Enterprise Vault™ ファイルシステムアーカイブ (FSA) の設定

フォルダのショートカットについて

FSA がフォルダをアーカイブするときに、オプションでフォルダのショートカットを残すことができます。フォルダのショートカットは、ファイルシステムアーカイブタスクでフォルダをアーカイブするときに Enterprise Vault がターゲットフォルダ内に作成する .url ファイルです。

フォルダのショートカットファイルを使うと、ターゲットフォルダのアーカイブ済みファイルをすばやく参照できます。.url ファイルをダブルクリックすると、Enterprise Vault の Enterprise Vault Search に元のフォルダ構造のアーカイブ済みファイルとフォルダが表示されます。Enterprise Vault Search にはアーカイブ内のフォルダとサブフォルダのみが表示され、サイドバーに［フォルダの表示］リンクが表示されます。［フォルダの表示］リンクを使って、フォルダ階層全体を表示することができます。アーカイブを含むアーカイブグループがサイドバーに表示されるようになっていることを確認します。

フォルダのショートカットはデフォルトで無効になります。関連付けられた FSA ボリュームポリシーの［フォルダのショートカットを作成］設定を有効にすることによってフォルダのショートカットを有効にすることができます。フォルダのポリシーレベルでフォルダのショートカットを有効にするオプションはありません。

フォルダのショートカットには .url のファイル拡張子があります。デフォルトのファイル名は [View Archived Files].url です。サイトプロパティの［詳細］タブで指定したファイルシステムアーカイブの設定を編集することによって、フォルダのリンクファイルの名前を変更できます。フォルダショートカットファイルの名前に次のいずれかの文字を含めることはできません。

< (より小さい)、> (より大きい)、:(コロン)、"(ダブルコロン)、 / (フォワードスラッシュ)、\ (バックスラッシュ)、| (バーティカルバーまたはパイプ)、?(クエスチョンマーク)、*(アスタリスク)、および整数表示が 1 から 31 の範囲である文字。

ファイルシステムアーカイブタスクは、ファイルの Everyone グループに一般的な読み取りと特別な削除権限を割り当てます。また、フォルダのショートカットは常に表示されます。権限を変更するか、読み取り専用または非表示の属性を適用すると、権限や属性がリセットされます。

Enterprise Vault はフォルダのショートカットファイルをアーカイブしません。ファイルシステムアーカイブタスクは、フォルダのリンクファイルに有効な中身が含まれていて、今後実行するたびに更新されるかどうかを検証します。異常が見つかると、タスクは該当するエラーメッセージをイベントログ、アーカイブレポート、DTrace ログに記録します。フォルダショートカット名をカスタマイズした場合は、ファイルシステムアーカイブタスクによって古い .url ファイルが削除されないため、複数のフォルダショートカットのファイルが表示される可能性があります。

ファイルシステムアーカイブタスクは、作成、更新されているフォルダショートカットの概略と詳細を Enterprise Vault インストールフォルダの Reports\FSA サブフォルダのレポートファイルに記録します。