Enterprise Vault™ 導入/計画

Exchange パブリックフォルダタスク、対象、ポリシー

パブリックフォルダのアーカイブを有効にするには、1 つ以上の Exchange パブリックフォルダタスクを追加します。Exchange パブリックフォルダタスクは、タスク制御サービス上で実行します。

Exchange パブリックフォルダタスクは、アーカイブ対象パブリックフォルダをアーカイブします。Exchange パブリックフォルダタスクごとに、複数のアーカイブ対象パブリックフォルダを処理できます。アーカイブ対象パブリックフォルダは、それぞれのルートパスを起点に下位層をともなう単一のパブリックフォルダ階層になります。既存のアーカイブ対象パブリックフォルダのルートパスよりも上位のルートパスを持つアーカイブ対象パブリックフォルダを追加できます。下位のルートパスにはアーカイブ対象パブリックフォルダを追加できません。

アーカイブ対象パブリックフォルダを追加するときに、この対象に使うボルトストアとアーカイブを選択します。このアーカイブはパブリックフォルダアーカイブにする必要がありますが、ボルトストアは、メールボックスアーカイブなど他のアーカイブの種類に使うものと同じものでもかまいません。必要に応じて、複数のアーカイブ対象パブリックフォルダに同じアーカイブを使うこともできます。アーカイブ対象パブリックフォルダのアーカイブ設定を変更するには、パブリックフォルダへの所有者アクセス権が必要になります。

それぞれのアーカイブ対象 Exchange パブリックフォルダには、Exchange パブリックフォルダポリシーが割り当てられます。これは、タスクでパブリックフォルダ内のアイテムをアーカイブする方法を定義します。

Exchange パブリックフォルダタスクは、各対象のルートパスの下にあるすべてのフォルダを処理します。ただし、別の Exchange パブリックフォルダタスクが処理しているフォルダと、アーカイブを禁止にしたフォルダ (これは、Outlook でパブリックフォルダの Enterprise Vault プロパティを使うか、またはアーカイブ対象パブリックフォルダのプロパティで設定できます) を除きます。

必要に応じて、アーカイブ対象のアイテムをパブリックフォルダから選択するようにカスタムフィルタを設定できます。

指定したルートの下の新しいパブリックフォルダは、アーカイブ対象パブリックフォルダを自動有効化として設定することにより、自動的に対象として追加できます。新しいパブリックフォルダを対象ルートの下に追加すると必ず、そのフォルダのアーカイブが自動的に有効になり、そのフォルダとすべてのサブフォルダに対して新しいアーカイブが作成されます。

この機能は、非常に多数のアーカイブが作成される結果を招くことがあるため、注意して使ってください。ただし、新しい訴訟ごとにフォルダを作成する法務部門などの一部の組織では、この機能が役立ちます。

パブリックフォルダの自動有効化は、他のタスクの対象を生成できます。大規模なシステムでは、新しいパブリックフォルダのスキャンに時間がかかることがあります。したがって、新しい対象を他のタスクに渡せば、フォルダの内容の処理がスキャンによって妨げられずに済みます。