Enterprise Vault™ SMTP アーカイブの設定
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
- SMTP アーカイブのインストール
- SMTP アーカイブの設定
- SMTP グループまたは SMTP メールボックスジャーナル用のユーザーのプロビジョニング
- SMTP ダッシュボードの使い方
- PowerShell cmdlet
- 付録 A. ターゲットアドレスの書き換えの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
Enterprise Vault の初回設定が完了したら、このセクションの説明に従って Enterprise Vault SMTP サーバーの SMTP 接続を設定します。
これらの設定は Enterprise Vault ディレクトリに格納され、サイト内の各 Enterprise Vault SMTP サーバーに伝達されます。Enterprise Vault SMTP サーバーで Enterprise Vault 管理サービスを起動または再起動すると、その SMTP サーバーの設定がディレクトリの設定と同期します。
Enterprise Vault 管理コンソールでは、SMTP サーバー設定は[ターゲット]の[SMTP]のコンテナのプロパティにあります。
Enterprise Vault SMTP サーバーを設定するには
- Enterprise Vault 管理コンソールをホストするコンピュータで、ボルトサービスアカウントまたは SMTP 管理者ロールを持つアカウントとしてログオンします。
- Enterprise Vault 管理コンソールを開きます。
- ナビゲーションペインで、サイトを展開し、[ターゲット]コンテナを展開します。
- [SMTP]コンテナを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- SMTP プロパティダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの初回表示時には、[設定の構成...]をクリックし、SMTP サーバー設定ウィザードを起動します。
このウィザードで、SMTP サーバーの次の設定を構成できます。
SMTP ポート
SMTP サーバーの応答準備ポート。デフォルトでは、SMTP サーバーは 25 番ポートで応答準備します。指定したポートが各 SMTP サーバーで開いていることを確認してください。
最大メッセージサイズ
SMTP サーバーが受け入れる SMTP メッセージの最大サイズ。最大メッセージサイズを指定しない場合、メッセージのサイズには制限がありません。
認証
Enterprise Vault SMTP サーバーに接続するとき、MTA により使用される資格情報を定義します。
接続するホストに接続時に認証を使用させる場合、使用する必要がある資格情報を入力します。ユーザー名は user@domain の形式で指定します。ユーザー名を既存の電子メールアドレスまたは Active Directory のアカウントにする必要はありません。
デフォルトでは認証が必要です。
次のとおり平文認証を制御できます。
平文認証を許可しない
TLS の有無にかかわらず常に平文認証を許可する
TLS が有効であるときにのみ平文認証を許可する
接続のセキュリティ
暗号化された接続のみ
暗号化されていない接続のみ
暗号化された接続と暗号化されていない接続の両方
暗号化された接続の使用を選択すると、Enterprise Vault は、暗号化されたチャネルを介してのみ SMTP サーバーとの通信を許可します。Enterprise Vault SMTP サーバーは、暗号化されていないチャネルを介して送信されるメッセージを拒否します。Veritas では、セキュリティを維持するため、暗号化された接続のみを構成することをお勧めします。
暗号化された接続をサポートするには、有効な PFX または PKCS#12 (.p12) 証明書ファイルを用意する必要があります。
SSL/TLS 証明書の入手を参照してください。
このウィザードでは資格情報をインストールできます。
メモ:
[コンピュータプロパティ]の[SMTP]タブで設定を編集すると、接続のセキュリティ設定をサーバーレベルで設定できます。
接続の制御
Enterprise Vault SMTP サーバーに接続できるコンピュータを制御できます。接続の制御リストにコンピュータを追加しない場合、すべてのコンピュータが Enterprise Vault SMTP サーバーに接続できます。1 つ以上のコンピュータをリストに追加する場合、リストに登録されているコンピュータだけが接続できます。
次の形式のいずれかを使用して接続するホストを指定できます。
ホスト名
ホスト名の接尾辞
ホスト名のパターン
IPv4
CIDR 表記による IPv4 範囲
IPv6
CIDR 表記による IPv6 範囲
接続するホストの名前または IP アドレスの入力を参照してください。
値を入力する際に使用する形式を選択します。次に、指定された形式で名前または IP アドレスを入力します。
代わりに、.csv ファイルから値をインポートできます。各ホストは host_name_or_address, format として新しい行でリストに登録されているはずです。
メッセージの追跡
メッセージの追跡を有効にした場合、各 SMTP サーバーが受信したメッセージの詳細が Enterprise Vault によってログに記録されます。サイト内の SMTP サーバーのリストおよび各サーバーのメッセージ追跡ログファイルの場所を確認できます。デフォルトでは、メッセージ追跡ログファイルは、各 SMTP サーバーの Enterprise Vault プログラムフォルダにある
Reports\SMTP\SmtpService
フォルダに格納されます。メッセージ追跡ログファイルの場所は変更できます。メッセージ追跡ログファイルおよび DTrace ログにメッセージの件名行を含めるかどうかを構成することもできます。SMTP メッセージのメッセージ追跡の設定を参照してください。