Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド
- NetBackup クラウドストレージについて
- クラウドストレージについて
- Amazon S3 クラウドストレージの API 形式について
- 長期保持のための Amazon Glacier のデータの保護
- Amazon のクラウド階層化を使用したデータの保護
- EMC Atmos クラウドストレージの API 形式について
- Microsoft Azure クラウドストレージ API 形式について
- OpenStack Swift クラウドストレージの API 形式について
- NetBackup のクラウドストレージの構成
- [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ
- [クラウドストレージ (Cloud Storage)]プロパティ
- NetBackup CloudStore サービスコンテナについて
- クラウドストレージの NetBackup メディアサーバーについて
- クラウドストレージのストレージサーバーの構成
- NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティ
- クラウドストレージ用のストレージユニットの構成
- クラウドストレージディスクプールプロパティの変更
- 監視とレポート
- 操作上の注意事項
- トラブルシューティング
- 統合ログについて
- レガシーログについて
- クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング
- クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング
クラウドストレージのディスクプールの構成
NetBackup の [ディスクプールの設定ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]を使用してディスクプールのボリュームを作成します。 暗号化されたストレージを作成する場合には、選択した暗号化を使用する各ボリュームのパスフレーズを入力する必要があります。 パスフレーズによって、そのボリュームの暗号化キーが作成されます。
ウィザードを使ってクラウドストレージのディスクプールを構成する方法
- [ディスクプールの構成ウィザード (Disk Pool Configuration Wizard)]が[ストレージサーバーの構成ウィザード (Storage Server Configuration Wizard)]から起動された場合は、手順 5 に進みます。
それ以外の場合は、NetBackup 管理コンソールで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]または[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]を選択します。
- 右ペインのウィザードのリストで、[ディスクプールの構成 (Configure Disk Pool)]をクリックします。
- [ようこそ (Welcome)]パネルで構成できるディスクプールの形式は使用環境のストレージサーバーの形式によって決まります。
ウィザードパネルの例を次に示します。
ウィザードの[ようこそ (Welcome)]パネルの情報を読みます。 次に、適切なストレージサーバー形式を選択し、[次へ (Next)]をクリックます。
[ストレージサーバーの選択 (Storage Server Selection)]パネルが表示されます。
- [ストレージサーバーの選択 (Storage Server Selection)]パネルで、選択したストレージサーバー形式として構成されたストレージサーバーが表示されます。
ウィザードパネルの例を次に示します。
このディスクプールのストレージサーバーを選択します。
クラウドストレージサーバーを選択した後、[次へ (Next)]をクリックします。 [ボリュームの選択 (Volume Selection)]ウィザードパネルが表示されます。
- [ボリュームの選択 (Volume Selection)]パネルには、ベンダーのクラウドストレージ内に自分のアカウントですでに作成したボリュームが表示されます。
メモ:
利用可能な合計領域 (Total available space)、合計最大物理容量 (Total raw size)、低水準点 (Low water mark)、高水準点 (High water mark) の各プロパティは、クラウドストレージディスクプールには適用されません。
これらすべての値はストレージ容量から導出され、クラウドプロバイダから取得することはできません。
ウィザードパネルの例を次に示します。
ボリュームを追加するには、[新しいボリュームの追加 (Add New Volume)]をクリックします。 クラウドベンダーのボリュームに必要な情報を含むダイアログボックスが表示されます。 ダイアログボックスで必要な情報を入力します。 次のリンクを使って、ボリューム名の要件に関する情報を検索します。
NetBackup のクラウドストレージベンダーについてを参照してください。
ボリュームを選択するには、そのボリュームのチェックボックスにチェックマークを付けます。 選択できるのは 1 つのボリュームだけです。
ディスクプールのボリュームを選択した後、[次へ (Next)]をクリックします。 ウィザードの動作はストレージサーバーに暗号化を構成したかどうかによって、次のように異なります。
暗号化なし
暗号化を必要としないストレージの宛先のボリュームを選択した場合、[ディスクプールの追加情報 (Additional Disk Pool Information)]パネルが表示されます。
次の手順 (6) に進みます。
暗号化
暗号化を必要とするストレージの宛先のボリュームを選択した場合、暗号化パスフレーズを入力する必要がある[設定 (Settings)]ダイアログボックスが表示されます。パスフレーズは、このストレージボリュームとストレージサーバーの組み合わせに対するキーグループのキーに使用されます。
NetBackup クラウドストレージの暗号化のキー管理について
パスフレーズを入力して[設定 (Settings)]ダイアログボックスの[OK]をクリックすると、ダイアログボックスが閉じます。[ボリュームの選択 (Volume Selection)]ウィザードパネルの[次へ (Next)]をクリックして、[ディスクプールの追加情報 (Additional Disk Pool Information)]ウィザードパネルに進みます。
次の手順 (6) に進みます。
- [ディスクプールの追加情報 (Additional Disk Pool Information)]パネルで、このディスクプールのプロパティを入力または選択します。
ウィザードパネルの例を次に示します。
クラウドストレージディスクプールのプロパティを参照してください。
ディスクプールの追加情報を入力したら、[次へ (Next)]をクリックします。[概略 (Summary)]パネルが表示されます。
- [概略 (Summary)]パネルで、選択内容を確認します。
概略が選択内容を正確に示している場合は、[次へ (Next)]をクリックします。
Veritasは、KMS キーグループ名と KMS キー名を保存することを推奨します。 これらの名前はキーのリカバリに必要です。
NetBackup クラウドストレージ暗号化の KMS キー名のレコードの保存を参照してください。
- NetBackup はディスクプールの作成が完了すると、処理が正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。
ウィザードパネルの例を次に示します。
NetBackup でディスクプールが作成されると、以下のことができます。
ストレージユニットの構成
[作成したディスクプールを使用してストレージユニットを作成する (Create a storage unit using the disk pool that you have just created)]を選択していることを確認してから[次へ (Next)]をクリックします。[ストレージユニットの作成 (Storage Unit Creation)]ウィザードパネルが表示されます。次の手順に進みます。
終了 (Exit)
[閉じる (Close)]をクリックします。
後から 1 つ以上のストレージユニットを構成できます。
クラウドストレージ用のストレージユニットの構成を参照してください。
- [ストレージユニットの作成 (Storage Unit Creation)]ウィザードパネルで、ストレージユニットに適切な情報を入力します。
ウィザードパネルの例を次に示します。
クラウドストレージユニットのプロパティを参照してください。
ストレージユニットの情報を入力または選択した後、[次へ (Next)]をクリックしてストレージユニットを作成します。
ストレージユニットのプロパティを使用して、バックアップトラフィックを制御できます。
クライアントとサーバーの最適比率の構成を参照してください。
メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御を参照してください。
- ストレージユニットの構成が完了すると、[完了 (Finished)]パネルが表示されます。[完了 (Finish)]をクリックしてウィザードを終了します。