Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
tpautoconf — デバイスの検出および構成
概要
tpautoconf -get_gdbhost
tpautoconf -set_gdbhost host_name
tpautoconf -verify ndmp_host_name
tpautoconf -probe ndmp_host_name
tpautoconf -report_disc
tpautoconf -replace_drive drive_name -path drive_path
tpautoconf -replace_robot robot_number -path robot_path
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/volmgr/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\Volmgr\bin\
です。
説明
tpautoconf は、通常、デバイスの構成ウィザードによって、デバイスを検出するために実行されます。このウィザードでは、tpautoconf はさまざまな一連のオプションとともに呼び出されます。
get および set オプションは、特別な状況で有効です。たとえば、異なるホストを Enterprise Media Manager (EMM) サーバーとして指定する場合に使用されます。EMM サーバー名は、NetBackup をインストールすると自動的に定義されます。
EMM サーバーの管理方法について詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』の「Enterprise Media Manager について」を参照してください。
EMM データベース内のデバイスを再構成して、構成済みデバイスの交換によって発生したシリアル番号の変更を反映させるには、-report_disc、-replace_drive、-replace_robot を使用します。ハードウェアを交換した後、修正処理を実行するには、オペレーティングシステムを介して 1 つ以上のシステムを使用できるようにする必要があります。この場合、システムの再マッピング、再検出および再起動を実行する必要があります。
サーバーを構成した後、-report_disc オプションを指定して現在のハードウェアをスキャンし、構成済みハードウェアと比較します。不一致のリストが表示され、交換したハードウェアと新しいハードウェアが示されます。
メモ:
すべてのサーバーにロボットハードウェアへのアクセス権があるわけではありません。アクセス権がない場合、これらのロボットは存在しないものと見なされ、リストには表示されません。
交換ハードウェアを追加する場合、最後の手順として、オペレーティングシステムを介してすべてのサーバーにハードウェアを構成します。次に、デバイスの構成ウィザードを実行して新しいパスの情報を構成します。
このコマンドを実行するには、管理者権限が必要です。
オプション
メモ:
オプションパラメータで指定された検証だけが行われます。
- -get_gdbhost
このオプションを指定すると、EMM サーバーのホスト名が戻されます。
- -set_gdbhost host_name
このオプションを指定すると、bp.conf に EMMSERVER エントリの名前が設定されます。
- -probe ndmp_host_name
このオプションを指定すると、NDMP ホストに接続されているすべてのデバイスのリストを表示できます。
- -report_disc
このオプションを指定すると、EMM サーバーからデバイスデータを問い合わせ、スキャンしたデータレコードに対して、データレコード上で「diff」を実行できるようになります。再構成されたサーバーでこのコマンドを実行して、新しいハードウェアおよび不足しているハードウェアのリストを生成できます。このコマンドを実行すると、新しいハードウェアがスキャンされ、新しいハードウェアおよび交換したハードウェアを示すレポートが生成されます。
- -replace_drive drive_name -path drive_path, -replace_robot robot_number -path robot_path
このオプションを指定すると、EMM データベースを使用して、ロボットドライブおよびロボットレコードの問い合わせまたは更新が実行されます。
メモ:
Windows システムでは、drive_path には、ドライブの非 NDMP の Windows デバイスパスを指定し、robot_path には、ロボットの非 NDMP の Windows デバイスパスを指定します。{p,b,t,l} 形式でパスを指定します (p はポート、b はバス、t はターゲット、l は LUN)。この情報はレジストリに表示されます。
- -verify ndmp_host_name
このオプションを指定すると、NDMP ホストのサーバー名を確認できます。
例
例 1 - Enterprise Media Manager データベースが格納されているホスト名が戻されます。
# tpautoconf -get_gdbhost
例 2 - Enterprise Media Manager サーバーがホスト server2
に設定されます。
# tpautoconf -set_gdbhost server2
例 3 - -report_disc コマンドが、検出されたデバイスと EMM データベース間の不一致をどのようにレポートするかを示しています。また、-replace_drive drive_name -path drive_path コマンドを使用する方法も示します。
# tpautoconf -report_disc ======================= New Device (Tape) ======================= Inquiry = "QUANTUM DLT8000 0250" Serial Number = PXB08P3242 Drive Path = /dev/rmt/119cbn Found as TLD(6), Drive = 1 ===================== Missing Device (Drive) ===================== Drive Name = QUANTUMDLT800014 Drive Path = /dev/rmt/9cbn Inquiry = "QUANTUM DLT8000 0250" Serial Number = PXB08P1345 TLD(6) definition Drive = 1 Hosts configured for this device: Host = plum Host = avocado # tpautoconf -replace_drive QUANTUMDLT800014 -path /dev/rmt/119cbn Found a matching device in EMM DB, QUANTUMDLT800014 on host plum update on host plum completed Found a matching device in EMM DB, QUANTUMDLT800014 on host avocado update on host avocado completed