Veritas InfoScale™ 8.0 インストールガイド - Solaris
- 第 I 部 計画および準備
- Veritas InfoScale の概要
- Veritas InfoScale のライセンス
- システム必要条件
- インストール準備
- プライベートネットワークの設定
- 共有ストレージの設定
- SF Oracle RAC と SF Sybase CE のシステムのインストール手順の計画
- 第 II 部 Veritas InfoScale のインストール
- 第 III 部 Veritas InfoScale のアンインストール
- インストーラの使用による Veritas InfoScale のアンインストール
- 応答ファイルの使用による Veritas InfoScale のアンインストール
- 第 IV 部 インストールの参考情報
Veritas File System の必要条件
Veritas File System では、Solaris の変数 lwp_default_stksize と svc_default_stksize の値が少なくとも 0x8000 である必要があります (Solaris 11 の場合)。 Veritas File System の VRTSvxfs
パッケージをインストールすると、VRTSvxfs のパッケージスクリプトによりカーネルのこれらの変数値がチェックされます。 この値が必要な値よりも小さい場合、VRTSvxfs は値を大きくし、/etc/system
ファイルを必要な値に修正します。 VRTSvxfs スクリプトがこの値が大きくすると、インストールプログラムの再起動と再起動を除いて、インストールは通常どおり処理されます。 再起動が必要な場合はメッセージが表示されます。
予期せず再起動しないようにするには、Veritas File System をインストールする前にこの変数値を検証します。 次のコマンドを使ってこの変数の値を確認します。
Solaris 11 の場合: | # echo "lwp_default_stksize/X" | mdb -k lwp_default_stksize: lwp_default_stksize: 8000 # echo "svc_default_stksize/X" | mdb -k svc_default_stksize: svc_default_stksize: 8000 |
示された値が 8000 未満の場合 (Solaris 11 の場合) はインストール後に再ブートすることがあります。
メモ:
svc_default_stksize 変数のデフォルト値は 0 (ゼロ) です。これは、この値が lwp_default_stksize 変数の値に設定されていることを表します。 この場合、lwp_default_stksize 変数の値が小さすぎない限り、再ブートの必要はありません。
インストール後の再起動を避けるため、/etc/system
ファイルを適切な値に修正できます。 パッケージをインストールする前にシステムを再起動します。 次の行を /etc/system
ファイルに追加します。
Solaris 11 の場合: | set lwp_default_stksize=0x8000 set rpcmod:svc_default_stksize=0x8000 |