Enterprise Vault™ ファイルシステムアーカイブ (FSA) の設定
- 本書について
- ファイルシステムアーカイブについて
- ファイルシステムアーカイブの設定手順
- ファイルシステムアーカイブへの Windows ファイルサーバーの追加
- ファイルシステムアーカイブへの NetApp Filer の追加
- ファイルシステムアーカイブへの NetApp C-Mode Vserver の追加
- ファイルシステムアーカイブへの Celerra/VNX デバイスの追加
- クラスタ化されたファイルサーバーでの FSA の設定
- FSA エージェントのインストール
- ボリュームとフォルダのポリシーの定義
- プレースホルダ削除時のアーカイブ済みファイルの削除の設定
- 対象ボリューム、対象フォルダ、アーカイブポイントの設定
- プレースホルダショートカットのパススルー呼び戻しの設定
- 保持フォルダの設定と管理
- FSA タスクの設定と実行
- ファイルシステムフィルタの設定
- ファイルサーバーの管理
- ファイルシステムアーカイブのための PowerShell cmdlet
- 付録 A. Windows ファイルサーバー上のボルトサービスアカウントに必要なアクセス権および権限
FSA ポリシーについて
Enterprise Vault 管理コンソールで、FSA によってアーカイブするファイルを制御する FSA ポリシーを定義します。
FSA ポリシーには 3 つの種類があります。
ボリュームポリシーは、フォルダポリシーによって上書きされないかぎり、対象のボリューム全体に適用されます。
フォルダポリシーは特定の対象フォルダに適用されます。これらの設定はボリュームポリシーの設定を上書きします。
管理を簡単にするため、一時フォルダなどの使用期間の短いフォルダにフォルダポリシーを適用しないようにしてください。フォルダポリシーは、ユーザーのルートフォルダなど、使用期間が長いフォルダに対して作成します。
保持フォルダポリシーは特別な種類の FSA ポリシーであり、対象フォルダに作成するフォルダの階層を定義するために使えます。
それぞれのボリュームポリシーとフォルダポリシーは 1 つ以上のアーカイブルールを含んでいます。これらのルールを定義して、Enterprise Vault がアーカイブまたは削除するファイルを選択します。アーカイブルールは任意の順序で適用できます。クォータ設定などの他のポリシー設定と組み合わせることで、必要なものを正確にアーカイブする柔軟な方法が得られます。
たとえば、次の作業を行うポリシーを作成できます。
ボリュームの使用率が 80% に達するとアーカイブを開始し、60% になるまで継続します。
隠しファイルとシステムファイル以外の、30 日以上経過した古いファイルをすべてアーカイブします。
3 日以上経過した 20 MB を超える
*.zip
ファイルと*.avi
ファイルをアーカイブします。先週アクセスされなかった
*.bak
ファイルをアーカイブせずに削除します。*.doc
ファイルをアーカイブし、最後に修正されてから 1 カ月後に各ファイルのショートカットを作成します。
必要なファイルの種類をポリシーにすばやく追加できるように、多数の事前定義済みのファイルグループを利用できます。
用意されているデフォルトの FSA ボリュームポリシーとデフォルトの FSA フォルダポリシーの設定を編集するか、必要に応じて新しいポリシーを作成できます。
ファイルシステムアーカイブでは、すべての種類のファイルをアーカイブできます。ただし、実行可能ファイルや .PST ファイルなど、一部のファイルの種類はファイルアーカイブに適していません。デフォルトのボリュームポリシーとデフォルトのフォルダポリシーはアーカイブとショートカットの作成から不適切なファイルの種類を除外するために使うことができるアーカイブルールを含んでいます。