Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
vmpool — ボリュームプールの管理
概要
vmpool [-h EMM_server | volume_database_host] -list_all [-b|-bx] | -list_scratch | -list_catalog_backup | -create -pn pool_name -description description [-mpf mpf_max] | -update -pn pool_name [-description description] [-reason "string"] [-mpf mpf_max] | -delete pool_name | -set_scratch pool_name | -unset_scratch pool_name | -set_catalog_backup pool_name | -unset_catalog_backup pool_name
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/volmgr/bin/ です。
On Windows systems, the directory path to this command is install_path\Volmgr\bin\
機能説明
このコマンドを実行すると、ボリュームプールを追加、変更、削除または表示できます。
-h オプションは必須ではありませんが、他の 7 つのオプション (-list_scratch など) のいずれか 1 つと合わせて選択する必要があります。
このコマンドは、すべての認可済みユーザーが実行できます。
NetBackup による認可について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド UNIX、Windows および Linux』を参照してください。
オプション
- -h EMM_server | volume_database_host
このオプションは、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。
このオプションでは、ボリュームについての情報を格納する Enterprise Media Manager データベースホストの名前を指定します。ホストを指定しない場合、デフォルトで構成済み EMM サーバーが使用されます。
- -list_all [-b | -bx]
このオプションを指定すると、すべてのボリュームプールについての情報が表示されます。-b または -bx オプションを指定すると、ボリュームプール情報が簡易形式で出力されます。
- -list_scratch
このオプションを指定すると、すべての構成済みスクラッチプールおよびプールインデックス番号が表示されます。
- -list_catalog_backup
このオプションを指定すると、カタログバックアップで使用されるボリュームプールが表示されます。
- -create -pn pool_name -description description -mpf mpf_max
このオプションを指定すると、新しいボリュームプールが追加されます。必要に応じて、-mpf を実行して、このプール内で使用される、部分的に空きがない状態のメディアの数を制限できます。デフォルト値は 0 (ゼロ) です。これは部分的に空きがない状態のメディアの数が制限されないことを示します。
-description オプションでは、ボリュームプールの説明を指定します。説明に空白が含まれる場合、二重引用符で囲む必要があります。
- -update -pn pool_name [-description description] [-mpf mpf_max]
このオプションを指定すると、既存のボリュームプールが変更されます。必要に応じて、-mpf を実行して、このプール内で使用される、部分的に空きがない状態のメディアの数を制限できます。デフォルト値は 0 (ゼロ) です。これは部分的に空きがない状態のメディアの数が制限されないことを示します。
-description オプションでは、ボリュームプールの説明を指定します。説明に空白が含まれる場合、二重引用符で囲む必要があります。
- -delete pool_name
このオプションを指定すると、ボリュームプールが削除されます。
- -reason "string"
このコマンド処理を実行する理由を示します。入力する理由の文字列は取得され、監査レポートに表示されます。この文字列は二重引用符 ("...") で囲み、また、512 文字を超えないでください。最初の文字がハイフン文字 (-) であってはならず、また、文字列に単一引用符 (') を含めることはできません。
- -set_scratch pool_name
pool_name が定義済みのボリュームプールである場合、pool_name はスクラッチプールとなり、その説明は変更されません。NetBackup、DataStore、カタログバックアップおよび None ボリュームプールは、スクラッチプールに変更できません。
pool_name が新しいボリュームプールである場合、スクラッチプールを説明として使用して新しいプールが作成されます。
一度に 1 つのスクラッチプールだけを定義できます。
- -unset_scratch pool_name
このオプションを指定すると、スクラッチプールとしての pool_name の定義が解除され、通常のボリュームプールとして定義されます。プールは、vmpool -delete pool_name を実行して削除できます。
- -set_catalog_backup pool_name
このオプションでは、NetBackup カタログをバックアップするボリュームプールを指定します。また、カタログポリシーに使用する専用カタログバックアッププールを作成することもできます。専用カタログボリュームプールを使用すると、カタログバックアップメディアと他のバックアップメディアが混在しないため、カタログのリストア中に必要なテープ数を減らすことができます。
- -unset_catalog_backup pool_name
このオプションを指定すると、NetBackup カタログのバックアップに使用しないボリュームプールが定義されます。
注意事項
オプションパラメータで指定された検証だけが行われます。
スクラッチプールとカタログバックアッププールの両方をプールに定義することはできません。
-add オプションと -change オプションは廃止されました。これらのオプションは引き続き使用可能ですが、mpf 値は設定できません。
例
例 1 - llama というホスト上に MyPool という新しいプールを追加します。このプールには、デフォルトホスト権限、ユーザー ID 権限およびグループ ID 権限があります。
vmpool -create -pn MyPool -description "description with spaces" -mpf 17
例 2 - このコマンドが実行されたホスト上で構成済みのすべてのプールをリスト表示します。
vmpool -list_all -b