NetBackup™ Snapshot Manager インストールおよびアップグレードガイド
- 概要
- 第 I 部 NetBackup Snapshot Manager のインストールおよび構成
- NetBackup Snapshot Manager のインストールの準備
- コンテナイメージを使用した NetBackup Snapshot Manager の配備
- NetBackup Snapshot Manager 拡張機能の配備
- VM への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- Azure の管理対象 Kubernetes クラスタ (AKS) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- AWS の管理対象 Kubernetes クラスタ (EKS) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- GCP の管理対象 Kubernetes クラスタ (GKE) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- NetBackup Snapshot Manager クラウドプロバイダ
- クラウドホストまたは VM の資産を保護するための構成
- NetBackup Snapshot Manager のオンホストエージェント機能を使用した資産の保護
- NetBackup Snapshot Manager のエージェントレス機能を使用した資産の保護
- Snapshot Manager カタログのバックアップとリカバリ
- NetBackup Snapshot Manager 資産の保護
- NetBackup Snapshot Manager でのボリュームの暗号化
- NetBackup Snapshot Manager のセキュリティ
- NetBackup Snapshot Manager のインストールの準備
- 第 II 部 NetBackup Snapshot Manager のメンテナンス
- NetBackup Snapshot Manager のログ記録
- NetBackup Snapshot Manager のアップグレード
- NetBackup Snapshot Manager の移行とアップグレード
- アップグレード後のタスク
- NetBackup Snapshot Manager のアンインストール
- NetBackup Snapshot Manager のトラブルシューティング
システム要件への準拠
NetBackup Snapshot Manager をインストールするホストは、次の要件を満たしている必要があります。
NetBackup Snapshot Manager ホストのサイズの決定に関する推奨事項を参照してください。
表: NetBackup Snapshot Manager ホストのオペレーティングシステム、プロセッサ、およびパッケージの要件
カテゴリ |
要件 |
---|---|
オペレーティングシステム |
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プロセッサアーキテクチャ |
x86_64、64 ビットプロセッサ |
NetBackup Snapshot Manager ホストのパッケージ |
次に、NetBackup Snapshot Manager ホストにインストールするオペレーティングシステム固有の必須パッケージを示します。
|
メモ:
NetBackup Snapshot Manager の単一のホスト名または FQDN には、64 文字の制限があります。これはインストール時に必要です。
マルチエイリアス機能は、Snapshot Manager ではサポートされなくなりました。
Snapshot Manager バージョン 10.3 のインストールは、旧バージョンの NetBackup プライマリサーバー (10.2 以前) ではサポートされません。
表: NetBackup Snapshot Manager ホストのシステム要件
NetBackup Snapshot Manager がインストールされているホスト |
要件 |
---|---|
アマゾンウェブサービス (AWS) インスタンス |
|
Microsoft Azure VM |
Azure クラウドで RHEL インスタンスに NetBackup Snapshot Manager を配備する前に、次の操作を行ってください。
|
Microsoft Azure Stack Hub VM |
Azure Stack Hub クラウドで RHEL インスタンスに NetBackup Snapshot Manager を配備する前に、次の操作を行ってください。
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Google Cloud Platform (GCP) VM |
|
VMware VM |
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物理ホスト (x86_64 / AMD64) |
|
NetBackup Snapshot Manager はホスト上の次のファイルシステムを使用して、インストール時にすべてのコンテナイメージとファイルを保存します。
/
(ルートファイルシステム)/var
/var
ファイルシステムは、コンテナの実行時にさらに使用されます。NetBackup Snapshot Manager のインストールまたはアップグレード先のホストに、次のコンポーネント用の十分な空き容量があることを確認します。
表: NetBackup Snapshot Manager コンポーネントの空き容量に関する考慮事項
コンポーネント |
空き容量の要件 |
---|---|
NetBackup Snapshot Manager コンテナ |
30 GB の空き容量 |
NetBackup Snapshot Manager エージェントとプラグイン |
350 MB の空き容量 (構成する各 NetBackup Snapshot Manager プラグインおよびエージェント用) |
さらに、NetBackup Snapshot Manager は NetBackup Snapshot Manager データを格納するために個別のボリュームも必要です。このボリュームを作成して NetBackup Snapshot Manager ホストの /cloudpoint
に確実にマウントします。
表: NetBackup Snapshot Manager データボリュームの空き容量に関する考慮事項
ボリュームのマウントパス |
サイズ |
---|---|
|
50 GB 以上 |
NetBackup Snapshot Manager ホストのサイズの決定に関する推奨事項を参照してください。
インバウンドとアウトバウンドのファイアウォールポートの要件を次に示します。
次のインバウンドポートを開く必要があります。
443: プライマリ、メディア、クライアントからの API 要求を処理します。デフォルトポートで構成する場合は、カスタムポートのファイアウォールでインバウンドを許可する必要があります。
5671: Snapshot Manager のエージェント用。
次のアウトバウンドポートが必要です。
22: Linux VM (OpenSSH) へのエージェントレス接続用。
135、445、49152 - 65535: Windows VM (WMI) へのエージェントレス接続用。
1556: NetBackup プライマリサーバーへの登録用。
NetBackup Snapshot Manager は次のアプリケーション、オペレーティングシステム、クラウドプラットフォームをサポートしています。
これらの資産は、NetBackup Snapshot Manager の構成方法、NetBackup Snapshot Manager クラウドエージェントとプラグイン (旧名はオフホストプラグイン) を使用するかどうか、NetBackup Snapshot Manager アプリケーション設定プラグイン (旧名はオンホストプラグイン) を使用するかどうか、または NetBackup Snapshot Manager エージェントレス機能を使用するかどうかにかかわらずサポートされます。
表: サポート対象アプリケーション、オペレーティングシステム、クラウドプラットフォーム
カテゴリ |
サポート |
---|---|
アプリケーション |
|
サポート対象資産のオペレーティングシステム |
メモ: NetBackup Snapshot Manager エージェントは英語以外のオペレーティングシステムではサポートされません。 |
クラウドプラットフォーム |
|
NetBackup Snapshot Manager を配備するホストのタイムゾーン設定が、要件に従っており、パブリック NTP サーバーと同期していることを確認します。
デフォルトでは、NetBackup Snapshot Manager は NetBackup Snapshot Manager のインストール先のホストに設定されているタイムゾーンを使用します。ログのすべてのエントリのタイムスタンプは、ホストマシンのクロック設定に従います。
NetBackup Snapshot Manager を配備しているインスタンスが、プロキシサーバーの背後にある場合、つまり、NetBackup Snapshot Manager インスタンスがプロキシサーバーを使用してインターネットに接続する場合は、NetBackup Snapshot Manager のインストール時にプロキシサーバーの詳細を指定する必要があります。NetBackup Snapshot Manager インストーラは、プロキシサーバーの情報を、NetBackup Snapshot Manager コンテナ固有の一連の環境変数に格納します。
次の表に、NetBackup Snapshot Manager インストーラに提供する必要がある環境変数とプロキシサーバー情報を示します。この情報を手元に用意してください。NetBackup Snapshot Manager のインストール時にこれらの詳細を入力する必要があります。
表: NetBackupSnapshot Manager に必要なプロキシサーバーの詳細
NetBackup Snapshot Manager インストーラによって作成される環境変数 |
説明 |
---|---|
VX_HTTP_PROXY |
すべての接続に使用される HTTP プロキシ値が格納されます。たとえば、 |
VX_HTTPS_PROXY |
すべての接続に使用される HTTP プロキシ値が格納されます。たとえば、 |
VX_NO_PROXY |
プロキシサーバーをバイパスできるホストが格納されます。たとえば、 |
プロキシサーバー経由で外部と通信する必要がある NetBackup Snapshot Manager サービスは、NetBackup Snapshot Manager のインストール時に設定された事前定義済みの環境変数を使用します。
FIPS サポートは、次の場合にのみ適用されます。
NetBackup、NetBackup Snapshot Manager およびすべての保護対象の作業負荷の FIPS 準拠の状況は、次の表に示すとおりです。
コンポーネント
FIPS の状態
FIPS の状態
NetBackup
Y
N
Y
Y
NetBackup Snapshot Manager
N
Y
Y
Y
作業負荷システム
Y/N
Y/N
Y
N
推奨
N
N
Y
N
RHEL 8 プラットフォームでの新規インストールと、VM ベース (BYOD) の配備のみに限定されます。
メモ:
FIPS が適用されたセットアップでは、VM にエージェントレスで接続する方法はブロックされます。