Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
名前
bpdbm — NetBackup Database Manager デーモンの実行
概要
bpdbm [consistency [-move]] [converti2] [ctime timestamp] [-terminate] [-alive] [-verbose -logqueries -wakeup minutes]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\ です。
説明
bpdbm は、NetBackup 内部データベース (カタログ) に関連する問い合わせに応答します。bpdbm は、NetBackup コマンドおよびユーティリティが正常に動作するために実行する必要があります。このデーモンはマスターサーバーだけで実行され、管理者だけが起動することができます。NetBackup の Request デーモン (bprd)、または次のスクリプトが bpdbm を開始します。
UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/initbpdbm
Windows の場合: install_path\NetBackup\bin\initbpdbm
bpdbm が開始されると、次の処理がリストにある順序で実行されます。
開始したことを示すメッセージがログに記録され、他のインスタンスが実行されていないことが確認されます。他のプロセスが存在する場合、そのプログラムは終了します。
bpdbm では、
services
ファイルでサービス名 bpdbm およびプロトコル名 tcp のエントリを確認することによって、bpdbm のポート番号が決定されます。次に例を示します。bpdbm 13721/tcp
bpdbm によって、bprd と NetBackup 管理ユーティリティからの問い合わせへの応答が開始されます。子プロセスが作成され、各問い合わせに応答します。
オプション
- -alive
このオプションを指定すると、問い合わせが bpdbm に送信され、bpdbm サービスが実行されているかどうかが判断されます。
- -consistency [0-2]
このオプションを指定すると、カタログの一貫性チェックが実行されます。一貫性のレベルは次の 3 つです。
0 - NetBackup イメージデータベースのクイックチェック (デフォルト)
1 - デフォルトのチェックよりも多くのチェックを実行
2 - 最も詳細な一貫性チェック。レベル 0 と 1 のチェックに加えて、このレベルはイメージに記載されるメディアが存在するかどうかもチェックします。(つまり、メディアサーバーのデータベースを相互参照します。) NetBackup の大規模なインストールでは、この処理は他のチェックよりも長時間を要します。
- -converti2
このオプションを指定すると、各クライアントのタイムスタンプサブディレクトリのない古いディレクトリ名スキームを使用して作成された古いカタログが、新しいスキームに変換されます。この操作は慎重に行ってください。また、有効なカタログバックアップを手元に用意しておいてカタログをすぐにリカバリできるようにしてください。
- -ctime timestamp
このオプションを指定すると、UNIX タイムスタンプが読みやすい形式に変換されます。
- -logqueries
このオプションを指定すると、bpdbm によってそれぞれの bpdbm 問い合わせが tmp ディレクトリの BPDBMqueries ファイルに記録されます。各問い合わせのエントリは、次の形式でログの開始部分にあります。
date_stamp process_id query type
もう 1 つは次の形式で問い合わせの終了部分に対応します。
date_stamp process_id query type status status
ここで、date_stamp は 10 桁の整数、process_id は問い合わせを実行するプロセスの識別子、type は問い合わせの種類を識別する整数、status は問い合わせによって戻される状態です。
- -terminate
このオプションを指定すると、bpdbm が終了します。現在実行中のすべての子プロセスは、タスクが完了するまで実行し続けます。
- -verbose -logqueries
このオプションを指定すると、詳細レベル 0 で実行するように bp.conf で構成されている場合は bpdbm が詳細レベル 1 で動作し、bpdbm のログディレクトリとログファイルが作成されます。
- -wakeup minutes
このオプションを指定すると、ポートでの初期接続を確立するときに bpdbm によって使用されるデフォルトのタイムアウト間隔 (分単位) が上書きされます。UNIX システムでのみ使われます。
ファイル
UNIX システムの場合:
/usr/openv/netbackup/db/* /usr/openv/netbackup/bp.conf /usr/openv/netbackup/logs/bpdbm/* /usr/openv/netbackup/bin/initbpdbm
Windows システムの場合:
install_path\NetBackup\db\* install_path\NetBackup\logs\bpdbm\*