Veritas Access インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- クラスタの各ノードでのオペレーティングシステムのインストール
- ターゲットクラスタノードでの Veritas Access のインストール
- NIC、結合、および VLAN デバイスの管理について
- VLAN のタグ付けについて
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレードとオペレーティングシステム
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
- 付録 C. Veritas Access の手動配備
Veritas Access 製品のライセンスについて
このリリースでは、ベリタスは Veritas Access のコア単位の TB ライセンスモデルを導入しました。このリリースでは、以前のリリースのコア単位およびテラバイト単位のライセンスモデルもサポート対象です。
コア単位の TB ライセンスモデルは、コア単位の容量および期間の両方に基づいています。物理容量に対する要件に応じて Veritas Access のライセンスを取得できます。これは、ソフトウェアによって管理されます。
コアと容量の比率によって、3 種類の容量ベースのライセンスが利用可能です。各ライセンスには 2001 TB から無制限の範囲内でストレージ容量が割り当てられています。
プレミアム
標準
基本
時間ベースのライセンスのカテゴリには、次のライセンスがあります。
永続: 無期限のライセンス。
サブスクリプション: サブスクライブされた期間有効なライセンス。一定期間ごとに更新する必要があります。通常、サブスクリプションの期間は、1 年、2 年、3 年などです。
試用版: ライセンスは 60 日間有効です。
ベリタスは、クラスタ全体の現在のシステム設定に基づくニーズに最適なティアをお勧めします。新しい測定方法と推奨されるティアは、コアと容量の使用状況の比率に基づいています。容量の使用状況とは使用済みの物理容量を、コアとはクラスタ全体に存在する物理コア数をそれぞれ意味します。この情報は[Recommended Tier]の GUI で使用できます。
表: ライセンス方式
モデルのティア | コア単位の TB メーター容量 | 容量のティアの範囲 | 時間ベースのライセンス |
---|---|---|---|
プレミアム | コアに対する TB 率 <= 4 TB/コア | 2001 TB から無制限 | サブスクリプション - 1 年間、2 年間、3 年間 永続 - 製品バージョンを無制限 試用版 - 60 日間 |
標準 | コアに対する TB 率 4 TB/コアから 25 TB/コアまで | 2001 TB から無制限 | サブスクリプション - 1 年間、2 年間、3 年間 永続 - 製品バージョンを無制限 |
基本 | コアに対する TB 率 > 25 TB/コア | 2001 TB から無制限 | サブスクリプション - 1 年間、2 年間、3 年間 永続 - 製品バージョンを無制限 |
製品評価のために、Access の外部製品ページから Veritas Access をダウンロードできます。
試用版には、ストレージ容量の範囲が 2001 TB から無制限のプレミアムティアライセンスモデルがあります。試用版から任意のコア単位の有効なライセンスにアップグレードできます。Veritas Access 7.3.1 製品のコア単位またはテラバイト単位のライセンスを所有していて Veritas Access 7.4 にアップグレードする場合、7.3.1 のコア単位ライセンスまたは 7.3.1 のテラバイト単位ライセンスを使用し続けることができます。
製品のインストール中に有効なライセンスを提供する必要があります。有効なライセンスを提供しない場合は、60 日間試用版ライセンスがインストールされます。
ライセンスで許可されたストレージ容量を超えても、製品の使用には影響しません。ただし、このような場合、ベリタスはさらに高容量のライセンスを取得するか、更新することをお勧めします。
有効期限までにライセンスの取得または更新ができない場合、製品の使用に影響を与えることなく 60 日間の猶予期間が提供されます。
猶予期間後にライセンスの取得または更新ができない場合、システムの再起動後または CIFS、S3、NFS、FTP などのサービスの再起動後にサービスが開始できなくなります。
ベリタスは、監査によって資格とコンプライアンスを確認する権利を留保します。
この製品のライセンス取得中に問題が発生した場合は、ベリタスライセンスサポートの Web サイトを参照してください。
表: Veritas Access のライセンス取得の機能の実行
実行 | アクション |
---|---|
有効期間中 | なし |
猶予期間中 | メッセージが表示され続ける (GUI にのみ表示) |
猶予期間後 | ノードを再起動する前に、NFS、CIFS、FTP、S3 のサービスを停止できますが、(ノードを再起動していない場合でも) サービスは再開できません。 ノードを再起動した後、NFS、CIFS、FTP、S3 のサービスが、再起動後のノードでオンラインになりません。 |
GUI を使用して Veritas Access のライセンスを追加する場合:
ライセンスの有効期限が切れた後、ノードが再起動されると、そのノードで NFS、CIFS、FTP、S3 のサービスが停止します。サービスがクラスタ内の任意の場所で実行されている場合、サービスの状態は、このノードではオフラインであっても、オンラインと表示されます。サービスがローカルでオンラインまたはオフラインかどうかを、各ノードで個別にアラートを確認します。
NFS、CIFS、S3 のサービスを開始、停止、状態を確認するオプションが利用できます。FTP サービスの開始、停止、または状態の確認はできません。
ローカルシステムからはライセンスファイルのみを提供できます。
scp
パスは GUI からはサポートされません。
CLISH を使用して Veritas Access のライセンスを追加する場合:
ライセンスの有効期限が切れた後、ノードが再起動されると、そのノードで NFS、CIFS、FTP、S3 のサービスが停止します。support services show コマンドを使用して、サービスのノードに関する状態を表示できます。
NFS、CIFS、FTP、S3 のサービスを開始、停止、状態を確認するためのオプションが利用できます。
license add コマンドを使用して、ライセンスを追加できます。license add コマンドは
scp
パスもサポートします。license list と license list details コマンドで、クラスタの各ノードにインストールされているライセンスの詳細を確認できます。