、［処理 (Actions)］、［編集 (Edit)］の順にクリックして、［優先ネットワーク (Preferred network)］プロパティを変更します。
［処理 (Actions)］>［削除 (Delete)］	リスト内のネットワークを見つけ、［処理 (Actions)］、［削除 (Remove)］の順にクリックして、優先ネットワークのリストからそのネットワークを削除します。