NetBackup™ Snapshot Manager インストールおよびアップグレードガイド
- 概要
- 第 I 部 NetBackup Snapshot Manager のインストールおよび構成
- NetBackup Snapshot Manager のインストールの準備
- コンテナイメージを使用した NetBackup Snapshot Manager の配備
- NetBackup Snapshot Manager 拡張機能の配備
- VM への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- Azure の管理対象 Kubernetes クラスタ (AKS) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- AWS の管理対象 Kubernetes クラスタ (EKS) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- GCP の管理対象 Kubernetes クラスタ (GKE) への NetBackup Snapshot Manager 拡張機能のインストール
- NetBackup Snapshot Manager クラウドプロバイダ
- クラウドホストまたは VM の資産を保護するための構成
- NetBackup Snapshot Manager のオンホストエージェント機能を使用した資産の保護
- NetBackup Snapshot Manager のエージェントレス機能を使用した資産の保護
- Snapshot Manager カタログのバックアップとリカバリ
- NetBackup Snapshot Manager 資産の保護
- NetBackup Snapshot Manager でのボリュームの暗号化
- NetBackup Snapshot Manager のセキュリティ
- NetBackup Snapshot Manager のインストールの準備
- 第 II 部 NetBackup Snapshot Manager のメンテナンス
- NetBackup Snapshot Manager のログ記録
- NetBackup Snapshot Manager のアップグレード
- NetBackup Snapshot Manager の移行とアップグレード
- アップグレード後のタスク
- NetBackup Snapshot Manager のアンインストール
- NetBackup Snapshot Manager のトラブルシューティング
ゾーンからリージョンへの移行のための GCP 構成
リリース 10.0.1 より前は、GCP プロバイダはゾーンを選択して構成されていました。このリリースでは、リージョンを選択するためのチェックリストが提供されます。プロバイダにリージョンを構成すると、構成済みのリージョンのすべてのゾーンの資産が検出されます。
Snapshot Manager が以前のリリースからアップグレードされた場合、すべてのゾーン構成はリージョンに移動されます。アップグレード後にゾーンからリージョンに移行するさまざまなシナリオの例を次に示します。
単一の GCP プロバイダを使用したアップグレード:
アップグレード前に、us-west1-a と us-east1-b ゾーンを使用した単一のプロバイダ構成が存在する場合、アップグレード後に構成は us-west1 と us-east1 に変更されます。us-west1-a と us-east1-b ゾーンとともに、us-west1 と us-east1 リージョンに含まれる他のゾーンからの資産も保護できます。
複数の GCP プロバイダを使用したアップグレード:
競合しないリージョン: アップグレード前に、次のように 2 つの GCP プロバイダが構成されている場合:
GCP1 で構成されているゾーン: us-east1-a、us-west1-a
GCP2 で構成されているゾーン: us-central-a
アップグレード後に、上記の構成は次のようにリージョンに変更されます。
GCP1: us-east1 と us-west1
GCP2: us-central
メモ:
ゾーンからリージョンに構成を更新した後、異なるプロバイダで重複するリージョンはありません。
競合するリージョン: アップグレード前に、次のように 2 つの GCP プロバイダが構成されている場合:
GCP1 で構成されているゾーン: us-east1-a、us-west1-a
GCP2 で構成されているゾーン: us-central-a、us-east1-b
アップグレード後に、上記の構成は次のようにリージョンに変更されます。
GCP1: us-east1 と us-west1
GCP2: us-central と us-east1
メモ:
ゾーンからリージョンに構成を更新した後、us-east1 リージョンは GCP1 プロバイダと GCP2 プロバイダで重複しています。
アップグレード後のリージョンの競合の解決
アップグレード後に、次の場合にリージョンで競合が発生する可能性があります。
単一の Snapshot Manager サーバーに複数のプロバイダが追加された場合
または
単一の NetBackup マスターサーバーに複数の Snapshot Manager サーバーが登録された場合
競合を解決する例を次に示します。
例 1:
GCP1: us-east1 と us-west1
GCP2: us-east1 と us-central
ユーザーは、プロバイダのタブにある[編集 (Edit)]オプションを使用して、上記のいずれかの構成から us-east1 を削除できます。
複数の Snapshot Manager サーバー間で競合が発生した場合は、次の手順を実行します。
競合していないリージョン用に、新しいプロバイダ構成 GCP3 を追加します。例: us-west1
GCP1 を削除して、2 つの Snapshot Manager サーバー間のリージョンの競合を削除します。
メモ:
複数の Snapshot Manager サーバーが 1 つの NetBackup に登録されている場合は、アップグレードについてベリタスのサポートチームにお問い合わせください。
例 2:
GCP1: us-east1 と us-west1
GCP2: us-east1
ユーザーは tpconfig コマンドから delete_plugin オプションを使用して、GCP2 から us-east1 を削除できます。
例 3:
GCP1: us-east1
GCP2: us-east1
ユーザーは、tpconfig コマンドから delete_plugin オプション使用して任意の 1 つのプロバイダ構成を削除できます。